中央アルプス核心部縦走(木曽駒ケ岳〜宝剣岳〜空木岳〜南駒ヶ岳〜越百山)

2021年10月02日(土) 〜 2021年10月04日(月)

• GPS: 24:08
• 距離: 38.1km
• 登り: 3,024m
• 下り: 4,686m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:50
• 休憩: 2:03
• 合計: 5:53

7:34 千畳敷駅
8:07 8:08 乗越浄土
8:11 8:11 宝剣山荘
8:22 8:22 中岳
8:28 9:15 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
9:29 9:51 木曽駒ヶ岳
10:02 10:02 馬ノ背分岐
10:47 10:47 濃ヶ池分岐
11:00 11:10 濃ヶ池
11:45 11:45 駒飼ノ池
12:04 12:05 乗越浄土
12:07 12:33 宝剣山荘
12:49 13:05 宝剣岳
13:14 13:14 宝剣山荘
13:27 木曽駒ヶ岳 頂上山荘

2日目

• 山行: 7:14
• 休憩: 1:19
• 合計: 8:33

5:11 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
5:18 5:19 中岳
5:26 5:26 天狗荘
5:35 5:56 宝剣岳
6:16 6:20 三ノ沢分岐
6:23 6:23 サギダルの頭
6:29 6:29 極楽平
6:36 6:36 島田娘
7:17 7:27 濁沢大峰
8:27 8:27 檜尾岳
9:40 9:40 熊沢岳
10:43 10:50 東川岳
11:04 11:26 木曽殿山荘
12:52 13:04 空木岳
13:09 13:11 空木駒峰ヒュッテ
13:28 13:28 空木平カール
13:44 空木岳避難小屋

3日目

• 山行: 8:33
• 休憩: 1:01
• 合計: 9:34

4:04 空木岳避難小屋
4:27 4:28 空木平カール
5:01 5:01 空木駒峰ヒュッテ
5:08 5:08 空木岳
6:12 6:13 赤梛岳
6:42 7:01 南駒ヶ岳
8:01 8:10 仙涯嶺
9:13 9:23 越百山
9:37 9:38 南越百山
9:52 10:06 越百山
10:38 10:41 越百小屋
11:17 11:17 上の水場
12:08 12:08 上のコル
12:20 12:21 下のコル(四合目)
12:53 12:53 福栃平(南駒-越百分岐)
13:15 13:15 今朝沢橋分岐（二合目）
13:36 13:38 ゲート
13:38 ゴール地点

天候

初日：快晴のちガス一時雨
2日目：終日快晴
3日目：快晴一時ガス

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路：毎日アルペン号利用⇒ロープウェイ乗れたのが7:06臨時便
復路：伊奈川ダムから木曽福島駅まで行き会った方の車で送っていただく、感謝！

コース状況／危険箇所等

全行程整備状況問題無いが多少注意点有り
・花崗岩の山脈なので稜線の縦走路はそれなりに岩場多くテクニカル、かつザレ場多し
・空木平避難小屋までの道は不明瞭、基本は沢を詰めれば良いが間違いポイント多数、登りは沢から離れてヒュッテまでの登り路に入る所が分かり難い(特に暗いと)
・空木岳から南はマーキング薄い
・南駒ヶ岳〜越百山はハイマツのヤブ漕ぎ(？)、道は明瞭だが枝が道を覆っており足，腕の擦れ、ザックの引っ掛かりが頻発
・南越百山への道は明瞭、ただし笹薮道

