雲ノ平とその周囲の山々縦走(折立〜薬師〜黒部五郎〜鷲羽〜水晶〜雲ノ平〜折立)
- GPS
- 38:41
- 距離
- 67.1km
- 登り
- 4,715m
- 下り
- 4,653m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 9:23
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 10:40
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 9:00
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:03
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
山に行く日程の自由度が高い身としては、3連休は混みそうなので山に入るのは控えたい所。
でも、天気予報を見ていると台風が遅れたり早まったりして、どうやら19(日)、20(月)はかなり天気がよさそう。21(火)もそこそこで、22(水)あたりからが微妙だけど大荒れはなさそうと判断。今年の夏は晴れ続きに恵まれず、まとまった縦走をすることができなかったので、混雑したとしてもこの機会を逃すわけにはいかないと計画を立て始めました。
いろいろなコースを検討してみるも、3連休であり、直前になって計画を立て始めたため、山小屋やテント場の予約状況もすでに満杯の所ばかりでうまくつながらない。
悩んだ結果、テント場の予約が不要で、深めの山で混雑も緩そうで、短い登りで絶景ゾーンに入ることができるコースとして、以前から行きたいと思っていた雲ノ平を中心に計画を立ててみました。
【前日】
・台風の中、自宅から折立へ車で向かう。途中沢渡を通ったが、駐車場には結構な数の車が入っていた。台風の中、みんなよくやるなぁ。
・立山アルペン村に寄ってみる。コンビニで必要なものを購入。
・あまり早く着きすぎてもしょうがないと思い、立山博物館にも寄ってみた。常設展示と特別企画展と合わせて500円。
・有峰林道は1900円。通行可能6〜18時。
・17時前に駐車場に到着するが、すでに満杯に近い状態。少し離れた臨時駐車場にならなくてよかった。雨は降り続いている。
【1日目】折立〜薬師峠〜薬師岳〜薬師峠(泊)
・朝起きてみると、あたりには霧がたちこめ、霧雨が降っている。てっきり夜中には晴れていると思っていた。
・6時頃から登山開始。
・始めは急登。体を慣らしながらゆっくり登る。あられちゃんを過ぎると、勾配が楽になっていく。
・樹林を抜けた頃には雲の上に出たようで、絶景が始まる。草原の中を気持ちよく歩く。雲海の中、遠くに白山が見える。
・太郎平でテント場の手続きを済ませ、テント場へ移動。1000円。、
・設営を済ます。眺めがよく、いい場所に設営できた。3連休でテン場の混雑が心配だったが、まだ時間も早いせいか、無事設営できた。
・薬師岳へ往復。道中も頂上も絶景で、とても素晴らしい。展望のよい薬師岳山荘にも一度泊まってみたい。
・テン場に着いて、まずビール。それにしても350ml×6本も担ぎ上げている自分を馬鹿だと思うが、山小屋で高いビールを買うのもつらいのでしょうがない。
・夕暮れ時に丘の上へ。なかなかの夕日。振り返るとちょうど水晶岳の脇に月が出ていた。ほぼ満月。
・テント内で横になっていると地震。電波が入らず状況は分からないけれど、体の感じではそこそこの大きさ。どうなんだろ。最近はついつい情報収集はスマホに頼り切っているけれど、電波が入らない箇所が多いことを考えると、やっぱりラジオを持って行ったほうがよさそうなのかな。
【2日目】薬師峠〜黒部五郎岳〜三俣(泊)
・4時起床で5時出発。ぼんやり明るくなってきて、ヘッドランプはすぐに不要となる。
・6時頃、ようやく登山道にも日が差し始める。
・ゆるやかな起伏の気持ちの良い道が続く。このコースを歩くのは3度目だが、結構好きな所。
・黒部五郎岳の登りはかなり急。荷も重いせいか、疲れが出てくる。
・それまで晴れていたのに、肩に着くころにはすっかり雲に覆われてしまった。荷物をデポして頂上往復。雲の切れ間から、ちょっとだけカールを見下ろすことができた。
・カールへと下りていく。以前友人と黒部五郎岳に登った時に、カールが素晴らしいと聞いていて、是非行ってみたいと思っていた。ようやく念願がかなう。
・巨石にハイマツ、紅葉も色づき始めていて、まるで日本庭園のよう。歩いていて、とても気持ちがいい。今まで歩いた道の中でも、かなりいい所。来てよかった。ただ、青空の下歩ければ、もっと気持ちよさそう。
・黒部五郎小舎は思っていたより遠い。着いた頃にはかなり疲れていた。ここで泊まっていきたい気分もあったが先に進む。
