薬師岳→黒部五郎岳→鷲羽岳→水晶岳
- GPS
- 92:24
- 距離
- 46.4km
- 登り
- 3,741m
- 下り
- 3,837m
コースタイム
折立発12:12→14:10三角点→15:38五光岩ベンチ→16:34太郎平小屋着 泊
28日小屋発6:11→6:35薬師峠→7:13薬師平→7:54薬師岳山荘→8:50着薬師岳山頂9:24発→12:19太郎平小屋着 泊
29日小屋発3:50→5:41北ノ俣岳→8:59黒部五郎岳→11:07黒部五郎岳小屋→13:23三俣蓮華岳→14:40三俣山荘着 泊
30日小屋発→鷲羽岳→ワリモ岳→水晶岳→野口五郎岳→三ッ岳→烏帽子小屋着 泊
31日小屋発→ブナ立尾根→高瀬ダム
天候 | 27(金)曇 28(土)曇 29(日)曇 30(月)快晴のち曇 31(火)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
さすが北アルプス危険箇所などほとんどありません。非常に良く整備されています。(感心しきり) 一部のところで危険らしきところもありますが注意して歩けば問題ないのではないでしょうか? |
写真
感想
ツアー初日(27日 金曜日 曇)
4泊5日の北アルプス日本百名山4座制覇ツアー(薬師岳2926m、黒部五郎岳
2840m、鷲羽岳2924m、水晶岳2986m)に会社を休み5連休にして 行ってきました。
やっと梅雨も明けたこの頃、わざわざ会社を休んで(遊びで会社を休むのは
はじめてと思う)4座制覇ツアーに参加しました。
小屋に4泊するとあって荷物は衣類ばかりです。
5日間48kmの行程でも大丈夫でしょうか?これがキャンプだったら絶対
無理でしょう。
ツアーは初めての毎日新聞旅行総勢10人ガイド1人の計11人のメンバー
です。(いつもの関西ツールストに比べでかなり小振りです)少人数とあって
みんなの顔を覚えられるしガイドさんともたくさん喋ることが出来ます。
男4人女6人このハードなコースでもやはり女性が多いようで迫力を感じます。
初日は曇、電車とバスに乗って折立へ移動し折立から本日の宿泊地へ登るのみ
標高差1000m距離6kmの移動です。
結構緩やかで1870m三角点を過ぎると樹林帯を抜け見通しの効く登山道を
ゆったりと歩きます。晴れてたらこれまた最高の気分で登山できるのですが
生憎の曇り空、それでも結構な眺めで飽きることはありませんでした。
花もいっばいあったし!!
そんなこんなで初日の宿泊先である太郎平小屋に到着ゆっくりと明日に備え
休養します。
ツアー2日目(28日 土曜日 曇 山頂のみ晴)
2日目は薬師岳のみ標高差600m距離往復8kmのピストン曇り空ではありますが
朝早くからみんな出発しています。
我々はピストンで余裕の行動ですが他の登山者はそうは行きません。
今日薬師に登って次の宿泊地へ行く人がほとんどと思いますので早くに出発
すると思われます。又当たり前ですしね!!
そう、真夜中の3時頃起きて星の写真を撮っていたら薬師方面から降りてきて
次へ行く人もいました。我々も明日明後日は早出の出発です。
5時朝食を摂って6時過ぎに薬師岳に向けて出発です。天気は曇、まあ雨が
降るほどでもなくガスが漂っているだけなので近くの見通しは効きます。
だだっ広い太郎兵衛平の木道を歩き程なく薬師岳のキャンプ場へ、ここの水が
人気のようで休憩に入り水くみです。
水道のように整備されておりみんな水をペットボトルに入れてました。
今回の登山は小屋には必ず水が豊富で困ることないので少量の水で移動でき
ます。さすが北アルプス雪解水に感謝です。
この峠を過ぎてからややしばらく沢登りのきつい急登です。岩をかき分け
かき分けヒイヒイ言いながら登ります。
と間もなくこれまただだっ広い薬師平です。
ここから見る太郎兵衛平はさらに広く見渡す限りの大草原という感じ
その中の太郎平小屋は実にいい感じで建っています。(どういう感じなん??)
こんな高地にこんな広い草原地があるなんて日本じゃないみたい。
さらに広く日本最後の秘境と言われる雲ノ平はいったいどんなんだろうと
行ってみたい気持ちにさせられます。
ここ薬師平もいっぱいのお花畑で綺麗です。可憐な花がいっぱい感激です。
写真も撮りまくります。
空も朝の曇り空から徐々に晴れだし景色も見渡せるようになってきました。
ここからさらに緩やかな上りになり薬師岳山荘に向かいます。
薬師岳山荘は最近になって建で替えられたようで実に綺麗でした。
さらに登って遭難碑跡から山頂へと続きます。
山頂ではすっかり晴れ上がり、素晴らしい眺めでした。
北アルプスの全部が見えいつものように苦労して登ってきた
甲斐があったと!!
