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Yamareco

記録ID: 137686
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳・北方稜線 〜 黒部峡谷・下ノ廊下 〜 黒四ダム

2011年09月23日(金) 〜 2011年09月26日(月)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
28:14
距離
53.0km
登り
10,899m
下り
11,848m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

※上記のルートはGPS(GPSmap60CSx)で取得した軌跡データをあえて、ほぼそのまま採用した。
北方稜線などは正確にトラッキングされているが、
特に下ノ廊下周辺は軌跡があばれたり切れたりしている。
下ノ廊下は迷うことのないルートなのでご容赦ねがいたい。

●9/23(金・祝)
05:30 扇沢 無料駐車場 起床、朝食、準備
06:15 出発、片道チケット購入(5700円)、改札ならぶ
07:00 トロリーバス乗車
08:30 室堂ターミナル着、準備

08:45 室堂 登山スタート(GPSトラッキングON) 
09:20 雷鳥沢の取付き橋
10:30 剣御前小屋 10:40
11:40 剣山荘 一泊夕食&弁当(9000円) 当日のゴール
16:45 夕食(そこそこ) 17:15
19:30 就寝

●9/24(土)
03:30 起床、準備
04:00 剣山荘 出発(GPSトラッキングON) 山荘前で数センチの積雪あり
05:10 前剣 05:20 その後、カニの縦這いですこし渋滞あり
06:50 剣岳ピーク 朝食 07:20 雲ひとつない晴天
    北方稜線 通過
08:50 池ノ谷乗越し
    池ノ谷ガリー下降
09:15 三ノ窓テン場 休憩 09:30
09:50 小窓ノ王の肩 
10:50 小窓(乗越) 休憩、アイゼンセット 11:15
11:30 旧鉱山道取付き アイゼンはずす 11:50
12:40 池ノ平小屋 一泊二食付き&弁当(9700円) 当日のゴール 
18:30 夕食(うまかった)
20:30 就寝

●9/25(日)
05:30 起床、朝食、準備
06:30 池ノ平小屋 出発 (GPSトラッキングON)
07:15 仙人池ヒュッテ 写真撮影 07:35
09:05 仙人温泉小屋 休憩 09:25
    雲切新道通過
11:40 黒部川出合付近の木製簡易橋で仙人谷左岸へ渡る
12:00 仙人ダム施設内 12:10
12:20 関電人見平宿舎 付近で昼食 12:40
13:30 阿曽原温泉小屋 一泊夕食&弁当(8500円) 当日のゴール
16:00 夕食(まあまあ)
19:00 就寝

●9/26(月)
04:00 起床、準備
04:30 阿曽原温泉小屋 出発 (GPSトラッキングON)
05:30 仙人ダム施設内 05:40
06:08 東谷つり橋で左岸へ
06:50 半月峡、休息
08:05 十字峡、休息 テントを数張りできるスペースあり
09:40 白竜峡 すさまじい激流と、丸太道でびびる
11:20 別山岩屋あたりで昼食 11:40
12:30 内蔵助谷出合
13:20 黒四ダム直下の木製橋
13:50 黒四ダム トロリーバス駅(1500円) 登山ゴール
14:30 扇沢 無料駐車場

-
天候 9/23(金) 曇り時々晴れのち吹雪のち小雪
9/24(土) 快晴
9/25(日) 晴れ時々曇り
9/26(月) 曇り時々晴れ

※ 9/23には、いきなり吹雪かれました。
これからの季節、天候や気温には、じゅうぶん気をつけてください。
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【往路】9/22(木)
 夕方、自宅をクルマで出発
 長野道 豊科IC OFF(深夜割引が効いた!)
 扇沢 無料駐車場着 すぐ寝る

【復路】9/26(月)
 14:45 扇沢 無料駐車場 出発
 15:00 大町温泉郷 薬師の湯 600 
 16:40 豊科IC ON
 22:01 吹田IC OFF 
 22:20 自宅着 (総走行距離869km) 
-
コース状況/
危険箇所等
【コース概略】
扇沢にクルマを置き、室堂から剣岳・北方稜線を越えて池ノ平小屋に達し、阿曽原小屋から下ノ廊下をさかのぼって
黒四ダムへ戻ってくる山小屋3泊の時計回りの周回コース。今回は単独行となったが、体力的には、いたって普通の山行。

【室堂〜雷鳥沢〜剣山荘】
特に問題となる箇所はないが、剣御前小屋と剣沢小屋は予約で満杯の看板が多々あり。剣山荘の看板は見当たらなかった!
西高東低の冬型気圧配置で、気候が不安定そうだったため、雷鳥沢経由で直接、剣山荘に向かった。
剣山荘に着いて受付すると、予約が必要だったそうで、イヤミを言われたが、なんとか泊めてもらえた。
しかし、シャクナゲという部屋に、予約なしの同胞が詰め込まれた。
案の定、13時ぐらいから2時間ほど吹雪いた。

