●「先に行ってるね。」ハイキングでの「仲間はぐれ遭難」が絶えない原因がそこにある。
https://news.yahoo.co.jp/byline/katotomoji/20190913-00142177/
この記事を見て思うのだが、「先頭を歩く人がリーダー」というは、まったくの間違い。
山岳会などで、良く見られるが、信頼できるリーダーについて行くだけの無責任登山者を増やす原因となっている。
リーダーは、最後尾について、メンバーの行動の把握、パーティのコントロールに集中すべきである。
ペースに集中していたのでは、肝心なことに集中できない。
そもそも、登山は自己責任が原則なので、先頭は誰がやっても構わない。
読図よりも、踏み跡を追ったり、テープを見たり、そこで判断するのは重要なので、その経験を積ませないのは、無責任な登山者を養成しているようなもの。
ルートの間違いは、間違った時に指摘すればいい話。あと、自分が考えてないところで迷ったり、自分が考えるところで、考えなかったり、自分で気づかないことに気づいたりする。
他にも個人がどういう行動をとるのかを見ることは、非常にいい経験の蓄積となる。先頭を歩いているだけでは、リーダーとしての進歩は期待できない。
なにより、先頭を歩くのは、一番面白いのに、そこをリーダーが歩いてしまうのは、まったくの野暮である。
自己責任の原則により、メンバーが各自考え、無事山行を終え、リーダーがほとんど口を出さなかったとすれば、それが理想である。
そもそもが、リーダーに多くのことを期待するのは、自己責任の原則に反している。