さらに天気がいいと富士山も見えるらしいですが今日は無理みたいです!!
回りの山を一望して明日、明後日に行く山を見渡して、遥か先にあり
遠いなぁと思い大丈夫かしらと一抹の不安!!しんどいやろなあ!!
たっぷりと天気のいい薬師岳を堪能して下山、薬師岳山荘で早めの昼食を摂リ
(10時でした、だって朝食が5時ですもん腹減るわ)
昼過ぎには太郎平小屋に帰還、これから夕食、就寝まですることありません。
私は直ぐ後の太郎山へ散策に行きましたが誰もいませんでした。山と言うより
丘みたいな感じでたっぷりと涼しさを満喫しました。
降りてからはツアーのメンバーとビールで乾杯、夕食までの間ツアーガイド
さんの登山話をみんなで聞き入っていました。
おもしろおかしく話題が豊富なツアーガイドさんです。
明日からがいよいよぎつい登山が始まります。まず明日は黒部五郎岳(2840m)
と三俣蓮華岳(2841m)に登頂、黒部五郎まで500m上り又黒部五郎小屋まで500m
降りてさらに今度は三俣蓮華岳まで500m登り返し300m下って三俣山荘まで
約18kmの長丁場です。
ツアー3日目(29日 日曜日 曇)
3日目は黒部五郎岳と三俣蓮華岳の登山です。
このツアーで一番の難関距離18km 11時間の山歩きです。
早朝3時に起床、早い起床は楽です。何しろ前日晩7時には床につきますので
3時以降はほとんど寝られません。
暗い空を見上けますと星こそ出ていますが昨日ほどではありません。そんな
暗い中ヘッデンを付けての出発です。
最初は北ノ俣岳までの緩やかな丘陵地を歩きます。
特に太郎山を越えるまでは木道で暗くてもほとんど問題ありません。
木道が終わる頃北ノ俣岳の登り□の付近で明るくなり出します。
するとそこに現れた大草原とお花畑にはびっくり、昨日の太郎兵衡平や
薬師平にもその広さにびっくりしましたが、ここはその比ではありませんでした。
もっともっと広くてお花もいっぱい、そして雪渓もありで改めてこんな高地に
なんて広い平原があるのだろうと感激もひとしお!
でもそんなに感激しているのは私だけかも何しろ単純で!
写真を撮りまくり(天気が曇り空でぱっとしない写真ばかり!!天気の所為
かしら??)
そんな広い平原をゆったりと進みつつ最初の山頂北ノ俣岳に到着します。
遠くの見通しがない為休憩だけして直ぐに出発します。
丘陵地を登り下りしていよいよ黒部五郎岳の急登□にきます。
すでに出発して約4時間経過でもたいした登りがなかった為そんなにしんどく
ありません。この山の登りを見てもそんなに時間はかからないだろうと思って
います。
休憩もなしにいざ登り開始ゆっくりと一歩一歩と頂上を目指します。
約1時間で肩に到着、ザックをデポしますが、雨が降りそうな気配なのでザック
にカバーをしてから出かけます。
約20分で山頂到着、途中雷鳥にも出会えて感激もまします。
天気は相変わらずで遠くの見通し無し山頂で写真だけを撮り早々に下山、
肩でもちょっと休憩をして次の黒部五郎小屋へ向かいます。
本日のメーンイベントは完了しましたがあと一つ山登りが残ってます。
これからがしんどくなり勝負です。まずは降りて小屋まで、
そこで昼食を摂り休憩してモチベーションを上げ三俣蓮華に挑みます。
みんな大丈夫かしら??
