本望とは言うけれど・・・

9/8に那須岳に行って来ました。
単純に秋を探しに行っただけのつもりだったんですが、今回はいろいろと考えさせられる山行になりました。

とりあえず、山行記録はこちら・・・
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-132321.html


まず、峰の茶屋を通り過ぎる時、中から女性の悲痛な叫び声が聞こえました。
ちらと見やると男性が倒れており、心臓マッサージをされている様子。
きっと歩いている最中に発作が起きて倒れてしまわれたんでしょう。
（もちろん私に出来ることはないのでそのまま立ち去りました）

その数分後、上空にヘリのローター音が聞こえて来たのでドクターヘリを要請していた事が分かりました。
避難小屋などにもAEDが備品として置かれていたら、もっと助かる人も多いのでは？・・・そんなことを考えました。


そして帰りがけ。
朝日岳まで行って戻って来てから峰の茶屋でひと休みしていたところ、隣に座ったおじさんと、たまたまその時の話題になりました。
詳細は端折りますが、その時の言葉というか結論は「山で死ねれば本望だろう」でした。
その場は適当に相槌を打ちましたが、本当にそうなんだろうか？
少なくとも一緒に那須岳に来ていた奥さんにとっては違うはず。

もし倒れたのが私だったら？
私だって本望じゃありません
じゃ、どこだったら本望？と聞かれてもパッと結論は出せませんが


思い起こせば、燕岳でも下山中に骨折した男性と遭っているし、立山では私自身が腰痛で行動不能寸前を体験し、今回は目の前で心臓マッサージ・・・

何者かが私に注意を促すように仕向けているのでは？
そんな錯覚さえ起こしそうなくらいの事故遭遇率です。

そんなこともあり？、登山中に気付いた携帯電波の入るポイントは出来るだけメモしておこうと思い、今回の山行記録からコース状況の欄に記載しています。
まぁ、ほとんどの山域は携帯なんて繋がらないのが普通なので書けないことの方が多いし、知っていたとしても滑落したら電波なんて入らないだろうから気休め程度にもならないとは思うんですけどね。

コメント

naiden46

RE: 本望とは言うけれど・・・
tszkさん、「山で死ねたら本望」何て事はありえません、やはり自分の家が一番ですよ、
私自身当時病気の進行中で歩くことも出来ない状態でしたが、先輩が冬山で連絡がとれない事がわかり事情を聞きに
会の事務所に行き電話連絡係をし捜索隊を上野の駅まで見送り皆んなに頼みますと頭を下げ帰ってきました、

遭難者の一人はお隣りの奥さんの弟さんだったのですが、その晩は一晩中奥さんの泣き声が聞こえていました、

本人は山で死ねば後のことは知るよしもないですが、残された家族・知人の慟哭と悲しみとそして莫大な捜索費用の請求書、
ですから絶対に山では事故はおろか死んではいけませんし、登山とは家を出てから家に帰り着くまでが登山です、

皆さんも山では事故は絶対に起こさないようにしても自然相手では体力・技術があっても勝てません、

tszk

RE: 本望とは言うけれど・・・
コメントしづらい話題にもかかわらず、ありがとうございます。

★naiden46さん
普通に考えるとそうですよね。
「好きな事に命をかけるほど没頭出来るなら最高に幸せだろう。」というような意味だと思うので、それを本当に山で命を落としてしまった人、もしくは落としそうになった人に対して使うのは間違っているように感じます。

にもかかわらず、そのおじさんをはじめ、周囲の多くの人が同じようなフレーズをこのシチュエーションで使っているのを聞いて反感を感じてしまいました。
実際に口から出た言葉と本心はかみ合っていないのかもしれませんが・・・

家を出てから家に帰り着くまでが登山。
本当ですね。
私も安全を心がけているつもりですが、さらなる慎重さが必要かもしれませんね。

★nanshuさん
今回のシチュエーションとはちょっと違う気がしますが、私も根本的に「山で死ねれば〜」には違和感を感じます。
本来の用法とは違うので違和感があるのは当然だと言われればそれまでですが、単なる比喩とまさに目の前で起こっている命をつなぎ止めるための努力をひと言で片付けるのはちょっと・・・
（日本語は奥が深いですよね）

で、縁切り神社ですか
実際のところ、あまり信心深い方ではないので、単なるネタの１つだと思って下さい
ただ、「人のふり見て我がふり直せ」とか「他山の石」といった言葉もあるように、自己の注意喚起の良いきっかけだと思っています。

あ、それから・・・「ｔすずき」はやめて下さい
近所だけでも数軒いるので本名が出たとしても特定は不可能ですけどね

miccyan

RE: 本望とは言うけれど・・・
tszkさん　こんばんわ。
山は大好きですが命を賭けるに値するものでは、
ありません。所詮　趣味であり道楽なんですから
みなさんが言い尽くされてますが、残される家族・関係者の悲しみを考えたら、這ってでも帰ってくるのが
義務だと思ってます。私も調子に乗りやすいので
気を引き締めないとダメですね。

tszk

RE: 本望とは言うけれど・・・
★miccyanさん
ほんと、その通りだと思います。
他人に迷惑をかけるという点だけ見ても山に命をかけてはダメだし、笑顔で送り出してくれた家族のことを考えたら怪我すらもNGですよね。
自分だけの体じゃないわけだし。

バランス感覚やとっさの反応速度が低下してくる年齢になりつつありますので、お互い気を付けましょう！