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Yamareco

記録ID: 210446
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳〜間ノ岳

2012年07月26日(木) 〜 2012年07月27日(金)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
28:27
距離
21.7km
登り
2,675m
下り
2,601m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

【7/26】
11:15 広河原バス停発
11:30 広河原山荘
14:15 二俣
16:30 八本歯のコル
17:50 北岳山荘着

【7/27】
04:45 北岳山荘発
05:40 中白根山
07:20 間ノ岳
08:30 中白根山
09:05 北岳山荘
10:30 八本歯のコルへの分岐
11:00 北岳
11:25 両俣小屋分岐
11:30 北岳肩ノ小屋
13:10 白根御池小屋
15:30 広河原山荘
15:40 広河原バス停着
天候 7/26:晴/曇
7/27:晴
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【行き】
電車:JR中央線・甲府駅
バス:山梨交通バス・広河原バス停
【帰り】
バス:山梨交通バス・広河原バス停
電車:JR中央線・甲府駅
コース状況/
危険箇所等
大樺沢ルートの雪渓はトレースが残っており、アイゼンも無く歩けましたが、所々にブリッジやラントクルフトがありますので注意。
(当日も、雪渓で転倒されたと思われる年配の方が、手から出血しておりました。)
他にも残雪の見える箇所は幾つかありましたが、どれも登山道には全く掛かっておりません。