【剣山荘〜剣岳】
早朝、剣山荘周辺は数センチの積雪で白っぽくなっていた。登山道の状態を探りながら登ることにした。
あとで聞いた話だが、早月小屋では登山者が小屋より上へ行くことを禁止したらしい。
カニのタテ這いあたりの岩は、表面が凍ってツルツルのものもあり。これに乗らないように注意して登った。
登山路上の雪の部分はよく締まっていて、そんなに滑るようなことはなかった。北方稜線もしかり。

【北方稜線〜小窓雪渓〜池ノ平小屋】
今回2度目の北方稜線であったが、日当たりが良くて、風もあまりなく、最高のコンディションで北方稜線を通過できた。
ほぼ稜線上にコースをとるが、巻くときは東側にとること。西側に巻くことはない。
池ノ谷ガリーは、日陰で、雪がうす白く残っており、非常に不気味な感じがしたが、実際に踏み込んでみると、
締まった雪のおかげて、一歩一歩でガレを起こすことなく、かつ滑ることもなく、スムーズに下ることができた。
アイゼンをつける必要性も、まったく感じなかったほどだ。
池ノ谷乗越の鞍部から20分ほどガリーを下り、東側の切り通しを微妙に越せば、三ノ窓に達する。
三ノ窓はこのあたりで唯一の休憩ポイント。テントも数張り可能。間違ってもガリーの途中などで休憩しないこと!
三ノ窓から小窓ノ王の肩への登り(俗称、発射台)基部へは、ガリーまで降りないで右側の岩壁に沿って行けば取り付けれる。

小窓尾根を越えると一変して、平和な日当たりの良い草付きのルートが広がるが、見た目とは逆に、あちこちの岩の表面が
ツルツルに凍っていていやらしい。注意していても一瞬で滑る。
小窓までの途中で、トラバース必要な2つの雪渓にはもはや雪はなく、土のルートが露出していて安全に通過できる。
ルートは一部、尾根を馬場島側にとるので、少々不安になるが、小窓(乗越)にたどり着く。
小窓雪渓はかなり後退していて、雪渓取付きまで草の滑り台。
雪渓のスプーンカットには、23日の雪に埋まって、アイゼンなしではすべって少し歩きにくそう。
雪渓中央部をゆっくり下降して約15分で、左岸に派手なマークが見える。ここが、旧鉱山道取付きである。
これ以上くだるな! を意味する雪渓上のトラロープは雪に埋まって見えなくなっていた。
この旧鉱山道取付きは、右岸にある大滝より少し上の位置(2120mあたり)なので、覚えておこう。

旧鉱山道に取付いたあとは、小窓雪渓ぞい方向に進む。これを忘れていて少々混乱してしまった。
旧鉱山道は、高度差を徐々に広げて雪渓と並行するが、
ペンキマークや池ノ平小屋の管理人さんがピトンを手打ちして設置したというフィックスロープもあって助かる。
やがて少し登って小さい尾根頭に達するが、ここが展望岩(2130mあたり)だ。
そのあと進路は北東方向になり、雪渓から離れていく。そのまま樹林帯を進むと池ノ平小屋が見えてくる。

池ノ平小屋には特製のカマ焚き式露天風呂があり、入らせていただく。最高の気分だ。
小屋の前には、池塘群(平の池)があり散策によい。チングルマが多く一斉に咲いたときは、さぞ美しいだろう。

【池ノ平小屋〜阿曽原温泉小屋】
仙人池ヒュッテまでの木道は、すてきな散歩道の様相。
仙人池には、裏剣の険しい山並みがきれいに映っていたが、紅葉はまだぜんぜん。
仙人温泉小屋までは従来からの登山道だが、この先は2007年に開通した雲切新道を進み、従来の登山道は廃道。
雲切新道はきびしい急坂でハシゴやロープがたくさん設置されていて、ヒザや足にくる。
雲切新道1629mのピークから仙人ダムまでの約2km弱を、標高差にして一気に800mも下降するのだから大変だ。

黒部川出合付近の木製簡易橋で仙人谷左岸へ渡る。
そのあと、岩壁に設置された連続ハシゴで黒部川右岸に降り、ドアを開けて仙人ダム施設に入る。
仙人ダム施設内は、通路を右へ行ったり左へ行ったりして方向感覚がなくなってしまう。
内部で高熱隧道を横切るところもある。クマ対策という鉄格子の扉を開けて、仙人ダム施設から出ると関電人見平宿舎。
りっぱな宿舎横を通って、急な登り→小隧道→水平な登山路→急な下り、で阿曽原温泉小屋に着く。
阿曽原温泉小屋では、男女1時間交替制で露天風呂に入れる。みんなビール缶片手に降りていく。

