記録ID: 2022098
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
裏銀座縦走(高瀬ダム〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高)
2019年09月13日(金) 〜
2019年09月15日(日)
体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 23:38
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 3,375m
- 下り
- 3,529m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 8:23
2日目
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:04
16:10
3日目
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:44
10:00
ゴール地点
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ 3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
七倉山荘前の無料駐車場に駐車 高瀬ダムまではタクシー利用(もう1名と相乗りで各1000円) (帰り) バスで新穂高登山口から平湯乗継で松本まで(2880円) 松本から大糸線で信濃大町へ(670円) 駅前から七倉山荘までタクシー(6200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(1日目) ▪️七倉山荘→高瀬ダム 前日の22時に七倉山荘の駐車場に到着。まだまだスペースには余裕はありそうだったが、日曜夕方に戻ってきた時は道路上にも車が停めてあった。 この時期はゲートが開くのが6時で、出発準備して5分前にタクシー乗り場に行ったら20人近く並んでいた。4台のタクシーがピストンしており、3ターン目で乗ることができた。ソロの方1名と相乗りして1人1000円だった。運転手さんは2000円のところでメーター止めてくれていた。帰りのことを気を遣ってくれて、この登山口に戻る場合は18時に七倉のゲートが閉まるので、17時までには高瀬ダムに着いた方が良く、事務所の建物に公衆電話がありタクシー呼べるこのこと。10円専用。私のように帰りに駅から七倉へ戻る場合は、駅でタクシーは24時間呼べるから大丈夫とのこと。高瀬ダムは一見の価値あり。 ▪️高瀬ダム登山口→烏帽子小屋 ダムからトンネルを抜け、つり橋を渡り、そこからしばらく工事現場のような雰囲気の場所を進むと、ブナ立尾根入り口に到着する。ブナ立尾根は12までの数字が目印として設置されており、登山口が12、烏帽子小屋が0、わかりやすくてとても良い。北アルプス3大急登とのことだが、それ以外は難しい場所はほとんどなかった。烏帽子小屋に到着すると絶景が広がり、正面に赤牛岳、北側には立山周辺の山々が見渡せる。北アルプスに来たんだなと実感。 ▪️烏帽子小屋→烏帽子岳 烏帽子岳はスルーしようかとも思っていたが、小屋で烏帽子岳のバッジを買ってしまったために行くことに。小屋にザックをデポして出発。最初にあれが烏帽子岳だろうと目指して進むと、それはニセ烏帽子岳と呼ばれ、その先にいかにも本物だろうという風貌の烏帽子岳が見えてくる。うわぁ、またあそこまで歩くのかと思ってしまった。烏帽子岳直下は、鎖の直登やトラバースがある。ポールはしまった方が良い。ただ難しくはない。 ▪️烏帽子小屋→野口五郎小屋 景色に圧倒されながら稜線を進む。しばらくは心地良いが、途中の三ツ岳への登りがしんどかったが、この付近から槍ヶ岳が見え始めて気合も入る。以降は野口五郎小屋が近づくにつれて、大きな岩がゴロゴロしたような場所を歩いていく。野口五郎岳の名前の由来が分かった気がする。特に難しくはないが、この区間はだいぶ長く感じた。野口五郎小屋に着くと、烏帽子小屋から野口五郎小屋までは、コースタイムから予想されるより時間がかかったという人が多かった。コースタイムって何基準なのだろう? ▪️野口五郎小屋 小屋からは東側の展望が良い。この日は快晴で表銀座の山々だけでなく、長野県の主要な山や、富士山まで綺麗に見えた。夕日に染まる山々を多くの人が眺めていた。夜に星空を見ようと外に出たが、バリバリの満月(中秋の名月)のため、一面の星空とはいかなかった。ライトなしで歩けそうなくらい明るかった。野口五郎小屋はこじんまりとした小屋で、水やモノがいかに大切かを感じる雰囲気であった。水はペットボトル500円、消毒天水は1L200円。この日は定員の7割ほどの混雑だったと思う。 (2日目) ▪️野口五郎小屋→野口五郎岳 この日も終日快晴で燕岳の向こうからの日の出を眺めて出発した。ほどなくして山頂に着く。槍ヶ岳、穂高、これから向かう水晶、鷲羽も見える。遠くに薬師の姿も。ハイライトはこれからなのに北アルプスの懐深くに進んできたな〜と感銘。 ▪️野口五郎岳→水晶小屋 この区間、前半部分はいくつかのピークの北側を巻くように登山道があるので、それをひたすら進んでいく。特に難しい場所はない。立山、剱岳が遠くにそびえている。右手谷側には五郎池が見える。この区間後半はやせ尾根のため歩きにくい部分が多い。ゴロゴロ岩の足元が多くペンキマークを頼りに進む。 ▪️水晶小屋→水晶岳 水晶小屋はとてもきれいだった。