登山ポストは、広河原登山口にあります。

【北岳山荘の張り紙より】
・北岳山荘〜八本歯方面、トラバース道通行可
・大樺沢ルート、残雪多し、要アイゼン
・大樺沢ルート、広河原〜二俣間、通行解除
・両俣小屋周辺、熊出没注意
・左俣沢コース、道不明瞭、また、大滝周辺残雪あり
暑い中を、大樺沢を見て涼みながら登山。
2012年07月28日 14:52撮影 by  CX5, RICOH
7/28 14:52
暑い中を、大樺沢を見て涼みながら登山。
大樺沢の上部へ進むと雪渓が。
2012年07月28日 14:56撮影 by  CX5, RICOH
7/28 14:56
大樺沢の上部へ進むと雪渓が。
所々ブリッジ状になっており、油断は禁物。
2012年07月28日 14:59撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 14:59
所々ブリッジ状になっており、油断は禁物。
雪渓は長さ1km程度ありました。
2012年07月28日 15:01撮影 by  CX5, RICOH
1
7/28 15:01
雪渓は長さ1km程度ありました。
これが北岳バットレス。さすがに圧倒されました。
2012年07月28日 18:05撮影 by  CX5, RICOH
7/28 18:05
これが北岳バットレス。さすがに圧倒されました。
えーと、ここ登るんですか…。疲れた体にはきつい…。
2012年07月28日 18:06撮影 by  CX5, RICOH
7/28 18:06
えーと、ここ登るんですか…。疲れた体にはきつい…。
こちらは危険極まるように見えますが、実際通るとそうでもなかったりします。
2012年07月28日 18:08撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:08
こちらは危険極まるように見えますが、実際通るとそうでもなかったりします。
シナノキンバイが見事な咲きっぷり。
2012年07月28日 18:09撮影 by  CX5, RICOH
7/28 18:09
シナノキンバイが見事な咲きっぷり。
北岳をシルエットに、日の出を見物。
2012年07月28日 18:11撮影 by  CX5, RICOH
7/28 18:11
北岳をシルエットに、日の出を見物。
裾野が雲に消えている、綺麗な富士を拝めました。
2012年07月28日 18:14撮影 by  CX5, RICOH
11
7/28 18:14
裾野が雲に消えている、綺麗な富士を拝めました。
北岳にも陽が射してきました。1日の始まりです。
2012年07月28日 18:17撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:17
北岳にも陽が射してきました。1日の始まりです。
間ノ岳の残雪から、北岳方面への稜線を望む。
2012年07月28日 18:19撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:19
間ノ岳の残雪から、北岳方面への稜線を望む。
徐々に陽が高くなり、雲海に顔を出した富士を拝むことが出来ました。
2012年07月28日 18:21撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:21
徐々に陽が高くなり、雲海に顔を出した富士を拝むことが出来ました。
間ノ岳の残雪です。谷間でもないのに、ここがなぜ融けずに残るのか不思議ですが。
2012年07月28日 18:21撮影 by  CX5, RICOH
7/28 18:21
間ノ岳の残雪です。谷間でもないのに、ここがなぜ融けずに残るのか不思議ですが。
間ノ岳から見た南アルプス南部。手前の西農鳥岳を始め、奥の青薙山や大無間山まで一望出来ました。
2012年07月28日 18:25撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:25
間ノ岳から見た南アルプス南部。手前の西農鳥岳を始め、奥の青薙山や大無間山まで一望出来ました。
間ノ岳の山頂は広いと聞いていましたが…本当に広すぎる!
2012年07月28日 18:27撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:27
間ノ岳の山頂は広いと聞いていましたが…本当に広すぎる!
間ノ岳から見た、三国平方面への稜線。
2012年07月28日 18:40撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:40
間ノ岳から見た、三国平方面への稜線。
間ノ岳の残雪に別れを告げ、いざ北岳へ。
2012年07月28日 18:42撮影 by  CX5, RICOH
7/28 18:42
間ノ岳の残雪に別れを告げ、いざ北岳へ。
北岳と甲斐駒ヶ岳のツーショット。
2012年07月28日 18:44撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:44
北岳と甲斐駒ヶ岳のツーショット。
間ノ岳の北沢カール。反対側の細沢カールはうまく撮れず、次回の宿題。
2012年07月28日 18:47撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 18:47
間ノ岳の北沢カール。反対側の細沢カールはうまく撮れず、次回の宿題。
中白根山から見た北岳への稜線。なかなかダイナミックでした。
2012年07月28日 19:01撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 19:01
中白根山から見た北岳への稜線。なかなかダイナミックでした。
6月に登頂を断念した仙丈ヶ岳が何とも見事!いつかまた。
2012年07月28日 19:02撮影 by  CX5, RICOH
7/28 19:02
6月に登頂を断念した仙丈ヶ岳が何とも見事!いつかまた。
北岳の西壁も、これまた巨大な規模で、圧倒というか怖い…。
2012年07月28日 19:04撮影 by  CX5, RICOH
7/28 19:04
北岳の西壁も、これまた巨大な規模で、圧倒というか怖い…。
悪魔の爪?
2012年07月28日 19:05撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 19:05
悪魔の爪?
斜面に咲く、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、チングルマ。(名前合っているかな…)
2012年07月28日 19:32撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 19:32
斜面に咲く、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、チングルマ。(名前合っているかな…)
傾斜が緩くなり「北岳山頂近し?」と思ったら、まだまだ上がありました。
2012年07月28日 19:34撮影 by  CX5, RICOH
7/28 19:34
傾斜が緩くなり「北岳山頂近し?」と思ったら、まだまだ上がありました。
登ってきた道を振り返ったのですが、これは怖い。何箇所か、踏み外したような痕跡も。
2012年07月28日 19:35撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 19:35
登ってきた道を振り返ったのですが、これは怖い。何箇所か、踏み外したような痕跡も。
北岳山頂から覗いた、大樺沢の雪渓と北岳バットレス。登山道脇が何気なく切り立っており、かなり危険。
2012年07月28日 19:36撮影 by  CX5, RICOH
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7/28 19:36
北岳山頂から覗いた、大樺沢の雪渓と北岳バットレス。登山道脇が何気なく切り立っており、かなり危険。
6月に登った甲斐駒ヶ岳。こうして拡大すると、白い部分が雪ではなく花崗岩なのが判る。
2012年07月28日 19:38撮影 by  CX5, RICOH
7/28 19:38
6月に登った甲斐駒ヶ岳。こうして拡大すると、白い部分が雪ではなく花崗岩なのが判る。
そろそろ北岳山頂を後に。山頂はさすがに人が多かったです。
2012年07月29日 03:27撮影 by  CX5, RICOH
1
7/29 3:27
そろそろ北岳山頂を後に。山頂はさすがに人が多かったです。
白根御池小屋から下ると、歩きづらい道になっています。ここからは急な下りが続き、結構足には酷です。
2012年07月29日 03:29撮影 by  CX5, RICOH
7/29 3:29
白根御池小屋から下ると、歩きづらい道になっています。ここからは急な下りが続き、結構足には酷です。
ここはちょっと怖かった。
2012年07月29日 03:31撮影 by  CX5, RICOH
7/29 3:31
ここはちょっと怖かった。
撮影機器:

感想

ついに、人生初の3000m峰に挑戦。
実は6月にも仙丈ヶ岳(3033m)を目指したのですが、その時は登頂を断念。
今回はある意味、3000m峰への再挑戦となりました。
更に、雪がかなり解けて難易度が下がったようなので、「よし行くか!」と、
かねてより念願だった、標高日本No.2の北岳を目指しました。
日焼けと暑さ、そして高山病への周到な対応・予防策を練り、いざ出発。

