奥穂高岳から西穂高岳へ: ジャンダルムの頂きから360度の展望に感動
長野県
岐阜県
KaS
- GPS
- 19:44
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 2,416m
- 下り
- 2,411m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 0:431
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:568
- 休憩
- 0:87
- 合計
- 0:00
| 天候 | 両日とも、晴れのち曇り（夕方から雨） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
重太郎新道の登りは、かなり（多分、下りも同じくらい）しんどい。濡れた岩や木の根はスリップしやすいので注意。奥穂から西穂までは、3点確保順守と落石注意に専念。緊張はするが、焦らなければ何とかなる。マークが乏しいので、おかしいと思ったら、億劫がらずに確実な場所まで戻り、落ち着いてルートファインディングすること。 |
| その他周辺情報 | 穂高山荘は満杯で、ハングルが飛び交う。テン場は狭いながら満席にはならず。西穂山荘のテン場は15:00ぐらいで満席になる感じだった。 |
写真
両側が鋭く切れ落ちています。先行者は綱渡りしているような感じですね。私にもこんなことができるのでしょうか。引き返すなら今だが、勢いつけてスタートします
14
先行者が壁の真ん中で奮闘中です（ジャンダルム下で、すれ違いざま少しお話しましたが、西穂高岳で奥様と待ち合わせしているとのこと。劇的な再開だったでしょうね）
8
印も少なく、ルートファインディングに気を使います（この後、西穂高岳まで、3回ほど誤ったルート取りをしてしまいましたが、その都度、ルートが明確な場所まで戻り、やり直しました）
3
ここで、青森（今回で6回目）および大阪方面（同2回目）から来られた方と、自然に一緒になり、助言していただきながら、ジャンダルムを攻めます。何となく北壁の直登ができないかと思っていましたが、アドバイスに従い、素直に南壁から登ります
8
テン場はまだ空きスペースがあったが、一応目標達成したこともあり、焼岳はこの次に残し、今日中に降りることに
感想
以前、週末夜は仙台近郊の海釣をしていることが多かったが、震災後、海に向かう気にならず、山に出かけるようになった。小さいころから、近場の山には年2，3回登ってはいたが、船形山、月山、岩手山、大朝日岳、早池峰、鳥海山など登っていると、ついつい槍ヶ岳などを目指したくなる。槍ヶ岳から北穂高岳まで縦走した時に見えたジャンダルム。それがいつしか目標になっていた。その意味で、3年半の登山のとりあえずの集大成と少し意気込みながら、沢渡に車を走らせた。
上高地から岳沢小屋までは傾斜も緩やかで、快適に登れたが、その後の重太郎新道は半端なくきつく、バテバテになった。紀美子平の分岐で、奥穂を見上げると（頂上は見えなかった）その遠さに、せっかくの前穂高登頂チャンスを棒に振る、無謀な決断をした。
多分、寝不足もあって体調も良くなかったのだと思うが、奥穂高岳山頂でも展望がなく、遠くで雷が鳴るコンディションだったので、穂高山荘に降りるとすぐにテントを張り、3時間ほど横になった。インナーダウンとシュラフでも震えるほど寒い感じがした。（夕方、外で夕食の支度をしたときは、寒く感じなかったので、やはり体調がよくなかったようである）。テン場は段差があったが、静かで快適であった。小屋は大声のハングル語が飛び交っていて、あまり近づかなかった。夕方になって少し展望が開けてきたが、翌日のことも考えて、涸沢岳登攀を断念し、8時には就寝した。
翌未明、テントを開けたら満天の星空。現金なもので気分もよくなり、テントの撤収を始めたが、かなり濡れていて重くなり、うまく袋にしまえず、少し手間取った。何とか日の出（山荘での）少し前に奥穂の登り口の鎖に取り付いた。
奥穂頂上に近づくにつれて、ジャンダルムが大きくなり、高揚感もでてくる。かなり大げさだが、試合前のボクサーのような感じかもしれない。あまりアドレナリンが出すぎても問題なので、抑えつつゆっくりウマノセに向かう。
それから先は、ただただ夢中の一言。振り返れば、あっと言う間なのだが、いくつかの場所は鮮明に思い出す。3回ほど、ルート間違いで行き止まりになったが、あまりショートカット復帰を追求せず、明確なルートまで潔く戻ることで、本当に「危ない」という場面はなかった、と思う。大阪から来て、天狗のコルから天狗沢を岳沢小屋に降りた方から「タイムレースではないから、ゆっくり楽しんで進む」よう、アドバイスを受けたことで、気持ちがかなり楽になった。
西穂山荘の生ビールは味わう余裕もなく、一気飲みしてしまう。そのあと少しの間、達成感に浸った。2時間半かけて上高地に降りる気力はまだあったが、ここでテン泊して、焼岳を攻めるまでの気力はなく。とりあえず、今回の登山を終了とした。
次はどうしようか？
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
穂高岳の最新記録
西穂高岳の最新記録
ジャンダルムの最新記録
おすすめの山アイテム
− ヤマレコがもっと便利になるスマートフォンアプリ −
-
登山・ハイキング用GPS地図アプリ
AppStoreGooglePlay -
登山者の現在位置がわかる見守りアプリ
