穂高連峰縦走 SEA to SUMMITS #FINAL

2022年08月11日(木) 〜 2022年08月15日(月)

• GPS: 25:40
• 距離: 34.6km
• 登り: 4,089m
• 下り: 4,269m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:17
• 休憩: 0:06
• 合計: 2:23

距離 9.6km 登り 158m 下り 50m

13:39 河童橋
13:46 小梨平
14:18 14:24 明神館
16:02 横尾

2日目

• 山行: 6:36
• 休憩: 0:54
• 合計: 7:30

距離 7.2km 登り 1,428m 下り 313m

6:00 横尾
7:40 8:00 槍沢ロッヂ
9:27 槍沢大曲り
10:19 10:22 槍沢・天狗原分岐
11:00 11:30 天狗池
13:04 13:05 天狗原分岐
13:25 南岳
13:30 南岳小屋

3日目

• 山行: 5:06
• 休憩: 1:38
• 合計: 6:44

距離 3.5km 登り 757m 下り 659m

6:30 南岳小屋
7:47 8:13 長谷川ピーク
8:20 8:30 A沢のコル
9:43 9:50 北穂高小屋
9:50 10:30 北穂高岳北峰
11:50 最低コル
12:45 13:00 涸沢岳
13:14 穂高岳山荘

4日目

• 山行: 4:31
• 休憩: 4:21
• 合計: 8:52

距離 10.6km 登り 1,750m 下り 2,418m

6:18 穂高岳山荘
6:45 7:05 穂高岳
7:32 7:43 馬の背
7:50 8:08 ロバの耳
8:19 9:00 ジャンダルム
10:23 11:00 天狗のコル
11:00 11:13 天狗岩
11:15 11:32 逆層スラブ
11:42 12:06 間ノ岳
12:19 12:59 赤岩岳
13:01 13:13 P１
13:19 13:32 西穂高岳
13:53 14:02 チャンピオンピーク４峰
14:12 14:14 ピラミッドピーク
14:30 14:33 西穂独標
14:58 14:59 西穂丸山
15:10 西穂山荘

5日目

• 山行: 2:00
• 休憩: 0:10
• 合計: 2:10

距離 3.8km 登り 3m 下り 863m

7:20 西穂山荘
8:50 田代橋
9:00 9:10 ウェストン碑
9:30 河童橋

My SEA to SUMMIT has dane !
2014年、日本海から始まった北アルプス縦断大行脚は、
ついに、ようやく、やっとこさ、上高地に辿り着きました（かかり過ぎ！）。
フィナーレを飾った穂高連峰縦走は予想通り全行程の中でも屈指の最難関で、クライマックス（文字通りclimb-max）にふさわしい山行になりました。

天候

1日目：晴れ
2日目：雨
3日目：晴れ、午後から曇り
4日目：曇りのち雨
5日目：雨のち曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

金沢→高山：北鉄高速バス
高山→平湯温泉→上高地：濃飛バス

コース状況／危険箇所等

予想を上回る過酷さがこれでもかというくらい更新され続けた。
進めば進むほど難易度が上がって行くように感じた。
肝要なのは集中力と緊張感の持続かと。
長い道中、ひとたびも途切れさせる隙がない。

