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「樹影譚」の中に『鈍感な青年』という短編小説があります。図書館で出会った若い男女が惹かれ合い、娘が青年のひとり暮らしのアパートに行くことになります。となれば当然「そういうこと」が予見されるわけですが、青年は「持って」いません(買っておけよ)。「そのへんで買物しなくちゃ」と言うと「いいの」娘は無表情を装って「今日はいい日」と答えます。
娘は未経験なんだけど、まだ付き合い始めてもいないのに毎日基礎体温を記録したりするかな。第一、その方法はあんまり確実じゃないのでは?
「樹影譚」は、たしか絶版です。読んでみたい方は図書館へどうぞ。ところで『鈍感な青年』に出てくる娘ですが、周到なんだか抜けてるんだかよくわからない。そういう女性が案外モテるのかもしれませんね。
この間知りましたが
〰森村誠一〰は
埼玉県熊谷市の出身でした。
野生の証明とか、人間の証明。
映画も見ましてね!
そうなんですか!埼玉県北部は多くの人材を輩出しですね!
いつも多彩な話題の日記を楽しませていただいてますが、今日はなんと『樹影譚』! 丸谷才一先生は大好きな作家で思わずコメントをお送りしてしまいました。ノーベル文学賞から村上春樹の連想でしょうか…
『樹影譚』は文春文庫になっています。紀伊國屋書店のウェブサイトではまだ在庫があるようです。タイトルの「鈍感な青年」はあまり印象に残っていなくて見ても丸谷先生の小説のことだとは気づかなかったくらいなのですが、表題作「樹影譚」は最高傑作の短篇と思います。あの村上春樹も「小説としての超絶技巧」と絶賛?していますね。(その「若い読者のための短編小説案内」での言葉だったでしょうか。)
昨今は時間の流れが早くてちょっと昔の作品も入手困難だったりしますが、文庫は息の長い名作を守って行ってほしいものです。
樹影譚は文庫本になっているのですね。文庫はできるだけ残して欲しいですね。
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