【雪渓】
麓の広河原から既に、斜面には雪が見えていましたが、
大樺沢をズンズン登っていると、ついに雪渓に到着。
最近、夏山の暑さにめげていた私には天国のような光景でした。
(さすがに表面は石と土だらけで、綺麗とはいきませんでしたが)
雪渓の上でしばし休憩。
ここまで登って、もう体温の上昇していた体を、ちょっとは冷やせました。
見ているだけでも非常に涼しく、この雪渓だけでも、充分に来た甲斐がありました。
しかし、怖い光景も…
雪渓を登っていると、ご年配のパーティーに追いついたのですが、
良く見ると、その内の一人が、腕からかなり血を流しておりました。
包帯を巻いて登山を再開されていたので、深い傷ではないと思われますが、
おそらく場所的に、雪渓で踏み外されたのでしょう。

【山荘へ】
二俣〜八本歯のコル〜北岳山荘へのルートは、
以前はわかりませんが、今回の登った感じだと道もかなり整備されており、
難易度的には、八ヶ岳の三ツ岳の方が私には厳しいと思いました。
そのルートを通り、北岳山荘へ到着。
平日なのに比較的テントが多く、幕営場所に若干の不安がありましたが、
手続きをした後に場所を探した所、まだ多少余裕があり、問題ありませんでした。
意外と気温が温かく、今回はシュラフを使わず、シュラフカバーを布団代わりに。
深夜に寒くて一度起きてしまいましたが、薄手のフリースを上に羽織っただけで充分間に合いました。
一応、家内に生存確認メールを送信したら、どうやら下界は酷い熱帯夜のようで、
自分の置かれた環境とのあまりのギャップに笑いそうに(失礼)。

【日の出見物】
早朝に出発。
北岳山荘の周りでは、日の出を見物する方々が多く、私も便乗してしばし見物。
早朝は結構冷え込むのですが、晴れた山間から昇ってくる太陽を見ていると、
そんな些細な事を吹き飛ばすぐらい感動しました(笑)
見知らぬ方々と、「綺麗ですね〜」「来て良かった〜」と言いながら、
北岳の日の出を満喫。

【間ノ岳へ】
日の出見物も一段落し、いざ間ノ岳へ。
間ノ岳への道は、岩がゴロゴロした細い道が多かったですが、
起伏は少なく、歩くのにはあまり苦になりませんでした。
更に、まだ早朝なので気温も低かったため、暑さが苦手な私にとっては最良のペースで進めました。
途中、白峰三山を縦走されているらしい女性の方と少しお話。
農鳥岳へ行くにはどこを進めばいいか聞かれましたが、
うーん、私も初めて来たので…。
その辺までの地形はある程度頭に入れていたので、大凡のルートをお伝えしましたが、
たぶん合っていたのだと思います。(間違っていたらすみません)
朝食は、徐々に気温が高くなって来たので、間ノ岳の残雪傍で取りました。
7月下旬に、残雪の傍で食事をする贅沢を満喫。

【北岳へ】
間ノ岳を後にし、北岳山荘を経由し、北岳に進みました。
だいぶ陽も上がってきて気温も上昇してきたため、途中、山荘で水を補給。
暑くなり、人間水タンク状態になりました。
その割には、日陰はひんやりして微妙に寒い。
これが標高3000mの気候か!と少し感心しました。
さて、そんな馬鹿な事をしてばかりいられないので、山荘から北岳山頂へ。
切り立った崖に取り付いた細い道は高度感があり、私にはかなり怖かったです。
たまに道から奈落の崖への落下痕跡が残っていましたが、落石の後ですよね?
まさか…。いや、深く考えまい。
怖い細い道を過ぎ、ちょっとした岩場を登って山頂に到着。
岩場は、頻繁にマーキングされており、ルートが非常に分かり易く、
さほど難しい箇所でもありませんでした。
ただ、山頂に着いてから、東側のバットレスを覗き込むと、さすがに怖い…。
(当たり前ですが)手すりもないので、風に煽られたらすぐ落下しそう。
こういう所を真冬に登って来る方もいるらしく、凄いもんだなと思います。
私には無理だわ…。

【下山】
下山中、二軒の小屋がありましたが、どちらでも水を補給。
またもや人間水タンク状態が続きます。
徐々に下りの傾斜がきつくなってきた頃、足の裏が若干痛み始めましたが、
なんとか無事に広河原へ到着。
バスの出発時刻まで間があるためか、並んでいる客は私ともう一人だけ。
時間もあったので、広河原インフォメーションセンターでソフトクリームを買って
体温を必死に下げました。
食べ終わって再度バス停に戻ったら、いつの間にか20人以上の行列が。
平日にも関わらず、帰りの甲府行きのバスはほぼ満員でした。

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