新穂高発着 槍ヶ岳〜奥穂高岳 南岳小屋泊

2011年09月07日(水) 〜 2011年09月08日(木)

• GPS: 40:50
• 距離: 28.0km
• 登り: 3,075m
• 下り: 3,050m

コースタイム

1日目
0:15新穂高-1:50白出沢-4:15槍平小屋-8:30飛騨乗越-8:55槍ヶ岳山荘-
9:35槍ヶ岳山頂-11:20大喰岳-12:10中岳-13:55南岳-14:10南岳小屋(泊)

2日目
5:20南岳小屋発-6:25長谷川ピーク(Hピーク)-7:55北穂高岳小屋-
10:10涸沢岳-10:20穂高岳山荘-11:15奥穂高岳山頂-12:00穂高岳小屋-
13:35荷継沢-14:10鉱石沢-15:25白出小屋跡-16:00穂高平小屋-16:50新穂高

天候

9月7日　快晴
9月8日　朝方:曇り　　昼:快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新穂高温泉　登山者専用無料駐車場
深夜0時に到着し、上段はほぼ満車だが上から2段目に駐車できた。
帰りには路上駐車も多く、紅葉最盛期だとまず駐車できないでしょう。

コース状況／危険箇所等

■新穂高温泉からは長い林道歩き。昨年あった工事用足場を使った歩道は無く
　なってました。「夏山近道」は普通の登山道。
■白出沢から先は一般的な登山道となる。
■滝谷は夜中やガスの中だと道を見失います。要注意です!私は迷いました。
■槍平小屋手前の木道は、深夜早朝は凍っていて大変滑りやすいです。

■大キレットは評判どおりの崖です。
■奥穂高岳の登り初めは油断してると案外危険。(素人が多いから)