黒部五郎からの下りは黒部五郎岳カール(通称五郎ちゃんのカール)の真ん中を
通って行きます。
稜線から急斜面に降りると直ぐにお花畑、急な下りであるにもかかわらずお花畑
の写真を撮りながらゆっくりと降りていきます。
次は大きな石がゴロゴロのカールの中、ここでは壮大なカール内からの景色
を堪能しながら大きな石を越えていきます。
途中、雷岩あり、見事な雪渓あり、小川ありとたくさんのいい景色を見ながら
五郎ちゃんのカールを後にします。
出発して7時間20分、11時10分に黒部五郎小屋に到着、ここで昼食、休憩
です。
私は山荘で作ってもらった弁当、みんなは小屋で頼んでラーメンやカレーを
食べてました。
昼食も摂り休憩もし、気力、体力をたっぷりと充電して、いよいよ本日最後の
難関三俣蓮華岳(2841m)越えです。
小屋から見ても山頂は当然見えません。見える山の向こうのその又向こうの
もう一つ向こうにあります。何しろ3つの丘を越えてやっと山頂です。
あの山か、あの山かと思いつつ登ります。
一つ目の丘を越えて直ぐに遅い人が出始めました。
2つめの頃には2人目が遅れます。
おかげてI私はゆっくりをその入らと一緒に写真を撮りつつ登れます。
最後の難関も何とか登り切り三俣蓮華岳山頂へ着きます。
相変わらすの曇り空で遠くは望めません。
山頂で記念写真だけを撮り、もうあと下に見える山荘に降りるだけと結構
ゆっくりと休憩して最後に備えます。
でもあと降りるだけですが結構かかりました。
三俣山荘に着いたのは14:40分、本日の山旅18km約11時間の走破です。
ご苦労様でした。
山荘では、天気も徐々に回復してきて夕方には晴れ間も見えてきて明日に
かなりの期待が持てます。
今日は終日曇り空でしたので景色が今ひとつ写真の出来映えも今ひとつ、
感激も薄く と言うことで山は何と言っても青空がないと!!
明日はきっと晴れるだろう!
では、おやすみなさい!!
ツアー4日目(30日 月曜日 快晴→曇)
三俣山荘3時起床、朝食の弁当をお茶を飲みながら無理に詰め込み(トイレを
すます為とシャリバテを防ぐ為)4時前には鷲羽岳へ向けて出発します。
快晴のこの朝槍様を右に常に見ながら途中でご来光を迎え登山の安全を祈り
つつ1時間20分で山頂、もうすっかり明るくなり昨日登った黒部五郎岳も
今日はばっちりとその全容を見せ朝日に輝いています。そしてこれから登る隣の
ワリモ岳水晶と当然後には槍様も見事に全体のお姿を露わにして下さりこの朝の
天気に感激感謝です。
次にワリモ岳を通り水晶小屋にリュックをデポして水晶岳へ挑みます。鷲羽岳
から2時間半山荘を出発して3時間50分山頂を制覇します。まだいい天気が
続き日本の山全てが見渡せるような気がします。富士山までは見ることが出来
ませんが(見えない方向にでもあるの??)御嶽、乗鞍、笠に槍様、奥穂、北
へは白馬、五竜、鹿島槍、剱、立山と
でも、写真の写りがあまりすっきりしません。かなり霞んでいるようで、
朝の所為でしょうか?このいい天気なのに残念です。
降りる頃には、さらに日もまして暑くなりだんだん気分が悪くなります(熱中
症かしら、水分は十分に取っているのですが)。そんな中で自然は都合良く
できております。だんだんガスが張り出してきて、たっぷりと遠くの山や景色を
堪能した後に日も陰ってきてだんだん涼しくなり気分も良くなりさらに歩き
やすい野口五郎岳、三ツ岳への稜線歩きとなりました。
今日の行程、距離は結構ありますが高度差はほとんど無く早朝の鷲羽で約400m
登っただけであとは多くても150mぐらいの高度差でかなり楽です。14時半頃には
本日の行程を終了して烏帽子小屋へ、前日の三俣山荘でおっちゃんに烏帽子
小屋に泊まるんなら絶対に烏帽子岳に行かないともったいなぁ〜と言われまし
たがもうその元気はありません。小屋に着いてビールで乾杯して夕食摂って
お休みなさい。
烏帽子小屋は今までの小屋で一番余裕がありゆったりと寝ることが出来まし
た。平日となるとやはり客も減ってくるようです。
ツアー5日目(31日 火曜日 快晴) 下山です
ゆったりとした小屋で熟睡し、4時起床朝食を摂り5時には出発します。
烏帽子小屋から下山方向へ一寸登ったところに絶好のご来光ポイントがあった
のですが知らないもので快晴の中のご来光を逃してしまいました。
北アルプスの三大急登であるブナ立尾根を下山します。下山なので2時間半
ぐらいで完了、途中平日にもかかわらず登ってくる人にたくさん会いましたが、
皆さんしんどそうでした。
高瀬ダムでは、タクシーに乗り七倉ダムでバスに乗り換え大町温泉入って5日間の汗を落とし今回のツアーを終えます。
百名山4つも制覇した今回、天気に恵まれ最高でした。
又行くとしたら薬師岳、次はテン泊で行ってみよか???
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