記録ID: 216690
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
北岳〜間ノ岳〜塩見岳
2012年08月15日(水) 〜
2012年08月18日(土)
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 69:50
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 3,196m
- 下り
- 2,931m
コースタイム
▼8/15(水)
広河原11:15−11:47白根御池コース分岐−14:05白根御池小屋(幕営)
▼8/16(木)
白根御池小屋5:30−7:20右俣分岐7:30−7:45小太郎尾根出合8:00−8:30肩の小屋8:45−9:25【北岳】9:40−10:40北岳山荘11:00−11:40中白根の肩11:45−12:45【間ノ岳】13:15−14:00三峰岳14:05−15:00三国平−15:35熊ノ平小屋(幕営)
▼8/17(金)
熊ノ平小屋5:40−7:10竜尾見晴7:15−9:00【北荒川岳】9:05−9:17北荒川岳幕営所跡地−10:45北俣岳分岐10:55−11:32【塩見岳(西峰)】11:40−12:42塩見小屋13:05−15:00本谷山−(雷雨が激しく樹林帯で様子見)−16:45三伏峠小屋
▼8/18(土)
三伏峠小屋6:25−6:47塩川小屋分岐−7:53豊口山のコルー8:50鳥倉登山口
広河原11:15−11:47白根御池コース分岐−14:05白根御池小屋(幕営)
▼8/16(木)
白根御池小屋5:30−7:20右俣分岐7:30−7:45小太郎尾根出合8:00−8:30肩の小屋8:45−9:25【北岳】9:40−10:40北岳山荘11:00−11:40中白根の肩11:45−12:45【間ノ岳】13:15−14:00三峰岳14:05−15:00三国平−15:35熊ノ平小屋(幕営)
▼8/17(金)
熊ノ平小屋5:40−7:10竜尾見晴7:15−9:00【北荒川岳】9:05−9:17北荒川岳幕営所跡地−10:45北俣岳分岐10:55−11:32【塩見岳(西峰)】11:40−12:42塩見小屋13:05−15:00本谷山−(雷雨が激しく樹林帯で様子見)−16:45三伏峠小屋
▼8/18(土)
三伏峠小屋6:25−6:47塩川小屋分岐−7:53豊口山のコルー8:50鳥倉登山口
天候 | 8/15(水) 曇りのち雨 8/16(木) 晴れときどき曇り。稜線では爽やかな風が吹く。 8/17(金) 午前中曇りときどき晴れ。午後小雨のち15時ごろより激しい雷雨が22時半まで続く。 8/18(土) 曇り。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
板橋5:12−(池袋・新宿・高尾乗換)−8:10甲府 甲府9:00=(山梨交通バス)=広河原10:58 ※この日は3台で運行 ▼帰り 鳥倉登山口9:10=(伊那バス)=11:00伊那大島駅 ※小児運賃相当の荷物料金が運賃のほかにかかる。合計で2400円くらい。 伊那大島12:01−・・・・普通列車利用で、小淵沢よりホリデー快速ビュー山梨に乗車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
@登録したルートのうち、 8/16の「小太郎尾根出合」〜「両俣分岐」 8/17の「本谷山」〜「三伏峠」 のGPSデータが欠損していますが、どちらも一般登山道上をフツーに歩いています…。 ●北岳・白根御池コース ・昭文社「山と高原地図(2007年度版)」では、広河原〜肩の小屋までのコースタイムが、大樺沢経由より35分余計にかかるとされていますが、実際には差はないと思います。 ・そのせいか、広河原からの3ルート(左俣・右俣・草すべり)の中ではこのコースは比較的人が少ない気がします。 ・白根御池小屋への登りは急登です。また、丸木の階段が連続し、雨が降ったら下りはかなり怖いです。 ★白根御池小屋テント場 広い、水は使い放題、トイレは超キレイ。小屋そのものも超キレイ。 個人的にはかなり気に入っているテント場です。 ●小太郎尾根出合〜北岳〜北岳山荘 岩稜帯です。特に北岳山荘側は急坂が連続しますので、転落や落石などに十分注意を。 ●北岳山荘〜間ノ岳 中白根へはやや急な登り、頂上は巻くこともできますが標高的には巻いても2mも変わらない感じです。 中白根から間ノ岳へは、基本的に稜線の西側を巻く形で進んでいきます。途中にケルンがいくつかありますが、頂上がなかなか見えてこないのがつらいところです。 ●間ノ岳〜三峰岳(※危険個所あり) 岩稜帯です。稜線の静岡県側を巻き気味になるところもあります。 谷側に引き込まれないように、やや薄いペンキ印を頼りに慎重に進みます。 三峰岳直前のコルで仙塩尾根と合流し、三峰岳へは10m弱の岩登りとなります。 ●三峰岳〜熊ノ平小屋 三峰岳からも暫くは岩稜の東側(大井川側)をトラバース気味に進みます。この岩場の通過には結構時間がかかります。 その後穏やかな台地状の場所を緩やかに下るようになると、農取小屋からの道と合流する三国平に到着。 三国平からはダケカンバの樹林帯へと下り、マルバダケブキの大群落なども見られます。最低鞍部からわずかに登り返したところに熊ノ平小屋があります。 ★熊ノ平小屋テント場 テント場は小屋の北側に5か所くらいに分かれていますが、いずれもあまり広くなく、完全に平坦な場所は少ないです。快適に過ごせるのは15張くらいまででしょうか。