■白出沢コース、穂高岳山荘直下は浮石多数。私はケガしました。
　同、鉱石沢付近は落石の危険が高そうです。
　

写真

9/7 0:16

0:15新穂高登山指導センターで登山届。「登山届はあなたの安全を守るザイルです」

9/7 1:51

1:50白出沢出合。この沢には水なし。

9/7 3:08

滝谷。上流へ約50mほど上ります。

9/7 3:14

橋を見つけました。暗闇の中を轟々と水が流れているのでちと怖い。

9/7 3:51

渡ってから迷いました。下流へ約20mほど下ります。

9/7 4:16

4:15槍平小屋着。宿泊者が星を眺めてました。テント場もけっこう混雑してました。

9/7 5:25

このルート最後の水場です。今回もここでは補給せず。

9/7 5:38

穂高連峰が見えてきた。

9/7 6:03

焼岳や乗鞍も。

9/7 6:38

槍平から来た男性は千丈乗越から槍に向かいました。そちらの方が双六とか見えていいのかも。

9/7 6:54

槍ヶ岳山荘からの下山者と擦れ違う。素晴らしいご来光だったようでみなさん上機嫌。

9/7 8:23

あいあい笠

9/7 8:32

飛騨乗越着。

9/7 8:47

槍ヶ岳山荘テント場から新穂高を望む。

9/7 8:53

昨年は登り損ねたが、今回はピーク頂きます。

9/7 9:36

朝食後に登頂。落ちたら死ぬわな。

9/7 9:38

ピーク頂きました。やはり格別ですね、槍のピークは。

9/7 9:57

常念山脈。雪が積もった頃に、あちら側から槍を見てみたい。

9/7 9:57

今回のメインターゲット穂高岳。

9/7 9:58

乗鞍の向こうには御嶽山も。

9/7 9:58

アップで。

9/7 9:59

茅野からも槍が見えるってことらしい。

9/7 10:01

名残惜しいが下山。空いてて良かった。

9/7 10:10

こんな場所なので誰でも登れるわけではない。

9/7 10:17

硫黄尾根の岩肌が目立つ。

9/7 10:17

横尾尾根から来た人達で混雑しだした。

9/7 11:20

昨年はガスでピークを見逃した大喰(おおばみ)岳。

9/7 11:56

中岳ハシゴ場付近から振り返る。

9/7 11:58

中岳のハシゴ。2段ある。

9/7 12:05

中岳山頂付近から穂高連峰。南岳小屋も見えてきた。

9/7 12:08

中岳山頂から槍。赤いのは殺生(せっしょう)ヒュッテか。

9/7 12:23

時間的には今日中に北穂高岳小屋まで行けそうなのだが・・・お昼を食べながら熟考。

9/7 13:27

南岳へのやや危険箇所

9/7 13:37

天狗原からの眺めは素晴らしい

9/7 13:38

団体さんも南岳小屋を目指しているもよう。

9/7 13:57

南岳山頂から銃走路を振り返る

9/7 13:58

南岳から北穂まではわずかな距離だが、岩壁を見て一気に萎え14時に南岳小屋へチェックイン。

9/7 14:29

カップ麺2個食いして即寝。汁は捨てられないので全部飲む必要があります。

9/7 18:15

ざわめきで起床。夕日がきれい。

9/7 18:19

小屋は満員御礼。早く寝たもん勝ちなので再び即寝。

9/7 18:20

おはようございます。やや曇っている。気温は4℃。

9/8 5:11

昨年見てキレイだったのでこの小屋を選んだ。ネットもできるしテレビもある。

9/8 5:12

カップ麺用に1L買いました。生じゃ・・・

9/8 5:12

書いてなければ生で飲むけど・・・ピューラクス持って来るべきだった。

9/8 5:12

品揃えは充実。トイレもキレイな方ではないだろうか。

9/8 5:18

台風の後だから?

9/8 5:19

ご来光を待つ人々

9/8 5:21

お先に行かせて頂きます

9/8 5:22

太陽は拝めずだが朝焼けはキレイだ。

9/8 5:23

テント場は空いてたが、小屋の中は・・・

9/8 5:23

楽しみだ♪

9/8 5:23

南岳小屋を最初に出た先行者。やはり初めての大キレット超えとのこと。

9/8 5:28

最初は普通の斜面。混雑してると大変そう。

9/8 5:34

狭く見えるが実は広い。対向者が居なければ・・・

9/8 5:37

やっと崖が出現。足場は多いので見た目ほど困難ではない。

9/8 5:37

撮影時はこんな確保ロープつけてみました。実は慎重派。

9/8 5:44

太陽が出てきた。モルゲンロートを楽しむ。

9/8 5:45

渋滞してたら悲惨なルートだ

9/8 5:45

間もなく最低鞍部へ

9/8 6:07

Hピークを目指す

9/8 6:07

南岳を振り返って

9/8 6:21

初めての危険箇所。1m跨がないと落ちます。

9/8 6:24

H(はせがわ)ピーク到着。ここから危険らしい。

9/8 6:26

Hピークへ来た道を振り返る

9/8 6:28

足場も付けられてるから安心

9/8 6:31

無事にHピーク超え。晴れていれば「○」が見えるから安心。

9/8 6:32

ナイフリッジと呼ばれる場所か!?やや狭い。

9/8 6:34

早めに飛騨側に行った方が楽ちん。

9/8 6:35

ん〜、狭い。濡れてたら気をつけないとヤバそう。

9/8 6:40

Hピークを振り返る。人が居るところが先ほどの狭い足場。

9/8 6:41

A沢のコルから見上げるが・・・なぜか笑えてくる

9/8 6:44

A沢のコルで油断してると、落石にやられるのがよくわかる。

9/8 6:51

飛騨泣きに向かいます。ここまで南岳小屋から1時間半。

9/8 6:55

Hピークから飛騨側を覗き込む人。覗き込むと意外に・・・自粛

9/8 7:07

急斜面(崖)なので一気に高度が上がります。北穂高岳小屋までは300m登るとか。

9/8 7:09

飛騨泣きから対向者が来ました。

9/8 7:11

この両脇は落ちたら死にそうな所です。

9/8 7:17

飛騨泣き後半。信州側には足場あり。滑り落ちると死ぬかも。

9/8 7:21

振り返ってみます

9/8 7:32

対向の夫婦からの情報「この先で登山者が滑落した。。。」まさか遭遇するとはw

9/8 7:56

負傷者は山小屋の方によりヘリテージを装着され、ヘリ揚収を待っていた。一安心して北穂高岳小屋へ到着(7:55)

9/8 7:59

気分爽快

9/8 8:05

涸沢カール、前穂高

9/8 8:12

やまびこが来た

9/8 8:15

隊員降下。風は無いものの大変なリスクがあることがわかる。

ホイストで揚収中。見事なホバリングだ。(動画キャプチャ1)

9/8 8:20

北穂高岳山頂。小屋のすぐ裏にある。

9/8 8:21

とりあえず涸沢岳を目指す。

9/8 8:22

まさか諏訪湖まで見えるとはっ!!

9/8 8:40

いきなり道を間違えた。危うく涸沢カールへ降りるところだった。

9/8 9:19

遠いぜ、涸沢岳っ

9/8 9:20

最低コルから涸沢カール

9/8 9:31

北穂高岳方面を振り返る

9/8 9:34

槍平小屋が見える

9/8 10:09

涸沢岳着

9/8 10:09

穂高岳山荘が見えた

9/8 10:20

山荘到着。お昼を食べて出発!