【阿曽原温泉小屋〜黒四ダム】
仙人ダムまで、昨日のコースを戻る。
しばらく林道を歩いた後、東谷つり橋で黒部川左岸へ渡る。ここから下ノ廊下の旧日電歩道がはじまる。
登山道上には残雪はまったくなく、整備もすでに完了していて、現時点(9/26)では視察チェック待ち状態らしい。
途中で10人ぐらいの登山者とすれちがった。紅葉の時期にはこの細い歩道にどれだけの登山者がくるのだろうか。。。
細い登山路と黒部川までの標高差は数百メートルにも感じるが、実際にはそんなにないのだろう。
SiRF StarIIIという高感度チップを持つGPSmap60CSxですら、その軌跡があばれまくる。如何に空が狭いかを物語っている。
すさまじい水流がぶつかり合う十字峡あたりには、登山道わきにテントを数張りできるスペースがある。
白竜峡では、川面までの標高差が縮まるが、もっとすさまじい激流と、足元の丸太道が恐怖感を煽る。
内蔵助谷出合あたりまで来ると、もう平和な感じで、巨大な衝立のような黒四ダムが見えると、感動モノ。
下ノ廊下の登山道わきには、ずっと、ミヤマダイモンジソウとキリンソウが満開で、とても癒された。
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予約できる山小屋
室堂ターミナルの階段おどり場にある山岳情報板。23日は寒気がはいったので、この気温!
2011年09月23日 08:29撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/23 8:29
室堂ターミナルの階段おどり場にある山岳情報板。23日は寒気がはいったので、この気温!
室堂ターミナルの3F出口にある立山玉殿の湧水前。登山スタート。
2011年09月23日 08:32撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/23 8:32
室堂ターミナルの3F出口にある立山玉殿の湧水前。登山スタート。
雷鳥沢下のテン場はまだまばら。
2011年09月23日 09:17撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/23 9:17
雷鳥沢下のテン場はまだまばら。
気温はたぶん氷点下で、天候が不安定のため、直接、剣山荘へ向かう。
2011年09月23日 11:29撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/23 11:29
気温はたぶん氷点下で、天候が不安定のため、直接、剣山荘へ向かう。
剣山荘は新装されて、以前の面影がない。
2011年09月23日 11:36撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/23 11:36
剣山荘は新装されて、以前の面影がない。
剣山荘の夕食。情報交換タイム。
2011年09月23日 16:44撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/23 16:44
剣山荘の夕食。情報交換タイム。
翌早朝の剣山荘前は、ごらんの通りの雪景色で、みんな、剣岳アタックを躊躇していた。
2011年09月24日 03:51撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 3:51
翌早朝の剣山荘前は、ごらんの通りの雪景色で、みんな、剣岳アタックを躊躇していた。
前剣から朝焼けの鹿島槍を望む。
2011年09月24日 05:11撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 5:11
前剣から朝焼けの鹿島槍を望む。
前剣から剣沢をのぞきこむ。剣沢小屋と剣山荘のあかりが見える。
2011年09月24日 05:13撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 5:13
前剣から剣沢をのぞきこむ。剣沢小屋と剣山荘のあかりが見える。
西側には雲海が広がる。
2011年09月24日 05:14撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 5:14
西側には雲海が広がる。
ハシゴの通過。一般ルートでも結構な高度感がある。
2011年09月24日 05:25撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 5:25
ハシゴの通過。一般ルートでも結構な高度感がある。
鹿島槍からのご来光。
2011年09月24日 05:36撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 5:36
鹿島槍からのご来光。
別山尾根に陽があたり始まる。
2011年09月24日 05:53撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 5:53
別山尾根に陽があたり始まる。
一般ルートのくさり場。 意外に厳しい。
2011年09月24日 06:02撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 6:02
一般ルートのくさり場。 意外に厳しい。
トラバース部分。
2011年09月24日 06:10撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 6:10
トラバース部分。
影の剣岳が馬場島方向にうつる。
2011年09月24日 06:42撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 6:42
影の剣岳が馬場島方向にうつる。
ルート上の雪はおおむねこんな感じであるが、よく締まっていて、歩きにくいことはない。
2011年09月24日 06:42撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 6:42
ルート上の雪はおおむねこんな感じであるが、よく締まっていて、歩きにくいことはない。
剣岳ピーク。いい天気に感謝!
2011年09月24日 06:50撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 6:50
剣岳ピーク。いい天気に感謝!
空気もよく澄んでいた。
2011年09月24日 06:52撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 6:52
空気もよく澄んでいた。
はるか、富士山も望めた。
2011年09月24日 07:06撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 7:06
はるか、富士山も望めた。
別山尾根の向こうに先だけ見えるのは、笠? 槍? ん〜〜?
2011年09月24日 07:06撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 7:06
別山尾根の向こうに先だけ見えるのは、笠? 槍? ん〜〜?
北方稜線は、一般登山者禁止。山岳警備隊の方が、今度、ドクロマークにしようかな。。。と言っていた。
2011年09月24日 06:52撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 6:52
北方稜線は、一般登山者禁止。山岳警備隊の方が、今度、ドクロマークにしようかな。。。と言っていた。
北方稜線に入り込む。先行する若手3人組。
2011年09月24日 07:11撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 7:11
北方稜線に入り込む。先行する若手3人組。
コルから長次郎の頭を振り返る。いつのまにか自分が先行することになった。
2011年09月24日 07:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 7:22
コルから長次郎の頭を振り返る。いつのまにか自分が先行することになった。
東側にとったトラバースルートを振り返る。足元のスタンスはしっかりとれる。ハンドホールドは”引出し”になる岩もあるので注意。
2011年09月24日 07:48撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 7:48
東側にとったトラバースルートを振り返る。足元のスタンスはしっかりとれる。ハンドホールドは”引出し”になる岩もあるので注意。
ルートは前方の奇岩の東側(右側)をトラバースする。
2011年09月24日 07:48撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 7:48