AppStoreGooglePlay -
富士登山に役立つ地図アプリ
AppStoreGooglePlay
Kasさん、初めまして。何とも言えない写真の連続に古い記憶と興奮がよみがえりました。２８年前に槍から西穂まで縦走しました。槍で一緒になった方と奥穂まで行き、そのまま予定外で奥穂から西穂へもついていき、ジャンダルムを直登したことがあります。そのベテランの方にくっついて直登できてしまったのが自分でも信じられませんでした。写真を拝見すると今は鎖もついているんですね。いつかまた直登できる日を夢みて足腰を鍛えたいと思います。これからも安全に素晴らしい山を続けてください。
Pinball_1957さん、コメント有難うございます。山の大先輩に（年は五分五分かも。。（汗））コメント頂くとテンション上がります（笑）。ベテランの同行者がいると安心できますね。今回は、8月最初のウィークエンドにしては、人が少なく、交差待ちの時間もほとんどなかったので、自分のペースで進むことができました（西穂高岳から先は、たくさんの登山者でにぎわっていましたが。。
それにしても、富士山御殿場口5合目までの下り70分はすごいですね。私も残雪下りの楽しさにはまっています。Pinball_1957さんもますます充実した登山を続けてください。
好天に恵まれた縦走は楽しかったですか。テン泊でかなり重荷だったのではないですか。私も昨年縦走しましたが、同日に縦走された方が、西穂で転落死され、救助現場で待機しました。ルートミスの時のショートカットは危険が多く避けるべきですね。今年も出かける予定です。
kanekihoriiさん、コメント有難うございます。
1週間前から当日の予報が毎日コロコロ変わって、どんな天気になるのか心配しつつ上高地に向かいました。小雨でも岩が濡れている状況であれば、西穂行はあきらめようと思っていたのですが、2日間とも風も弱くまずまずの天気となりラッキーでした。kanekihoriiさんが行かれる時も良い天気で、楽しい縦走になるよう願っています。
好天に恵まれた縦走おめでとうございます。
私もかなり昔この奥穂〜西穂間を数回歩いたことがあり、なつかしく貴写真に見入ってしまいました。
ただし、いくつかの写真のキャプションに誤りがあります。
写真14 ： この「槍穂の感じでそびえている」のは、霞沢岳ではなく六百山です。その右手奥に見えているのが霞沢岳の稜線です。
写真47 ： これは西穂高ではなく、前穂高です。手前の人が見えるのが岳沢側を巻いている吊り尾根の縦走路で、その左奥が前穂高岳と北尾根�曲�、�景�、そして右奥が明神岳（右が�曲�で左が主峰）です。
写真51 ： これは前穂高岳北尾根（右から前穂頂上、�曲�、�景�、3・4のコル、�己�、4・5のコル、�絞�、5・6のコル、�妻�）です。したがって、「迫ってくる」ではなく、奥穂に向かって歩いているので、「遠ざかっている」ところです。
写真56 ： これは前穂高岳ではなく、北穂高岳です。
下方の雪渓からザレを左にゆくのが涸沢キャンプ場から奥穂に向かう道で、ザイテングラードの末端が見えます。
真ん中の這松帯をジグザグに登っているのが北穂高岳の南稜です。
槍ヶ岳は、北穂高岳に隠れて見えません。
右中の赤茶けたところが赤沢岳で、その奥が大天井岳〜東大天井岳の稜線です。
写真59 ： 「吊り尾根の向こうに見える前穂高岳とその北尾根」です。写真47とおなじです。
squamish05さん、はじめまして。写真キャプションへのご指摘有難うございました。ご指摘にしたがって修正しました。またそのシーンの記憶がよみがえりました。
「昔の山行記録」の復元、楽しみにしています。
遅コメ失礼します。緊張感の続く山行、お疲れ様でした。体調も優れなかったのに、よく歩き切りましたね。西穂〜奥穂は上りならやってみようかと少し思いますが、下りではとてもやろうとは思えません（技術的に私では無理だと思います）。なので、KaSさんに敬服します。
凄い達成感だったと思いますが、逆にこのくらいの刺激が基準になってしまうと、場所が限られてしまいそうですね。剣岳あたりですかね？
なにはともあれ、無事の帰宅おめでとうございました。
風がなくて乾いていれば、derakkumaさんには両方向ともに全く問題ないコースだと思います。確かに上りの方がルートファインディングは楽ですが、ウマノセが最後のイベントになり、私には体力が問題になる可能性があると考えて、下りを選びました。実際、天狗のコルまでは疲れを感じる余裕もなく、夢中で進みました。ルートさえ間違えなければ、３点支持はどこも確保可能で、冒険するようなところはありません。今回、一番緊張したのは、間ノ岳の登りで西穂側から来た方とすれ違った後でした。落石しないように、細心の注意が必要でした。
劔岳の別山尾根ルートは昨年やっているので、長次郎谷とか平蔵谷ルートですか？私には無理なような気もします。あるいは、一緒に行きましょうか？
行きたいのはまさにヤマヤマなのですが、最近はなんとも都合のつかない日々が続いております(笑) 近場の山を登って体力は維持しようと試みていますが、どうなることやら〜なカンジですので、もう少し落ち着いたら夏の北アルプスとか行ってみたいですね（早くて来年かと）。人の多いところや3000m級はなにぶん素人なもので、そのときは是非先導役をお願い致します。ボッカなら頑張りますので（ヽ゜ω゜）ノ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する