・小舎からはいきなり急登が始まる。樹林内のジグザグ道をひたすら登る。1時間ほどで勾配もゆるやかになるが、この段階で、もう足はヘトヘト。
・分岐。当初は三俣蓮華岳を乗っ越していく計画だったけれど、疲れ具合からして無理。巻道を行く。
・巻道も、思った以上にアップダウンがあり、足にこたえた。
・15時半頃、三俣のテン場に到着。それなりに張ってあるが、まだまだ十分に空きはある。トイレは小屋内しかなく、ちょっと遠いのが難点。2000円。
【3日目】三俣〜鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平(泊)
・鷲羽岳で日の出を見ようかとも迷ったが、やっぱりゆっくりと眠っていることにした。5時前起床。小屋でトイレを済まし、6時出発。すでにぼんやり明るくヘッドランプは不要。
・鷲羽岳へ向かう。
・頂上からは360度の大絶景。
・分岐まで下って、ザックをデポ。重いザックを降ろして歩き始めると、まるで背中に羽がはえたみたいに、軽く歩ける。
・水晶小屋。ここも素晴らしい立地。いつか泊まってみたい。
・水晶岳での頂上からも、360度の大絶景。ちょうど誰もいなくなったタイミングがあって、5分ほど頂上は貸し切り状態。
・今回歩いた薬師岳〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳(頂上には行ってないが)〜鷲羽岳〜水晶岳の稜線がみんな見える。それらのちょうど真ん中に、これから目指す雲ノ平。今回のコース取りの面白さを、改めて思う。
・1時間近くのんびり過ごし、名残惜しく思いながらも下山開始。
・分岐でザックを背負うと、やっぱり重い。
・一度身軽さを味わうと、その後の重さは余計こたえる。祖父岳の登りは、結構きつかった。
・祖父岳の足元には雲ノ平が広がる。キャンプ場へ向けて下っていく。
・キャンプ場へ直接下る道は通行止め。迂回しているハイマツの中の道を行く。
・スイス庭園に出る。テントを張ってから空身でこようかとも思ったが、寄っていく。池塘群や薬師岳の展望が素晴らしい。
・キャンプ場への分岐にザックをデポして雲ノ平山荘を目指す。この辺りもとてもきれいな所。身も軽く、気持ちよく歩く。
・小屋で手続き。2000円。ビールも切れるので購入。500mlが900円。
・テント場はまだまだすいている状態。小さな流れのすぐ脇にテントを設営。足を洗って、まずビール。
・私のテントの近くで、テントを張ろうとしてポールが折れてしまった。好奇心もあって応急措置を手伝う。補修用スリーブとテーピングテープを使って、なんとか無事設営できた。よかった。私は補修用のスリーブを持ち歩いていなかったが、いざという時の備えは大事だと、改めて思った。
・日の入りもいい感じ。
【4日目】雲ノ平〜太郎平〜折立(下山)
・夜中、雨が降る音が聞こえていた。朝起きると、空には雲が広がっている。霧雨も降っている。前日の天気予報では、9時頃、もしくは昼過ぎから雨と思っていた。本当は、なんとか雨が降る前に急な下りを終えたかったのだが、雨も早まったみたい。・テントを撤収し、6時頃から下山開始。
・雲ノ平の中の道をゆく。やっぱり雨の中ではなく、青空の下で歩きたい。
・急な下りが始まる。雨も本格的に強くなっていく。岩の上が滑りやすく、一度転んでしまった。
・無事に薬師沢に到着。河原で休憩。雨もあがっていた。
・しばらくはゆるやかなアップダウンが続き、二股から一気に登り始める。かなりきつい。
・登り切ると太郎平。冷たい風が吹き、寒いくらい。ラーメンを食べている人が多かったが、うらやましかった。
・他の登山者から聞いたのだが、双六と新穂高の間の道が、地震の影響で土砂が崩れて一時的に通行止めになっていたという話を聞く。その方は念のため、新穂高ではなく折立への下山に変更したという。私はそのような情報は一切持っていなかったが、改めて情報収集の大事さを思った。
・ひたすら歩いて折立へ下山。日曜の朝は車でいっぱいだったが、下りてみるとガラガラだった。
・帰路に白樺の湯に寄る。440円。記憶があいまいながらも、前とちょっと感じが違うと思ったら、昔の「白樺ハイツ」が閉鎖になって「白樺の湯」としてリニューアルしたらしい。
最終日は雨に降られたものの、1,3日は最高の天気で素晴らしい景色を楽しんでくることができました。念願だった黒部五郎岳のカールや雲ノ平も、楽しく歩くことができました。
もう少し晴れ間が続くようなら、追加で高天原で1泊して、秘境の温泉を楽しむことも考えていましたが、天候が悪かったため断念しました。それはまた次の楽しみにとっておきたいと思います。
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