ルートは前方の奇岩の東側(右側)をトラバースする。
後立山連峰がまぶしい。
2011年09月24日 07:57撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 7:57
後立山連峰がまぶしい。
稜線上のコル。東側を写真下部から巻くように登っていく。上の棚から巻くと詰まってしまう。
2011年09月24日 08:06撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 8:06
稜線上のコル。東側を写真下部から巻くように登っていく。上の棚から巻くと詰まってしまう。
尾根直下のトラバース。ルートは前方の2ピークの間を通る。
2011年09月24日 08:09撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 8:09
尾根直下のトラバース。ルートは前方の2ピークの間を通る。
さっきの奇岩に似ているが、このあたりの北方稜線の岩スラブ方向だ。
2011年09月24日 08:18撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 8:18
さっきの奇岩に似ているが、このあたりの北方稜線の岩スラブ方向だ。
こっちの奇岩の根元には、テントスペースがあり、二枚岩のサイトと呼ばれている。
2011年09月24日 08:19撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 8:19
こっちの奇岩の根元には、テントスペースがあり、二枚岩のサイトと呼ばれている。
左から、八つ峰の八・七・六・五だと。。。
2011年09月24日 08:23撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 8:23
左から、八つ峰の八・七・六・五だと。。。
ピークをサミットしたクライマーにしか与えられないこの満たされた高度感! & 空気感! がすばらしい。 左から、チンネ、三ノ窓の頭、八ツ峰ノ頭(つまり八峰)。←訂正:八ツ峰ノ頭は8峰ではない。9峰目になる。
2011年09月24日 08:23撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 8:23
ピークをサミットしたクライマーにしか与えられないこの満たされた高度感! & 空気感! がすばらしい。 左から、チンネ、三ノ窓の頭、八ツ峰ノ頭(つまり八峰)。←訂正:八ツ峰ノ頭は8峰ではない。9峰目になる。
同じく、左から、チンネ、三ノ窓の頭、八峰、七峰。←訂正:チンネ、三ノ窓の頭、八ツ峰の頭、8峰
2011年09月24日 08:26撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 8:26
同じく、左から、チンネ、三ノ窓の頭、八峰、七峰。←訂正:チンネ、三ノ窓の頭、八ツ峰の頭、8峰
降りてきた池ノ谷尾根の頭を振り返る。途中から細いガリーの中を下るのが、最も難しくない。
2011年09月24日 08:46撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 8:46
降りてきた池ノ谷尾根の頭を振り返る。途中から細いガリーの中を下るのが、最も難しくない。
池ノ谷乗越から、池ノ谷ガリーを覗き込む。着雪で薄白くなった日陰の急坂は、最初、不気味な感じを抱いたが、実際に踏み込んでみると。。。
2011年09月24日 08:48撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 8:48
池ノ谷乗越から、池ノ谷ガリーを覗き込む。着雪で薄白くなった日陰の急坂は、最初、不気味な感じを抱いたが、実際に踏み込んでみると。。。
三ノ窓のテントサイト。ほっと休憩できる。チンネを攻めるというクライマーのテントが一張りあった。
2011年09月24日 09:15撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 9:15
三ノ窓のテントサイト。ほっと休憩できる。チンネを攻めるというクライマーのテントが一張りあった。
三ノ窓から小窓ノ王の肩への登り。いわゆる発射台! 一汗かくだけで、ぜんぜん難しくはない。
2011年09月30日 12:05撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/30 12:05
三ノ窓から小窓ノ王の肩への登り。いわゆる発射台! 一汗かくだけで、ぜんぜん難しくはない。
小窓ノ王の肩からふりかえって見る、白い池ノ谷ガリーの急坂。
2011年09月30日 12:05撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/30 12:05
小窓ノ王の肩からふりかえって見る、白い池ノ谷ガリーの急坂。
小窓尾根を越えた東側は、陽当たりが良くて、草つきの平和な雰囲気なのだが、実際は。。。
2011年09月24日 09:52撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 9:52
小窓尾根を越えた東側は、陽当たりが良くて、草つきの平和な雰囲気なのだが、実際は。。。
赤ペンキの矢印が、数箇所ある。
2011年09月24日 09:54撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 9:54
赤ペンキの矢印が、数箇所ある。
8月まで残るという雪渓に雪はなく、土が露出する。この雪渓は急坂なので、トラバース時、アイゼン・ピッケルが必要となったのだが、今回はなくて助かった。(BIMOTAさんの事前情報どおり。)
2011年09月30日 12:07撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/30 12:07
8月まで残るという雪渓に雪はなく、土が露出する。この雪渓は急坂なので、トラバース時、アイゼン・ピッケルが必要となったのだが、今回はなくて助かった。(BIMOTAさんの事前情報どおり。)
小窓(乗越)には、池平山を越えてきたというパーティがいた。ハイマツの上を泳いできた。。。らしい!
2011年09月24日 10:53撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 10:53
小窓(乗越)には、池平山を越えてきたというパーティがいた。ハイマツの上を泳いできた。。。らしい!
小窓雪渓には、スプーンカットの上にやわらかい雪が積もっていて、アイゼンなしでは、ちょっと歩きにくい。
2011年09月24日 11:13撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 11:13
小窓雪渓には、スプーンカットの上にやわらかい雪が積もっていて、アイゼンなしでは、ちょっと歩きにくい。
雪渓中央近くまで割れていた。まだ通しにはなっていない。
2011年09月24日 11:23撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 11:23
雪渓中央近くまで割れていた。まだ通しにはなっていない。
左岸にある旧鉱山道取付きのマーク。天気がよければ、遠くからでもよく見えるが、ガス発生時は注意!
2011年09月24日 11:39撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 11:39
左岸にある旧鉱山道取付きのマーク。天気がよければ、遠くからでもよく見えるが、ガス発生時は注意!
池ノ平小屋の主人がピトンを手打ちして設置したというフィックス。スリップしやすい岩棚にあって、助かる!
2011年09月24日 11:57撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 11:57
池ノ平小屋の主人がピトンを手打ちして設置したというフィックス。スリップしやすい岩棚にあって、助かる!
旧鉱山道からのぞむ大滝と裏剣。
2011年09月24日 12:09撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 12:09
旧鉱山道からのぞむ大滝と裏剣。
小窓雪渓右岸にある大滝を、旧鉱山道からのぞむ。
2011年09月30日 12:09撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/30 12:09
小窓雪渓右岸にある大滝を、旧鉱山道からのぞむ。
登山道からちょっとはいったところに展望台があるとのこと。とばしてしまった。。。