写真

10/2 7:01

毎日アルペン号で同じくソロの方に声を掛けさせて頂きチケット売り場とバス乗り場の列に手分けして並んだのでだいぶ早いバスに乗れた、それでもこの整理番号

10/2 7:23

ロープウェイ途中にも綺麗な滝(写真取れなかった)や沢(この写真)が有り絶景！知ってれば最初からスマホ構えてたな

10/2 7:29

始めての千畳敷、紅葉も丁度盛りか？少し過ぎてる？どちらにせよ十分綺麗

10/2 7:29

宝剣岳と乗越浄土

10/2 7:45

乗越浄土への登りは大混雑、とは言え譲るだけのスペースは有る登山道なのにほとんどの人は譲る事無く…やはり気軽に来れる山は登山者のマナーが…

10/2 8:08

乗越浄土でも大勢の人が一休み

10/2 8:22

テン場の心配が有るので早々に進みまずは中岳

10/2 8:23

中岳からテン場を見下ろすとまだ余裕！思わずニンマリ

10/2 8:31

幕営したスペースから木曽駒ヶ岳を望む、このスカスカのテン場が夕方には大変な事に

10/2 9:27

山荘から頂上まではあっと言う間、勿論大混雑

10/2 9:28

まずはお参り

10/2 9:30

御嶽が近い！チョイ雲かかってるけど

10/2 9:30

この後散歩に行く馬の背方面の稜線、いかにも眺望の良さそうな尾根で期待感が高まる

10/2 9:46

翌日歩く空木岳までの稜線

10/2 9:58

山頂を後にして散歩に出る

10/2 10:18

道も歩いてて楽しい絶景の尾根

10/2 10:22

目的地の濃ヶ池が眼下に、紅葉のカールに池の光景が良い

10/2 10:32

宝剣岳がバックに入る角度で、どこから見ても絵になる

10/2 10:59

濃ヶ池到着、ここまで来る登山者はそう多くは無く(とは言っても木曽駒に来る絶対数が多いのでそれなりに多いが)落ち着いて景色を楽しめるのでお勧め、座ってユックリ食事しながら休める岩も有ります