写真

8/10 20:58

出立前。
ぜんぶ入るのか、という不安は、

8/11 0:36

ぜんぶ入っちゃったので、
背負えるのか、という不安に変わる。

8/11 13:37

1日目。上高地。最終章の舞台。
青空に浮かぶあの尾根に三日後の俺はいるのだろうか。

8/11 14:20

明神さん

8/11 16:03

今日は横尾まで。
明日からが本番

8/11 16:39

今晩のおうち

8/11 16:41

今夜は前夜祭。

8/11 17:58

とうとう米炊きは上達しなかった。
焦げても食べれてしまうカレーは偉大

8/12 1:08

今宵は満月。最後の旅路が祝福されてると思った。

8/12 5:47

けど、夜が明けてからの雨…

8/12 5:42

しばらく逡巡する

8/12 7:43

槍沢ロッジ
雨の中、槍に向かう人も多かったけど、降りてくる人の方が確実に多かった。

8/12 10:18

天狗原分岐から先はまったくの一人。

8/12 11:35

でも植生豊かな道で心なごむ。

8/12 11:20

チングルマはこういう日がよく似合う。

8/12 12:03

ゴゼンタチバナ。
どこの山でも必ずいるメンコイやつ

8/12 11:28

初訪の天狗原。神秘的。
あと青空と槍があれば文句ないのだが。

8/12 13:03

風雨と急登に耐えてルートに合流。

8/12 13:24

南岳Summit !
本題はここから

8/12 15:00

なんだけど、もはや敗退ムード。
明日は三度目の南岳新道エスケープとなってしまうのか。

8/12 18:07

夜通し雨と風は止まず。
暗澹たる気持ちで夜を過ごす。

8/13 5:13

でも起きてみれば…

8/13 5:20

ハレルヤー！

8/13 5:19

槍もおはよう！

8/13 5:26

「さあ、来てみろ！」と、
遥かなるキレットの呼び声

8/13 6:24

初訪から十余年、
三度目の南岳で初キレット IN !

8/13 6:52

人は何故落ちるのか？這い上がるためだ。
（バッドマンのお父さん）

8/13 6:58

∫¨˙∫ˆ˙πˆ˙©\®\†ーーー
↑ カンドーで言葉にならない雄叫び

8/13 7:05

トウヤクリンドウ
北アではよく会います

8/13 7:10

振り返り
そびえる獅子鼻

8/13 7:14

自然の園芸

8/13 7:22

少しづつ空に近づいていく

8/13 7:29

どっしりした常念岳
このミッションが終わったら長野側の山をじっくり歩いてみたい。

8/13 7:43

反対は去年難儀した笠ヶ岳。
左、雲に浮かぶのは白山。

8/13 7:46

天国へのハイウェイをひた走る

8/13 7:52

イワギキョウ
手をつく所にいつもいる。

8/13 7:52

驚天動地とはこのことか？

8/13 8:02

ナイフリッジより

8/13 8:19

これが飛騨泣きかな？

8/13 8:23

荷を下ろせる唯一の（と言われる）場所

8/13 8:28

南岳惜別

8/13 8:28

北穂直下

8/13 9:56

快調で北穂高小屋到着。
リンゴジュースでキレット踏破を祝杯！

8/13 10:04

北穂Summitよりキレットを顧みる
ここで確実にひとつステージを乗り越えた感がある

8/13 10:00

涸沢を見下ろす。

8/13 10:32

次なるステージ：奥穂へ向かう

8/13 10:55

吸い込まれそうなザイテングラード

8/13 11:37

奥壁バンドを越えたところ

8/13 11:38

滝谷の上から飛騨側、槍平を見下ろす。噂の壮観！
ロッジが見えてる。

8/13 11:51

この辺からペースが落ちる。
大キレット以降、それに勝るとも劣らない道がいつまでも続いていてこのコースの真相が明かされる

8/13 12:04

中学生にあっさり追い抜かれてしまった。
あの敏捷さはもう真似できない。

8/13 12:35

雷鳥さん

8/13 12:55

涸沢岳Summit !

8/13 12:57

穂高岳山荘。本日の停泊地

8/13 13:28

期待しなかった所で出会うとつい飲み過ぎてしまうヤツ

8/13 14:38

隅っこに陣取ったけどこれは失敗。
夜通し飛騨側からの風に煽られてたけど、一歩手前に入っただけで静寂だった。

8/13 15:17

Last Stageに備えて今宵はやや贅沢に、

8/13 17:21

つってもカレーなんだけど

8/14 5:06

4日目。涸沢岳より。
常念岳と地平に浅間山。

8/14 5:08

暁闇に浮かぶ奥穂高岳
背後に不気味な暗雲を従えている。

8/14 5:10

槍と、かつての盟友たちが見守ってくれている。

8/14 5:10

物語はいよいよ佳境に。

8/14 6:48

奥穂高岳Summit !

