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Yamareco

記録ID: 4659505
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北ア・折立から太郎平─雲ノ平─烏帽子岳─七倉

1986年08月19日(火) 〜 1986年08月22日(金)
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yamabushi6295 その他9人
GPS
80:00
距離
42.2km
登り
3,733m
下り
4,021m

コースタイム

(1日目)有峰口=折立─薬師峠
(2日目)薬師峠─薬師沢─雲ノ平
(3日目)雲ノ平─ワリモ岳─野口五郎岳─三ツ岳─烏帽子小屋─烏帽子岳往復
(4日目)烏帽子小屋─高瀬ダム─七倉=信濃大町━南小谷━糸魚川━富山
天候 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
折立まではバス。
七倉からは当時はまだ信濃大町駅までの路線バスが健在だったので、バスに乗車。
信濃大町から大糸線─北陸線経由で富山に戻る。

<ゆき>
有峰口900=1015折立

<かえり>
七倉1310=1357信濃大町1426━1531南小谷1533━1625糸魚川1641━1802富山
予約できる山小屋
七倉山荘
薬師峠のキャンプ場で読書する友
薬師峠のキャンプ場で読書する友
野口五郎岳頂上から薬師岳方面
野口五郎岳頂上から薬師岳方面
野口五郎岳頂上
三ッ岳頂上から烏帽子小屋、不動岳、針ノ木岳方面
三ッ岳頂上から烏帽子小屋、不動岳、針ノ木岳方面
三ッ岳頂上
烏帽子岳頂上

装備

個人装備
Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 着替え ザック 飲料 計画書 時計 タオル シェラフ ヘッドランプ
共同装備
はし マッチ たわし 天気図用紙 トイレットペーパー 円匙 ツェルト<br />行動食 非常食 調理用食材 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 予備電池 ポール テント テントマット