2011年09月24日 12:16撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 12:16
登山道からちょっとはいったところに展望台があるとのこと。とばしてしまった。。。
旧鉱山道、展望台付近からのぞむ裏剣。昨日の降雪のおかげで、中央部分には、モンローの唇がなんとか見える! 山男の想像の所産である。
2011年09月24日 12:17撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 12:17
旧鉱山道、展望台付近からのぞむ裏剣。昨日の降雪のおかげで、中央部分には、モンローの唇がなんとか見える! 山男の想像の所産である。
旧鉱山道もここまでまで来ると、小屋まであとわずか。
2011年09月24日 12:24撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
1
9/24 12:24
旧鉱山道もここまでまで来ると、小屋まであとわずか。
この鉱石を掘っていた。戦時中に飛行機のエンジンのシリンダーヘッド用鋼鉄の材料になったらしい。
2011年09月24日 12:28撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 12:28
この鉱石を掘っていた。戦時中に飛行機のエンジンのシリンダーヘッド用鋼鉄の材料になったらしい。
池ノ平小屋の悦楽露天風呂。どれだけ癒されることか!
2011年09月24日 13:01撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 13:01
池ノ平小屋の悦楽露天風呂。どれだけ癒されることか!
ビーチパラソルが妙なバランスの池ノ平小屋。
2011年09月24日 13:14撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 13:14
ビーチパラソルが妙なバランスの池ノ平小屋。
小屋前にある平の池周辺のチングルマ。
2011年09月24日 14:38撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 14:38
小屋前にある平の池周辺のチングルマ。
えーと。。。? ハナウド?
2011年09月24日 14:43撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 14:43
えーと。。。? ハナウド?
カラマツソウやったっけ?
2011年09月24日 14:44撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 14:44
カラマツソウやったっけ?
小屋前にある平の池周辺の池塘。
2011年09月24日 14:59撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 14:59
小屋前にある平の池周辺の池塘。
キリンソウ。
2011年09月30日 12:12撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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キリンソウ。
朝日を浴びて浮立つ裏剣。左から、六峰、七峰、八峰+クレオパトラ・ニードル、チンネ、ジャンダルム、小窓ノ王。
2011年09月25日 05:48撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/25 5:48
朝日を浴びて浮立つ裏剣。左から、六峰、七峰、八峰+クレオパトラ・ニードル、チンネ、ジャンダルム、小窓ノ王。
仙人峠ちかくから見た裏剣。左から七峰、八峰、三ノ窓の頭、チンネ、ジャンダルム、小窓ノ王。中央の凹みは、三ノ窓。
2011年09月25日 06:54撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/25 6:54
仙人峠ちかくから見た裏剣。左から七峰、八峰、三ノ窓の頭、チンネ、ジャンダルム、小窓ノ王。中央の凹みは、三ノ窓。
仙人峠から仙人池への木道。すてきな散歩道のよう。後立山連峰がきれい。
2011年09月25日 07:00撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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仙人峠から仙人池への木道。すてきな散歩道のよう。後立山連峰がきれい。
仙人池にきれいに映る裏剣。
2011年09月25日 07:14撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/25 7:14
仙人池にきれいに映る裏剣。
仙人池に映る裏剣のさかさ剣のみ。
2011年09月25日 07:20撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/25 7:20
仙人池に映る裏剣のさかさ剣のみ。
仙人温泉小屋の分岐。ここからさき旧道は廃道となっているので、雲切新道を進む。
2011年09月25日 09:03撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/25 9:03
仙人温泉小屋の分岐。ここからさき旧道は廃道となっているので、雲切新道を進む。
仙人温泉の源泉。
2011年09月25日 09:38撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/25 9:38
仙人温泉の源泉。
雲切新道の急な下り。3連続ハシゴ。
2011年09月30日 12:17撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/30 12:17
雲切新道の急な下り。3連続ハシゴ。
急な下りがようやく終わって、仙人谷左岸へ簡易木橋で渡る。
2011年09月25日 11:43撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/25 11:43
急な下りがようやく終わって、仙人谷左岸へ簡易木橋で渡る。
ルートは仙人ダム施設の屋上を通る。
2011年09月25日 11:57撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/25 11:57
ルートは仙人ダム施設の屋上を通る。
ここが、阿曽原方面と黒四ダム方面の分岐点。
2011年09月25日 11:59撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/25 11:59
ここが、阿曽原方面と黒四ダム方面の分岐点。
ルートは、このドアを開けて、仙人ダム施設内に入る。
2011年09月25日 12:01撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/25 12:01
ルートは、このドアを開けて、仙人ダム施設内に入る。
仙人ダム施設内の長い通路。右へ曲がったり、左へ行ったりで、方向感覚がなくなってしまう。
2011年09月30日 12:18撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/30 12:18
仙人ダム施設内の長い通路。右へ曲がったり、左へ行ったりで、方向感覚がなくなってしまう。
高熱隧道は蒸し暑い蒸気が充満していて、レンズが曇る。吉村昭氏の小説を彷彿とさせる。
2011年09月25日 12:06撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/25 12:06
高熱隧道は蒸し暑い蒸気が充満していて、レンズが曇る。吉村昭氏の小説を彷彿とさせる。
ここから仙人ダム施設を出る。この横に関電人見平宿舎があり、前を通っていく。
2011年09月25日 12:11撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/25 12:11
ここから仙人ダム施設を出る。この横に関電人見平宿舎があり、前を通っていく。
宿舎から少し登ると、小さな隧道があり、ここが権現峠となる。
2011年09月30日 12:19撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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宿舎から少し登ると、小さな隧道があり、ここが権現峠となる。
毎年解体/組立するプレハブの阿曽原温泉小屋。