水晶岳のバッジと念のためこれから向かう鷲羽岳のも購入(同じのが三俣山荘にもあった)。買わなかったがペットボトル水は500円。こじんまりしたテラスがあり三ッ矢サイダー(300円)で小休止。ここに来て北には黒部ダム、西には黒部五郎岳、雲ノ平も見ることができた。荷物をデポして向かった。水晶岳が近づくにつれ梯子や急斜面があるが、気をつければ問題なし。落石注意。頂上やや下あたりで、岩の中に水晶がたくさん見られる場所がある。なるほどこれが名前の由来か。 ▪️水晶小屋→ワリモ北分岐 一旦標高を下げてワリモ北分岐までは山々に囲まれた気持ちの良い道を進み、稜線とはまた違った幸せを感じる。 ▪️ワリモ北分岐→ワリモ岳 途中、短い区間だがロープによるトラバースがある。慎重に進めば問題なし。 ▪️ワリモ岳→鷲羽岳→三俣山荘 一旦標高を下げてまた登る。ガレていてやや登りにくい。落石にも注意。鷲羽岳はこの山域の中央付近にあり、360°かなり先までの展望が広がっていた。まるで日本地図を見ているようだ。天気にも恵まれ最高の気分である。次ははるか眼下の三俣山荘を目指すが、鷲羽岳からの下りは急坂でガレているので、足元と落石に十分注意が必要。 ▪️三俣山荘→三俣蓮華岳 三俣山荘は規模も大きく、雲ノ平方面への分岐でもあり、とても賑わっていた。本日は双六小屋での宿泊を予定していたが、この時点で13時過ぎなの一瞬ここで泊まろうかとも思ったが、スタッフさんに、双六小屋まで稜線コースで3時間、巻道コースで2時間半あれば着くと教えてもらって双六まで行くことにした。ここは水が無料なので、登山開始から始めて水をガブ飲みした。水のありがたさを実感した。残りの距離も考えて1L補充した。三俣蓮華岳と、水晶小屋には無かった違う種類の鷲羽岳のバッジを購入。次に向かう三俣蓮華岳が正面にドーンとそびえている。かなり高く感じる。コースタイムで1時間だが、今日だいぶ歩いてきたこともあり、かなり体力面でキツかった。三俣蓮華岳は3県の県境である。ここからの景色も絶景である。特に向かいの鷲羽岳の大迫力に圧倒された。 ▪️三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋 今回は稜線コースを利用した。この稜線は多少のアップダウンがあるが難所もなく気持ち良く歩ける。しかし疲労のためか登りはややしんどくなってきた。双六岳山頂からは槍ヶ岳、穂高がよく見える。山頂からしばらくは尾根というには広大すぎる広場のような場所を進む。正面に槍ヶ岳があり、ここは写真家にもおすすめらしい。こんな場所があるのかという気分だ。1日頑張ったご褒美でこのまま双六小屋かと思ったら、最後に岩場の急坂があり、一瞬緩みかけた気持ちが引き締まった。16時過ぎに双六小屋に到着した。 ▪️双六小屋 ここは槍ヶ岳ヘの拠点にもあり、連休初日とあって大混雑でチェックイン行列ができていた。かなり規模の大きい山小屋だが布団2枚で3人だった。軽食や飲み物も充実していて、楽しい感じの山小屋だった。水は無料でトイレもきれいでたくさんあり快適であった。夕食時にスタッフさんが来て、「明日は晴れの予定です。5:40位に燕岳付近から日の出が見えます」と説明してくれた。その後、混んでる寝床に行きたくないので21時の消灯まで談話室でくつろいだ。 (3日目) ▪️双六小屋→新穂高登山口 この日は下山で、その後、七倉まで車を回収しなければならないので、5時に出発した。小屋の外には日の出を見る人がたくさんいた。双六小屋は周囲が山で地平線からの日の出ではないので、残念だが見ずに出発を決めた。ただ赤く染まる鷲羽岳が印象的であった。ずっと下り基調かと思っていたが、序盤は登りが続く。途中、展望が開けた場所で槍ヶ岳が真正面に見えて感動した。笠ヶ岳分岐を過ぎると後はほぼ下りが続く。しばらくは正面に焼岳、乗鞍岳、御嶽を、東側には真上を見上げるように槍ヶ岳、穂高を見ながら進む。振り返ると序盤は見えていた鷲羽岳が見えなくなっていた。鏡平を過ぎ、ゴロゴロな登山道を延々と下っていく。すれ違いの人も多く、譲り合いながら進む。いつしか槍ヶ岳、穂高も見えなくなっていて、下山が近づいてるんだなと思ってしまった。わさび平小屋から新穂高登山口までは林道になるが、ここも距離が長く足が痛くしんどかった。約5時間で新穂高登山口に到着!いやぁ〜、帰りは長かった。下界価格のキリンレモンをがぶ飲みした。 ▪️新穂高登山口→七倉 まずは松本までバスで行くが、夏季以外は平湯での乗り継ぎが必要である。10分前にバスが出てしまったので50分ほど待つことに。平湯に着き、松本行きのバスが2時間待ちだったので、バスターミナル横にある「ひらゆの森」で温泉に浸かる。500円で本格的な濁り湯に入れて大満足であった。ひさびさの入浴で生き返った気分であった。バスターミナルは各都市や上高地ヘの便などが出るため、非常に混んでいた。松本へのバスでは爆睡してしまった。松本駅では信濃大町行きの大糸線が40分待ち。大糸線では後立山の山々を見ながら車窓を楽しんだ。信濃大町駅前でタクシーを拾い、七倉へ戻ったのが17時。双六小屋を出てちょうど12時間であった。帰りに信州そばを食べて今回の山行を締めくくった。 |
写真
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この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
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