水場は小屋のトイレの近くにもありますが、距離があるので小屋に一番近いテント場の水場が利用しやすいです(ただし、水はやや細め) ●熊ノ平〜北荒川岳 熊ノ平から一旦稜線に出た後は、稜線の東側をゆるやかに進んでいきます。 「竜尾見晴」には特に標識類はありません。似たような岩峰が2つあります。この先の新蛇抜山を巻いた後は緩やかに下り基調の道が続きますが、北荒川岳へは樹林帯の中の急な登りとなります。 頂上に着くと一気に視界が開け、この先は森林限界となります。 北荒川岳の頂上は塩見岳の眺めが良い広場で休憩適地です。 ●北荒川岳〜北俣岳分岐(※危険個所あり) 北荒川岳からは、ザレ場を緩やかに下って、かつての管理小屋のあるテント場の跡地に着きます。このあたりはマルバダケブキ、タカネコウリンカ、ハクサンフウロのお花畑になっています。 ここから、しばらくハイマツの稜線を緩やかにアップダウンした後、北俣岳への分岐までは標高差200mの急登になります。 ※北俣岳分岐の直下は不安定なガレ場が続くので落石等には要注意です。 ●北俣岳分岐〜塩見岳 ルートが錯綜気味で、正規ルートがハイマツに隠れて見づらいところがあります。 ハイマツの根で歩きにくいと思った時は、いったん戻って正しいルートを探してみるなど慎重に歩いていきます。 その後、両端が切れ落ちたザレたヤセ尾根を通過した後、塩見岳への最後の登りとなります。このあたりは悪天候時に下る場合はかなり危険な場所です。 ●塩見岳〜塩見小屋(※危険個所あり) 塩見岳からはしばらく足場の悪いガレ場の急下りが続き、落石には細心の注意を払いながら降りていきます。 ようやくガレ場から解放されると、あとは稜線をジグザグに下っていきますが、塩見小屋は小屋に着くまでは視界に入ってきません。 最後に「塩見小屋まであと3分」の看板の場所から、目の前の小ピークを10mほど登り返したところに塩見小屋があります。 ●塩見小屋〜三伏峠小屋 塩見小屋から下ると、すぐに樹林帯に入ります。 ここから先は大きなアップダウンもなく比較的歩きやすい道が続きます。 本谷山にはさほど急な登りもなく到着。 ここから、三伏山へはやや急な下り。途中で旧三伏沢小屋への道を分けますが、分岐はトラロープでふさがれ、道は下草が伸びて荒れた雰囲気です。 最低鞍部から三伏山へは緩やかに登り返し、三伏山頂上では一旦森林限界に出ます。 ここからわずかに下ると、樹林帯に囲まれた三伏峠に到着します。 ★三伏峠小屋テント場 三伏峠小屋は2棟から成り、受け付けはテント場から遠い方の建物で。 テント場はロープによって区画整理されており、平坦で使いやすいです。30張くらいいける感じですが、この日の埋まりくらいは半分程度。 トイレは屋外【100円】と水洗式【200円】の2つがあります。水洗式の方は中をみてません・・・。 また、テント場からドコモの電波が入りました。 水場は小屋から15分くらい歩くそうです。この日は熊ノ平から執念で持ってきた水が1.5L余ったので、水場は確認してません。(雷雨がひどくて、とても水場までは行けそうもなかった) 最悪の場合小屋からミネラルウォーターのペットボトルを買うという手段もあります。 ●三伏峠小屋〜鳥倉登山口 基本的によく整備された道で、鳥倉登山口から「1/10」、「2/10」、・・・、「9/10」と目安になる看板が建てられており、特に登りの人は歩きやすいのではないかと思います。 ただし、上部では丸木を使った桟道や岩場のトラバースが多く、降雨後のため滑りそうな感じで怖かったです。また、途中に休憩のできる広場なども少ないです。 途中に水場がありますが(「7/10」のあたりだったと思います)、「山と高原地図」には「細い」と書かれていますので、当てにしない方がよいのかも。 「豊口山間のコル」には特に道標はありません。ここから鳥倉登山口までは標高差350mくらいの下りになります。 鳥倉の登山口はバスのみ乗り入れ可能。仮設トイレ以外何もありません。 乗用車、タクシーはこの先舗装路を40分降った林道ゲート前の駐車場を利用するようです。 ◇おまけ:伊那大島駅 駅前には見事に何もありません(コカコーラの自販機のみ)が、線路を渡った南側にはスーパー「キラヤ」があるので、電車の待ち時間を利用して買い出しに行く人もいました。駅員は常駐しており、指定席券の購入もできます。 |
写真
撮影機器:
感想
◆雷雨の洗礼
8/17(金)
山を始めて以来、ここまで激しい雷雨に遭遇したのは始めてでした。
13:00に塩見小屋を出たあたりから、小雨が降ったりやんだりしていましたが、
15:00ごろ、本谷山に着いたあたりからは雷鳴とともに激しい雨に。
登山道はあっという間に川と池に早変わり。気温も一気に下がります。
樹林帯なので落雷の恐怖はあまり感じませんでしたが、通り雨であることを期待して30分以上登山道わきで小休止。
雷のピークが少し過ぎたあたりで、再び歩き出しました。
三伏山の頂上では一旦森林限界にでます。ここを通過するときが一番怖かった。
前日の熊ノ平でスパッツのファスナーが破損して使えなくなった不運もあって、靴の中までずぶぬれ。
三伏峠小屋に着いた後も雷雨の中のテント設営。
とにかく、テントの中まで水だらけですが、シュラフと着替えだけは無事。
靴下は代えたものの、足の冷えはなかなか収まりません。
夕食は作る気も起きず、タオルと手拭いでテント中の排水作業を地道に続けます。
雷雨がおさまったのは午後10時半。ようやくテントから這い出してトイレに行きます。
これが縦走の最終日だったのが不幸中の幸い。仮に初日であれば、かなり気が重い縦走になったかもしれません。
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