10/2 11:00

ノンビリしてました

10/2 11:22

では登り返し、近く見えるけど歩くと遠いのは登山あるある

10/2 11:29

途中沢の渡渉も有り、地図にはマークが無いけどたぶん水場として使える

10/2 11:44

駒飼の池まで来るともう少し

10/2 12:12

宝剣山荘でお昼ご飯、カレーは好みの辛口で串カツの肉も分厚い、あまり登山者の多い山は好きじゃないけど客が多いと山小屋は確実に豪華になる、痛し痒し

10/2 12:38

時間が有り余っているので宝剣岳にも行ってみる

10/2 12:44

親切に鎖が付いているが要らない難易度、強いて言えば山頂直下のトラバースの所だけは有ると安心か？ちなみにココは先が見えないので登り下りのすれ違い待ちで混む

10/2 12:45

宝剣岳山頂より中岳・木曽駒

10/2 12:50

翌日への期待が高まる美しい主稜線

10/2 12:52

千畳敷カールと駒ヶ根の町

10/2 12:54

この岩の上がトップでチョイ危険だけど登れる、自分を写真に入れない主義なので撮ってないけど登った

10/2 12:59

縦走路の下りもなかなかの岩場

10/2 13:00

渋滞ポイントの山頂側はこんな感じ、何故か鎖と同じ高さのテラスを踏もうとする人が続出して詰まっていた、谷側に体を晒すのが怖いから？

10/2 13:19

帰りは中岳の巻き道経由、夏道として使う分にはどうという事は無いけど時間節約になるかは微妙

10/2 14:33

帰ってきたらテン場が大変な事に…ガスも湧いてしまって夕日もダメだった…

10/3 5:39

2日目、日の出直前に宝剣岳山頂に到着

10/3 5:44

木曽駒(の隣の宝剣岳)から甲斐駒に昇る朝日を見る

10/3 5:46

白い花崗岩の山はモルゲンロートが映える

10/3 5:51

先に進みます

10/3 5:55

大岩の下を潜って進む所も、テン泊装備のザックだと潜るのに一苦労

10/3 6:02

宝剣山頂を振り返るとまだモルゲンロート中、こっちから見てもカッコいい

10/3 6:02

鎖は充実しているので集中さえ切らさなければ特に問題無い

10/3 6:08

高度感は有る

10/3 6:14

三ノ沢岳分岐からしばらくは絶景の高速道路

10/3 6:37

最高の尾根歩きじゃないですか？

10/3 6:37

三ノ沢岳もいい山容してる、ピストンになってしまうけど

10/3 6:38

御嶽がスッゴイ近くに見える

10/3 7:02

濁沢大峰の鞍部と登り返し

10/3 7:19

ありゃ？山頂標壊れてるし

10/3 7:33

檜尾岳方面は岩尾根、ちょくちょくこの様な岩場が出てくるので歩いていて飽きない

10/3 7:48

檜尾岳の登り返しは200mあるので結構大変です

10/3 8:23

檜尾岳到着、後には工事中の避難小屋

10/3 8:24

木曽駒方面

10/3 8:24

空木岳方面

10/3 8:25

避難小屋の後ろに南アルプス、この日は南アルプスの眺めが終日素晴らしかった

10/3 9:04

熊沢岳北側は高度感のある鎖場も有る

10/3 9:29

熊沢岳山頂部は南北に広いため木曽駒側を眺めるならこのマーキングが出てきた所で振り返るのが良い

10/3 9:30

で、振り返るとこんな感じ

10/3 9:32

こちらがピーク

10/3 9:33

熊沢五峰と言う小ピークが連続する空木岳方面

10/3 9:41

気持ちの良い道でしょう？奥に見える空木岳の登り返しさえ見なければ

10/3 10:43

東川岳到着、空木岳までもう少し

10/3 10:44

東川岳から見る空木岳〜南駒ヶ岳の尾根はメッチャカッコいい

10/3 10:46

山荘が有る鞍部まで200mを一気に下り…

10/3 10:50

2日目最後の試練である400mの登り返しに挑む

10/3 11:03

急登を前に山荘で休憩

10/3 11:04

力水枯れてます！？上がって来た人も確かに枯れてると言ってました

10/3 11:10

ランチ営業はしていないのでカップ麺で補給、お茶のサービスは嬉しい

10/3 11:12

山荘のテラスから見上げる空木岳(の偽ピーク)、壁です

10/3 11:47

かなりの急登

10/3 11:48

でも見上げる先もカッコいいんだよなぁ

10/3 12:13

見上げていた偽ピークは第一ピークだったのか

10/3 12:14

第一ピークまではピーク直下に岩場が有るくらいでストックが有った方が楽、第一から空木岳ピークまではご覧の岩尾根なのでストックは邪魔

10/3 12:23

岩場楽しい〜

10/3 12:28

ほぼ垂直に見えるが鎖とステップが親切に付けられていて岩もホールド・ステップ豊富

10/3 12:34

山頂までもうチョイ

10/3 12:46

空木岳到着！楽しい道のりでした

10/3 12:46

歩いて来た木曽駒方面

10/3 12:47

宿泊予定の避難小屋がはるか下に…あんなに下るの？

10/3 12:47

もう一つの山頂標

10/3 12:47

3日目に歩く南駒ヶ岳方面、これまた気持ち良く歩けそうな尾根

10/3 13:09

ケチらずヒュッテを予約すればよかったかな？まあ避難小屋も結果的には同泊者が楽しい方々だったので良かったけど

10/3 13:58

避難小屋までは300mも下る、沢を下り目印も乏しく道が分かり難い、この日下りてきて小屋に泊まった人は皆右の登山道ではなく左の沢から下りてきた、勿論自分も間違えた

10/3 13:47

小屋の目の前の沢は枯れているが、下流に50mも行かない所で豊富に湧いているので水の確保は容易

