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ところが、最近の風潮では、ヘルメットをかぶるようになってきたので、自分もそれに合わせて、ヘルメットをかぶるようにはなってきた。
また、アルパイン、沢登り、フリークライミングでは、必ずヘルメットはかぶるようにしている。
ヘルメットをなぜかぶるか?それは、頭部の保護のためではあるが、では、実際に頭をぶつけたことがあるかというと、それは、一度もない。
もちろん、視界の外にある木に頭をぶつけたとかそういうのはあるが、転んで、まともに頭をぶつけたことは、一度もない。
逆に言えば、転んで、まともに頭をぶつけたことがある登山者がいるとしたら、非常に恐ろしいことだと思う。(それが、沢登り、アルパイン、フリーであっても。)
また、顔面を怪我するという初心者も聞いたことがあるが、本当に恐ろしいことだ。
なぜかと言えば、頭や顔面は、本能的に守ろうとするから、ケガしようとしても「ケガできない。」
本能がバカになっていては、登山の自己責任など、まったく成り立たない。
あくまで、ヘルメットは不意の落石を防ぐものと理解すべきだろう。
不幸にも、自分は4度ほど、転んで、まともに頭をぶつけるケースを、目の当たりにしたことがある。
全部、大事には至らなかった。「ヘルメットをかぶっていたおかげで」と言いたいところだが、なんと、1件はノーヘルだった。
原因は、いずれも「本人のお粗末な判断力」によるものであった。
そもそも、「遭難の原因は、100%判断ミス」であって、こういった事例も、100%本人の判断ミスが原因だと言える。
※自然相手なので、100%は有り得ないのだが、自己責任として、そう考えるべきという意味で、「100%」としている。
もちろん、反射神経、バランス神経が良ければ防げたケースもあるとは思うが、相手が自然である限り、完璧な身体能力は存在しない。
あくまで、本人が自己判断で、自分の技術や体力に見合った山行、歩き方をすべきである。登山自体を中止するのも、重要な判断の一つである。
登山の安全は、あくまで己の自己判断によるということを忘れてはいけないと思う。