感想

 富山高校山岳部の1986年の夏合宿は、3泊4日の日程で北アルプスの雲ノ平─烏帽子岳を廻るコースとなった。参加メンバーは、顧問の先生2人、2年生は私を含め3人、1年生は5人の総勢10人パーティー。
 出発時の集合場所がどこだったのか、全く憶えていない。富山駅だったのか、部室だったのか。かなり早い時間に(真っ昼間に)薬師峠に到着していた記憶があったから、富山駅に集合し、折立までの直通バスに乗ったと思ってたけど、今のバスダイヤのような6:10発だとどう頑張っても公共交通機関では富山駅までたどり着けないメンバーが居る以上、部室集合で地鉄電車乗り継ぎで南富山─岩峅寺─有峰口経由だったんだろう。そうすると、早い時間に薬師峠に到着していた…という記憶が間違いか…。そもそも1986年の交通公社の時刻表には、富山駅─折立直通バスの掲載が無いので、直通バスなんて無かった?
 富山高校山岳部の伝統として、テントや食料など重い荷物は1年生など下級生が持ち、上級生はたわしや箸、天気図用紙など軽い荷物を持つことが恒例となってた。したがって、この時の私の担当共同装備は、はし、マッチ、たわし、天気図用紙、トイレットペーパー、円匙、ツェルトのみだった(苦笑)。
 1日目は薬師峠に到着し、余裕があるようだったら薬師岳を往復する…という話もあったけど、薬師峠のキャンプ場でのんびりすることとし、誰も薬師岳には向かわなかった(苦笑)。当時の私は、山に登る際いつも、UCCのアイスコーヒー850 mL缶を持って上ってひとりでそれを飲むのが習慣となっており、周りの部員たちからオモシロがられていた(苦笑)。850 mL缶なので「缶コーヒー」というカッコイイモノではなく、ペンキ缶のような大きさ。しかも、プルタブなんか無いので、缶切りで開けて他の容器に移し替えて飲むのが正当な召し上がり方だけど、いつも私は横着して、缶切りで空気穴を開けて吸い付くようにして中身を飲んでた(苦笑…だから、周りの部員たちからオモシロがられていたんだろう)。しかし、荷物のコンパクト化のため、この時の合宿では水で薄めて飲むタイプのアイスコーヒーの瓶ボトルに変更。この希釈型アイスコーヒーを薬師峠で同級生にも飲ませたけど、「美味しい」と好評だったことを凄く憶えてる(苦笑)。ま、山で飲み食いしたら、どんなモノで美味しく感じるモノだけど(苦笑)。
 2日目は薬師峠から太郎平に戻ってから、薬師沢に下る。薬師沢から丸い石がゴロゴロしてて歩きにくい坂を上って、雲ノ平に出る。この日は、雲ノ平でテント泊。
 3日目は雲ノ平を出発し、まずは祖父岳を登る。岩苔乗越を過ぎ、裏銀座の主縦走路に出たところで、顧問の先生がここに荷物をデポして鷲羽岳を往復すると言い出す。部活のトレーニングを頑張る1年生には重い荷物、部活のトレーニングをサボって体力落ち気味な2年生は軽い荷物で何とかここまでバランスを取って来てたのに、ここで荷物を下ろしたことでパワーバランスが大きく崩れた。重い荷物から解放され身軽にスイスイ進む1年生に、鍛錬が足りない2年生がついていけない…。特に、一番部活をサボり気味だった私の遅れが酷く、とても1年生の歩行ペースで鷲羽岳までは歩けそうにない…。ちょうどワリモ岳の頂上横を通過した時だったので、顧問の先生に「先生〜! ここに頂上がありますよォ〜〜〜!」と必死に声掛けしたら、顧問の先生「おぅ! そうか!」とワリモ岳頂上で満足してしまい、鷲羽岳までは足を伸ばさなかった。まだ、『日本百名山』がうるさく言われ始める前だったので、ワリモ岳で満足したんだろうけど、今だったら鷲羽岳まで絶対行ってたに違いない…(苦笑)。情けない先輩(私)のせいで百名山に登る機会を逸した後輩たち…今思うと申し訳ないことをした、と至極反省…。
 ワリモ岳からは元の分岐に戻り、荷物を担いで野口五郎岳と三ツ岳を通過。この日の宿泊地の烏帽子小屋テントサイトに到着。ヒョウタン池のそばのサイトなので、蚊が凄かった。2年生と顧問の先生のみ烏帽子岳のピークを往復しに行くことになり、1年生は「夕食の支度」という名の留守番(苦笑)。今の時代の目からすると、この1年生の処遇はかなりあんまりな扱い。ニセ烏帽子からみた烏帽子岳の凜とした気高さはいまだに眼の奥に焼き付いてる。
 4日目は烏帽子小屋からブナ立尾根を下って高瀬ダムに出た。黒部ダムのイメージが焼き付いてる富山県民の感覚では「ダム」=「アーチ式」なので、ロックフィル式の高瀬ダムは初めてみる異質なダムだった。今では歩行禁止措置が取られてる堤体の岩ゴロゴロ斜面を下りて近道し(当時はガードレールが無く、下り易かった)、東電管理道のトンネル群を抜け、七倉山荘に出た。当時は、信濃大町ゆきの路線バスが健在だったので、国鉄信濃大町駅に出た。信濃大町駅前の商店街もこの頃はまだ活気があり、電車の時間までの暇つぶしに店内を覗いてみたりもした。乗り換え駅の糸魚川駅も構内には立ち食い蕎麦屋があり、活気がある駅だったけど、今や信濃大町も糸魚川も『みどりの窓口』が無いくらい寂れてんもんなぁ〜…(汗)。
 七倉線のバスが廃止になったため、同じコースを歩くことは無いと思うけど、3泊もした山旅はこれが初めてだったので、いつまでも忘れられない山旅になってます。

(2022.9.9・記)

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