2011年09月25日 13:27撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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毎年解体/組立するプレハブの阿曽原温泉小屋。
小屋から少し下ったところにある阿曽原温泉。至福のひととき。
2011年09月25日 14:32撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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小屋から少し下ったところにある阿曽原温泉。至福のひととき。
東谷つり橋。ここから、下ノ廊下がはじまる。
2011年09月26日 06:06撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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東谷つり橋。ここから、下ノ廊下がはじまる。
黒部峡谷、S字峡。
2011年09月30日 12:21撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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黒部峡谷、S字峡。
丸太道で足を滑らしたらマジでおしまい!
2011年09月30日 12:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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丸太道で足を滑らしたらマジでおしまい!
道はだいたいこの幅でずっと続く。進行方向左側の崖は川面まで百数十メートルあるが、それ以上の高低差を感じる。
2011年09月30日 12:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/30 12:22
道はだいたいこの幅でずっと続く。進行方向左側の崖は川面まで百数十メートルあるが、それ以上の高低差を感じる。
紅葉はまだまだだが、ナナカマドの実はなっている。
2011年09月26日 07:29撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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紅葉はまだまだだが、ナナカマドの実はなっている。
十字峡のつり橋。
2011年09月26日 08:02撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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十字峡のつり橋。
つり橋から、下の激流を覗き込む。ヒョエ〜!
2011年09月26日 08:03撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/26 8:03
つり橋から、下の激流を覗き込む。ヒョエ〜!
水をかぶらないように、帆布でガードされているが、濡れまくる。
2011年09月26日 08:24撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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水をかぶらないように、帆布でガードされているが、濡れまくる。
くり貫いてオーバーハングした岩壁に設置された丸太道。
2011年09月30日 12:26撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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くり貫いてオーバーハングした岩壁に設置された丸太道。
丸太道の下はすぐ激流。このあたりは、白竜峡。
2011年09月26日 09:31撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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丸太道の下はすぐ激流。このあたりは、白竜峡。
このあたりが一番スリリング。岩壁に設置された手すりがわりの針金を握って進む。
2011年09月26日 09:31撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/26 9:31
このあたりが一番スリリング。岩壁に設置された手すりがわりの針金を握って進む。
岩壁をくり貫いた道がずっと続く。
2011年09月26日 09:58撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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岩壁をくり貫いた道がずっと続く。
キリンソウが可愛らしい。
2011年09月30日 12:28撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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キリンソウが可愛らしい。
ミヤマダイモンジソウも可憐。
2011年09月26日 10:12撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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ミヤマダイモンジソウも可憐。
下ノ廊下の道脇でずっとミヤマダイモンジソウが満開だった。癒された。
2011年09月30日 12:28撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/30 12:28
下ノ廊下の道脇でずっとミヤマダイモンジソウが満開だった。癒された。
チョウジギク。初めて見た変な花。白い毛の生えた長い花柄を持つ。
2011年09月26日 10:37撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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チョウジギク。初めて見た変な花。白い毛の生えた長い花柄を持つ。
内蔵助谷出合にある案内板。ここまでくるとダムまであとわずか。
2011年09月26日 12:26撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/26 12:26
内蔵助谷出合にある案内板。ここまでくるとダムまであとわずか。
観光放流実施期間とスケジュール。
2011年09月26日 13:16撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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観光放流実施期間とスケジュール。
大きな衝立のような黒四ダムが、突然見えて感動モノ。
2011年09月26日 13:18撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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大きな衝立のような黒四ダムが、突然見えて感動モノ。
黒四ダム直下を右岸に渡る木橋。
2011年09月26日 13:20撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/26 13:20
黒四ダム直下を右岸に渡る木橋。
トロリーバス黒四ダム駅への入り口。下ノ廊下は長かった!
2011年09月26日 13:52撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/26 13:52
トロリーバス黒四ダム駅への入り口。下ノ廊下は長かった!
【追加写真(富山県警のもの)】地震により崩落した下ノ廊下の歩道。この部分の崩落は10/07に発生した模様。尾根の突き出した部分を回り込む歩道が完全にそぎ落とされている。
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【追加写真(富山県警のもの)】地震により崩落した下ノ廊下の歩道。この部分の崩落は10/07に発生した模様。尾根の突き出した部分を回り込む歩道が完全にそぎ落とされている。
撮影機器:

感想

●天候や自然条件に恵まれて、最高の山行となった。とりわけ剣岳・北方稜線通過時には、空気が澄んでいて、風も弱く、すばらしい景色を堪能できた。次回はテント泊で、同じコースを是非また訪れたい。

●個人的に最近はテント泊の機会が多く、今回の様にすべて小屋泊まりになるのは久しぶりであったが、中高年登山者による登山ブームというのを実感した。今回泊まった山小屋に関して、あくまでも個人的な感想であるが、次のような印象を持った。山小屋泊まりも厳しい世界になってきたな〜というのが本音である。やっぱり、テント泊がいいな〜。

剣山荘・・・かつてはずっと予約なしで泊まっていたが、いつのまにかに予約が必要となったらしい。新装されて以来か?
      宿泊者は200名で、山荘の年配のオヤジは、客を泊めてやってる。。。といった高飛車でイヤな感じ。
      はなはだ頻繫な館内放送にも閉口する。今後は、予約がなかったら、放り出すんだろうか?
      少なくとも、予約のない者は、差別待遇を受け、タコ部屋に詰め込まれる。
      テント泊は、剣沢のテン場となる。

池ノ平小屋・・・アットホームな感じで居心地がよい。仙人池ヒュッテが混んでいる場合は、絶対おすすめ。
      一人づつ入る特製のカマ焚き式露天風呂は、疲れたカラダが本当に癒される。
      写真撮影のポイントもいろいろあり、裏剣撮影のバリエーションを楽しめる。
      夕食も剣山荘のものより良かったが、弁当の五目おにぎりは、味・量ともにがっかりした。 
      山小屋のすぐ西側にテントスペースがあり、雰囲気、展望ともに良い。

阿曽原温泉小屋・・・元山岳警備隊の管理人が、登山者や登山道を守っていて、信頼感・安心感がある。
      また、ここで得る情報に関しては、絶対だ。黒部署の山岳警備隊の基地を兼ねている。
      しかし、運が悪かったのか、カラダじゅうをダニに刺されまくられた。数えたら50箇所以上あった。トホホ。。。
      アレルギーショックを起こしそう! 寝た場所が悪かったのか? 敷いたフトンが悪かったのか? 
      泉さんよ、ちゃんと駆除やっといてよ〜! 困るね〜!
      テン場は、露天風呂へ降りる途中にあり、雰囲気もよい。

●言うまでもなく、剣岳・北方稜線コースは、一般登山コースではなく、経験者だけのバリエーションルートだ。事前のルート調査に加えて、現場での的確なルーファイ能力が要求される。また、天候などの自然条件が悪くなれば、ルート難度はすぐさま2倍にも3倍にもなる。それに対応できる体力や経験、装備が必要となる。装備に関しては、少なくとも、ヘルメット、アイゼン、ツェルトなどはどんな場合でも必携だと思う。


●【後日談】室堂を出発して黒部ダムに戻るこの馬蹄形コース。山仲間から、そのGPS軌跡が、”オバケのQ太郎”みたいだと指摘された。確かにそのように見えるが、毛は1本だけだ。。。

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コメント

お疲れ様でした。
今月行った北方稜線、昨年行った下ノ廊下、同じカットの写真も結構あって、ともに懐かしく写真を拝見しました。
私は北方稜線ではガスに見舞われたので、天候が良かったみたいで羨ましい限りです。

剣山荘、私は予約なしで泊まりましたが、平日でお客が少なかったのか、あまり差別的な感じはしませんでした。
池の平は通過しただけですが、お話しをした管理人さんの人柄は良さそうでした。
夕食が良さそうなので、今度行った時は泊まりたいですね。
阿曽原はテン泊でしたのでよくわかりませんが、夕食は人が多いとカレーと聞きましたが・・・?