9/8 10:42

いよいよ奥穂高岳へ!998円/本のステッキ。十分使えている。

9/8 10:50

虹の様な・・・なんていう現象だろう?

9/8 11:11

ジャンダルム

9/8 11:13

登ったら独特の形が見えなくなってしまうのは槍も同じ。。。

9/8 11:17

今回のメインターゲット攻略

9/8 11:19

北

9/8 11:20

南

9/8 11:25

未知の世界・・・上高地

9/8 11:25

前穂

9/8 11:41

小屋が無いとどこかの国の遺跡みたい。いつか行ってやるぜぃ!

9/8 11:51

ありえないレベルの人たちも登ってくるが、危険な場所です!(写真に写ってる方は無関係)

9/8 12:01

どこだ!?「白出沢ルート」

9/8 12:01

トイレの横から・・・らしい

9/8 12:02

うっすら階段状になっているのがわかるだろうか?

9/8 12:22

落石で自爆。か弱い人だと脛骨が折れてたことだろう。けっこう痛い。

9/8 12:43

有名な表示

9/8 13:01

残雪。大きなトンネルになっている。怖くて入れない。

9/8 13:37

ここから樹林帯へ

9/8 13:40

振り返って

9/8 14:08

鉱石沢。ものすごく荒れてる。

9/8 14:09

無残w

9/8 14:17

白出大滝

9/8 14:26

大崩壊。大きな岩はマイクロバス並み。

9/8 14:28

重太郎橋

9/8 15:26

右俣林道(白出小屋跡)に到着。キャンプ禁止だって。

9/8 15:59

穂高平小屋の牧場

9/8 16:03

白出沢で出会った山ガールに勧められたため・・・弱いな。。でも生き返った♪

9/8 16:31

昨晩は危うく見落とすところだった近道入り口

9/8 16:53

下山届も忘れずに

9/8 16:57

路駐してどこへ行ったんだろう・・・

9/8 17:02

この時間だとけっこう空いているが、夜には満車だろう。

撮影機器：

CX3 リコー

感想

nucchi

富士山登山へ向けての予備登山3回目。とりあえず3000m超えへ。

R361権兵衛トンネル-高山経由で新穂高入り。
今回は昨年の反省をもとに「水」を減らして荷物の軽減。
深夜にのんびり歩いて汗をかかない作戦。

まずは槍を目指し、昨年も暗闇を歩いている槍沢への登山道を行くが・・・
滝谷で川向の登山道を発見できず。5分ほど探した挙句に発見できた。


昨年は標高2500m以上で、100m高度を上げるのに30分もかかったが、、、
今回は体力の温存とダブルステッキ導入により20分に短縮。

槍ヶ岳の山頂はちょうど槍ヶ岳山荘宿泊客らと入れ替わりで空いていた。

宿泊予定地の南岳小屋に向かうが、今日中に北穂高小屋まで行けそうな時間。
しかしなぜか頭が痛くて・・・どうも高山病初体験っぽい。
無理をせず予定通り南岳小屋に宿泊。



翌日はいよいよ「大キレット」へ。
数々の情報によると危険地帯の様で・・・確かに断崖だった。
危険かどうかの感想は・・・あえて触れないでおく。

ただ言えるのは、ここで少しでも身の危険を感じた方であれば、、、
いかに安全な日常を過ごせているのかを実感し、感謝することかと思います。

例えば・・・
危険な斜面で猛烈なダウンウォッシュを受けながらも遭難者を救出する山小屋
の方や、大変なリスクを背負って救出に向かう航空隊員らの活躍によって、自
分の安全な生活が守られているのだと。。。


そして無事に念願の奥穂高岳を攻略し、マイナーな白出沢ルートで下山。
槍平小屋でおいしいカキ氷を食べて無事に駐車場へ辿り着いた。
ゆっくり温泉に浸かりたかったが、今回も「荒神の湯」で行水して帰宅。


台風一過で晴天に恵まれ、素晴らしい景色を堪能できました。しかし近畿地方を
中心に被害も大きかったようなので、なんだか申し訳ない気がします。


総論:筋肉痛と共に行程の辛さは徐々に薄れ、素晴らしい光景だけが記憶に残る。
そしてまた辛くも楽しい山行を繰り返してしまうのだろう。


さて、富士山への予備登山シリーズもこれで完結。
9月14日　23:30　富士吉田ルートから日本最高峰を目指すーっ!