きれいなジャイアン

ドラえもんは、自分のためにひみつ道具を使うことは滅多にありません。数少ない例外が「きこりの泉」。のび太のパパにどら焼きを半分食べられてしまったドラえもんが、手つかずのどら焼きが欲しくて取り出しました。

イソップ寓話の「金の斧、銀の斧」を模した泉で、泉になにか投げ入れると、同じ種類のもっと良い物を手にした女神が現れて「あなたが落としたのはこの◯◯ですか？」と尋ねます。正直に答えるとそれがもらえて、嘘をつくとなにももらえません。ただし、正直に答えても最初に投げ入れたものは返してくれません。交換になるところが「金の斧、銀の斧」と異なります。

「きこりの泉」でドラえもんは食べかけのどら焼きを手つかずの特大どら焼きに、のび太はボロいグローブを新品に交換してもらえます。きこりの泉ではモノだけでなく人間も交換してもらえます。この泉にジャイアンが誤って落ち、女神が現れてのび太に訊きます。「あなたが落としたのは、このきれいなジャイアンですか？」。

「きれいなジャイアン」のインパクトは絶大で、一時はフィギュアが販売されていました。川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムには「きこりの泉」と"きれいなジャイアン"の展示があります。6月15日から「きれいなジャイアンハンガー」を、オンライン限定で受注開始するそうです。欲しい人は6月15日を待て！

藤子・F・不二雄ミュージアム
https://fujiko-museum.com/