今後も山行記録を楽しみにしています。
2011/10/1 7:51
大拍手
北方稜線を覗き一昨年歩いた道、懐かしく、ゆっくりと拝見しました。北方稜線行ってみたい。

それにもう雪の季節ですね、それでも準備万端決行に拍手喝采です。

池の平の五右衛門風呂気持ち最高、
2011/10/1 9:33
ありがとうございました。
BIMOTAさん、ありがとうございました。

今回、BIMOTAさんの山行記録をおおいに参考にさせていただきました。

北方稜線は、さいわい天候も最高で、気持ちよく楽しむことが出来ましたが、
いつも、こうじゃないことを肝に命じておかねばならないと思いました。
小窓ノ王の肩からふりかえって撮った、池ノ谷ガリーの写真は、
BIMOTAさんに捧げます  
ぜひ、天候の好い時に再挑戦されては、と思います。

小屋泊まりは、他の登山者や、管理人とのコミュニケーションが取りやすくて、
この点は、大変イイナ〜と思いました。
2011/10/1 10:22
池の平の五右衛門風呂、最高ですよ!
meganezaruさん、こんにちは。

このまま寒くなることはなく、紅葉のシーズンに一旦ゆるむはずです。
そのタイミングが、今年最後のチャンスかも知れませんね
下ノ廊下もしかりです。
そのあとは、エキスパートクライマーの世界です。

でも、これからの季節、行程がハードであればあるほど、それに反比例して、
池の平の五右衛門風呂は、超悦楽のものになるでしょうね。

しかし自然条件が厳しいとき、北方稜線ルートはハードすぎますので、
天気図とにらめっこして、挑戦されることをおすすめします。
2011/10/1 10:45
初コメです
しゃくなげで同室だった予約無しの同胞です!
北方稜線に行かれると聞いてすごくうらやましかったです。
私が剣からの下山途中でもお会いしましたが、覚えてらっしゃいますか?
私もいつか北方稜線に行きたいと強く思いました。
大変参考になりました。ありがとうございます。
2011/10/2 23:01
はい! 覚えてますよ!
kanosukeさん、覚えてますよ!

あのとき実はまだ迷っていたのです。
ルートが氷結していると、スリップは必至ですから。。。
でも、3人組が行くと聞いて、迷いが消えていったんです。
あのときの応援は力になりました。ありがとうございました。

kanosukeさんも、条件のいいときに、是非行ってください。すばらしいところです。
ピークをサミットしたクライマーにしか与えられないような、
充足の高度感を味わえます。

レポート期待しています。

ジャイケンに勝ってリッチな寝床をとれたクマサンより
2011/10/2 23:29
スゴイね〜〜
きれいです
素晴らしいです
こんな稜線を歩けるなんて、なんて素敵なんでしょう。
私には無理なんで、この風景だけいただきます
いいもの見せていただいてありがとう

小屋の予約は最近うるさくて困りますね。
私はその日の気分で小屋を選びたいので予約は基本的にいたしません。
今回も入れずに行ったら、受付で「予約は?」って当然のように聞かれました。
まあ、宿泊者全部で18名だったので問題なしでしたがなんだかな〜〜です。
計画通りにいかないのが登山でしょって逆切れモード あはは。

次のリポート、楽しみにしています
2011/10/11 19:47
一度、経験者と
tekutekugoさんほどのスタミナがあれば、問題ありません。
このルートは、体力勝負だからです。

自然条件が好い時を狙って、このコースの経験者といっっしょに挑戦してください。

あらたな世界が広がるかもです。。。
2011/10/11 21:04
北方稜線、下ノ廊下・・・羨ましいです
こんばんは。

北方稜線羨ましいです。
私もいつの日かと思っているのですが・・・。
思っているだけではダメなんですよね〜。

下ノ廊下の写真を拝見してやっぱり歩きたかったなあと思いました。
天災とはいえとても残念です。
2011/10/13 0:14
ちょっと心配していました。
siriusさん、戻って来られましたね。
下ノ廊下へ行くと言われていたので、ちょっとだけ心配していました。

まさかの群発地震により、下ノ廊下の複数箇所で崩落があり、死亡された方まで出ました。
もちろん、下ノ廊下コースは、警察により年内通行止めになったようです。
崩落部分の写真(富山県警のもの)を追加しておきました。
尾根の突き出した部分を回り込む歩道が完全にそぎ落とされています。
来年はどうでしょうか? ここに高巻き道を設置するのは容易ではありませんね。。。

私自身は、読売新聞の記事や
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111008-OYT1T00992.htm
内蔵助平コースを辿られたtekutekugoさんのレポートで詳しく知ったのですが、
私が通過してからほんの11日後に歩道が崩落してしまうなんて、
自然の驚異を感じないではいられません。
また、tekutekugoさんも記述されていますが、山小屋情報の遅さ、
系列以外の小屋相互の情報交換のなさ、についても、閉口しました。
何のために衛星電話を装備しているのでしょうか? 

siriusさんは栂海新道から転戦されて、どこで崩落の情報を得てどのような回避ルート?
あるいは、もしかして観光への切替など? を取られたんでしょうか?
もしよろしければ、レポートをお願いします。
2011/10/13 16:12
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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
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