生れて初めての登山、初冬の槍ヶ岳・涸沢岳・北穂高岳・奥穂高岳・西穂高岳

1961年11月03日 〜 1961年11月05日

• GPS: 53:00
• 距離: 51.3km
• 登り: 4,143m
• 下り: 4,131m

コースタイム

11/2　新宿発23:55の鈍行で移動
11/3　島々-上高地-槍沢(殺生小屋)
11/4　殺生小屋-槍ヶ岳-横尾-涸沢-奥穂高小屋-涸沢岳-北穂高岳-涸沢岳-奥穂高小屋
11/5　奥穂高小屋-奥穂高岳-西穂高岳-上高地-島々-
11/6　-新宿-会社出勤

天候

霙
曇

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

写真

6/30 21:36

梓川

6/30 21:36

槍沢入口
既に暗くなり始めている

6/30 21:36

槍ヶ岳頂上

6/30 21:36

槍ヶ岳頂上から肩の小屋

6/30 21:36

横尾に戻って来た

6/30 21:37

屏風岩

6/30 21:36

涸沢から奥穂高岳

6/30 21:37

奥穂高岳頂上

6/30 21:36

少しの間だけガスが下がってくれた

6/30 21:36

焼岳と乗鞍岳

6/30 21:36

6/30 21:37

6/30 21:37

ウエンストン碑

6/30 21:36

梓川と焼岳
50年後の今と殆ど同じ

6/30 21:36

河童橋にて

感想

tochan

中学校の遠足以来初めての山。
一緒に行くはずだった友人も、生れて初めての山。

しかし、友人は直前にドタキャン。
暫く考えたが、結局一人で行くことにした。

上高地から、槍沢までが長い。こんなに長く歩くのも、生れて初めて。
槍沢に入るころには、日が落ち暗くなってきた。おまけに霙から本格的に降り始めた。
単一6本のヘッドランプの明かりで、登山道の印である○の表示を探すが、見えなくなってしまった。
偶然に殺生小屋(当時は殺生ヒュッテとは呼ばなかった)の明かりが、一寸だけ見えた。
小屋の人に物すごく叱られ、直ぐに上の棚に上がり、乾パン等を食べ部分的に濡れた衣服のまま寝る。

翌日もガスがかかり、視界が良くない。
槍ヶ岳の頂上で、セルフタイマーで記録写真を撮りながら、雪が付き、凍ったキレットを越えるかどうか考えた。

無謀な山行の中で、唯一常識的な判断が働き、危険を避けるために一度横尾迄戻り、奥穂高岳等に登ることにした。
帰京が一日遅れるが、連絡の手段が無いので、仕方が無いと勝手に決め込む。

横尾から奥穂高小屋までは、少しガスが晴れたが、景色を楽しめる程は晴れてくれない。

奥穂高小屋に荷物をデポし、ピッケルだけ持って涸沢岳から北穂高岳を往復する。
雪が付いて凍ったルートは、ルート表示の○が見えない個所が沢山ある。
北穂高岳からの戻りの途中、滝谷上部へ入ってしまい、戻る途中にスリップしてしまった。
無意識で打ち込んだピッケルがリスに入り、ピッケルバンドでぶら下がると言う、ラッキー(無様)な経験をしてしまった。

奥穂高岳への登頂日もやはりはっきりしない天気で、小雪混じりのガスが晴れてくれない。

ジャンダルムの登りが、ものすごく難しい。一寸ヤバいかなと思ったが、戻る事も出来ないのでバランスに細心の注意を払って登る。
後2m位になったら、頭の上から”そっちじゃないよ”との声。
今回の山行で、始めて他の登山者に遭った。

以後、西穂高岳を越え上高地まで、2人パーティと行動を共にする。

上高地で時間が有ったので、ウエストンの碑まで行ってみた。

夜行列車で帰り、早朝に汚い恰好のまま会社に出勤したら、帰りが一日遅かったため、工場長以下の幹部に依る、朝の連絡会で問題になったとの事。すみません。