山岳会って、結構お粗末なのが、多い。これが、ハイキング程度の山岳会なら、まあ、致し方ないが、まともにアルパイン志向の山岳会でもお粗末な事例を見受ける。
1.体力がない人は置いて行く。ついて行くのは、本人の自己責任。
これは、典型的な「自己責任」と「無責任」を取り違えて解釈している例。一緒に行くなら、きちんとペースは合わせるべき。それができないなら、最初から一緒に行動すべきでない。
こんなバカ山岳会や登山者がいるということは、恐ろしいことだと思う。
2.できることだけやっていれば、ミスは少ない。難しい技術は覚えなくていい。
これは、確かにそういう面はあるのだが、さすがにATCガイドモードによるセカンドビレイなど、基本的な技術ができないやつがドヤ顔で言うことじゃない。
普段、フリークライミングで5.10aやb程度は、リードしているのだから、そんな遊んでるヒマあったら、自己脱出とかセカンドビレイなど、アルパインの練習したら?あんたら、アルパイン指向の山岳会なんでしょ?
あと、CPRやってる?フリークライミング(外岩のボルダリング、リード共通)やってて、救急法やってないなんて、基本的な無責任なんだけど。
自分たちが危ないことをしているという自覚がないことは、恐ろしいことだと思う。
3.自分が教えたいことだけ教える。
相手が上手くなるかどうかは、考えないで、初心者に自分で自分の教えたいことだけ教える「指導者」がいる。
例えば、フリークライミングのゲレンデなどで、初心者の練習をしている人がいるが、トップロープでもテンションかけまくりとか、ハングドッグを繰り返すとか、そういうルートを選んで、練習をしている人がいる。
失敗から学べるのは、失敗だけ。「失敗を数多くしたから、成功した。」という事例もあるが、そもそも、「失敗した事実」は記憶から消えることはない。
ミスさせないで、上達させるのが、本当の教える技術。それがないから、根性論でミスさせて、「その中でつかめ」とかいう能無し指導者は多いと思う。
初心者育成であれば、その人が登れるゲレンデを選ぶべき。自分に都合がいいからといって、いつものゲレンデで、自分が講釈を語りたいだけの人が多いのは、残念なことだと思う。
4.指導員資格で、救急法を実施しない。
スキーの指導員資格でさえ、救急法受講は必須となっている。
それが、某山岳協会の指導員は、救急法をペーパーでしかやらないらしい。しかも、心肺蘇生法(CPR)も、実際にやらないなんて、そこまで無責任なのは、恐ろしいことだと思う。