10/3 16:08

空木岳に日が沈む、ヒュッテ泊なら夕日見れたなぁ

10/4 5:24

最終日、稜線まで戻ってきた所で暁となってきました

10/4 5:51

伊那谷一面の雲海と日の出

10/4 5:52

赤梛岳への登りも岩！に見えるけど道は岩の間を縫うので岩場はさほど多くない

10/4 6:11

赤梛岳から空木岳方面

10/4 6:11

南駒ヶ岳は直ぐそこ

10/4 6:22

雪崩で半壊した擂鉢窪避難小屋、この週末は泊まった人多かったみたい、昔あった水場はもう潰れたと聞いた

10/4 6:22

南駒ヶ岳への登り返しは短いけど急登です

10/4 6:43

山頂到着

10/4 6:43

お社が有ったので最後までの安全登山をお祈り

10/4 6:43

標高が高いので素晴らしい眺め、まずは北側

10/4 6:43

南側、仙漄嶺の険しさはここから見ても良く分からない

10/4 7:09

最初は全然平和

10/4 7:19

メッチャザレてる激下りが有ったけど平和、ただしこの手前あたりからハイマツの藪が五月蠅い、ちなみにこの先が少し道が分かり難い

10/4 7:25

仙漄嶺手前の2628ピークから見るとルートが良く分かる、おそらく険しいのは手前の岩をトラバースして裏にあるルンゼを登る所だな？とアタリを付ける

10/4 7:48

登りはかなり急

10/4 7:48

大きな岩のピークの直下を巻く

10/4 7:50

高度感は有るがテラスは広い、その奥のルンゼは一部オーバーハング気味に突き出した岩も有るがステップ豊富でこちらも難易度は正直大した事は無い

10/4 7:59

到着、難所を登りで来ているせいも有るけど、宝剣岳の岩場の方が難易度は高かったかな？ただこちらはとにかくハイマツが五月蠅い、ザックが引っかかる

10/4 8:00

越百山へ向かう途中振り返っての一枚

10/4 8:10

越百山までの尾根も一見綺麗に見えるが(まあ実際綺麗なんだが)とにかくハイマツの枝藪がヒドイ、そして足元のザレ具合も凄い

10/4 8:52

はい、道は何処でしょう？こんな感じのハイマツ具合です

10/4 8:53

最後の登り返しだ〜とにかくハイマツから逃れたい一心

10/4 9:10

越百山も南北に山頂が広いので南駒ヶ岳の眺めは登り返した肩で見るのが良い

10/4 9:13

やっと着いた〜というのが正直な感想

10/4 9:22

堂々と安平路山とか書いちゃってますが、普通の人は行けない道ですよ？むしろ逝ける

10/4 9:28

せっかくなので南越百山に向かう、ハイマツの次は熊笹の道

10/4 9:37

山頂標は今年8月に新設したそう

10/4 9:37

ここから南に行く気力は無いなぁ、眺望も無くてご褒美ゼロだし

10/4 9:38

越百山越しに南駒ヶ岳

10/4 9:22

越百山まで戻りあとは下るだけ

10/4 10:30

コスモ小屋はメッチャこじんまりでした

10/4 12:53

樹林帯の下りは特に撮るものもなく、いつもの事だけど1500m近い下りは足にクル

10/4 13:16

本来であればここまで来るまで入れるのだけど今はダメ

10/4 13:37

ゲートに歩行者用の枠が！このタイプは初めて見た

10/4 15:24

木曽福島まで送って頂いたお陰で特急に乗れて帰宅時間早く出来ました、感謝！

撮影機器：

Xperia 1 SOV40 au SONY

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ テント テントマット シェラフ

感想

shige_verde

正直中央アルプス舐めてました。
木曽駒とかロープウェイで行くお気軽百名山の代表格だし、空木岳は地味な百名山の代表格だし、そもそも(藪漕ぎになる南北の低山地区除けば)山脈自体が短いし、南北アルプスに比べて地味なんだよなぁ、と。
全然そんな事無かった！
まさかあんなにも美しくて歩き応えのある楽しい尾根が待っていたとは。
良い意味で裏切られた、それも猛烈に。

木曽駒ヶ岳は確かにお気軽ではあった。
ブッチャケるとその分登山者のマナーもイマイチだった。
それでもその景色は素晴らしい。
特に濃ヶ池への周回散歩は落ち着いて景色を楽しめてお勧めだ。
宝剣岳もチョット親切設計過ぎる気はするが、岩場好きであれば楽しいだろう。

2日目は最も天気に恵まれ歩く区間としてもハイライトと、最も充実した1日となった。
1日中絶景街道と言って良い尾根を進む。
細々としたアップダウンは有るが、最後の空木岳への登り以外はさして苦労する登りも無い。
空木岳の岩場も今回の行程だと登り利用なので全く難しくは無かった。
下りならもう少し違う感想を持つかも。
問題は絶景過ぎて写真を撮るために何度も立ち止まるのでペースが上がらない事か(笑)

3日目も引き続き最高の尾根道。
ただし、南駒ヶ岳までは。
そこから先はとにかくハイマツが五月蠅くて五月蠅くて参った。
道は明瞭なのだがハイマツの枝は強度が有りしなるので足への抵抗が凄いし、腕にも擦り傷が出来るほど。
なによりザックへの引っ掛かりが最悪にイラつかせる。
仙漄嶺の最大の試練は岩ではなくハイマツだったと断言出来るほどだ。
それでも眺望自体は越百山までずっと良いのでなんだかんだ言って楽しんで歩けたのだが。

来る前は「今年は南北とも行ったし、ここいらで中央に行っとくか」程度だったのだが、今回の山行で大のお気に入り山域になった。
個人的には北は別格として、南より中央の方が遥かに楽しかった。
ただし、この時期の千畳敷に来る事は二度とないと思う(笑)
混み過ぎだ。
車を持たない自分にはアクセスに難がある山域でもあるが、必ず再訪したい。