8/14 6:47

ジャンが近い！
と、この時は思った。

8/14 6:52

上高地を見下ろす。
地平に乗鞍岳、御嶽、
雲被ってる霞沢岳(左)と焼岳(右)

8/14 6:53

ジャンダルムから西穂まで、
この時はまだこれから向かう道が見えていた

8/14 7:01

前穂は今回はお見送り

8/14 7:02

ながいあいだ目指していた槍もいつの間にか遥か後ろに去り、いよいよお別れの時

8/14 7:18

ジャン臨戦体制

8/14 7:28

馬の背
馬というより恐竜

8/14 7:30

獣も寄せ付けぬ山は人を魅了して止まないのだ

8/14 7:32

この挑発的な態度！

8/14 7:59

手掛かりはどこでもあると言えるし、どこも危ういとも言える。

8/14 8:09

ジャンダルム直下

8/14 8:37

登頂ー、と思ったら雲も同着（ ; ; ）
この先見事に霧中登山となってしまう

8/14 9:55

ジャンダルムからえんえん続く急降下。

8/14 10:26

天狗のコル
これ以降、どこにいるかもさっぱり分からないまま、霧の中から唐突に立ち現れる峰を乗り越え続ける。

8/14 11:06

ひとつ峰を上り詰めたと思ったら、またその先に次の峰が立ちはだかる、これが悪夢のように続く。

8/14 11:54

間ノ岳、赤沢岳はけっきょくどこだったのか分からないまま通り過ぎてしまう。

8/14 13:13

この頃から飛騨側から吹き付ける雨に襲われていたけど、道が反対斜面だったのでかなり救われた。

8/14 13:25

西穂、Last Summit !
嗚呼、これで生きて帰れる、と思った

8/14 14:10

でも、ここからも長い。
独標まで10峰を跨ぐ最後の試練

8/14 14:29

でも道は確実に優しく、果てしない物語のエピローグを慈しむようなLast runになった。

8/14 15:10

生・還

8/14 16:56

テン泊を取り止めて山荘にお世話になりました。

8/14 17:37

食事、乾燥室、そして暖かい布団と平らな床のありがたさよ！

8/15 5:59

5日目。朝からしとど雨。
予定では焼岳まで足を伸ばすつもりだった、

8/15 6:29

天気良ければ独標まで登り直してもいいとも、
でも、もう幕は降りたのだ

8/15 8:03

上高地へ直行

8/15 8:51

あっさり下山。

8/15 9:06

そしてウェストン氏にごあいさつ。
8年前、日本海で見送ってくれたのも彼でした。

8/15 9:30

河童橋にて、無事円環が閉じられました。

8/15 11:00

ログ外で明神池まで遠足。
嘉門次小屋で岩魚を頂く！
これが最終目標だったりした。
これにてmission complete !

8/15 12:18

嘉門次、ウェストン、
山に入り、彼らに出会い、歴史に触れ、文化を知った。

8/16 6:08

神様にもごあいさつ。

8/16 7:28

…to be continued, as mountain continue ever

撮影機器：

GXR A12 RICOH

iPhone SE (1st generation) Apple

感想

ooinuno

思えば全行程の半分近くは霧中登山。
いずれいつの日かまた歩き直せばいいと思っていたけど、今回に限ってはおいそれと再訪できるルートではないと思っている。一寸先も見えない道を無我夢中で歩き、いったいどれだけの山を越えたのか、振り返っても分からないのだ。きっと山の神様はこう説いているに違いない「セ・ラ・ヴィ」