北岳(甲府駅→広河原)白根御池小屋でテント泊


- GPS
- 12:08
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 1,776m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:30
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 9:35
八本歯のコルあたりからの下りに難儀し、ややオーバー。
トータルではほぼマップタイム通り
雪渓沿いのガレガレのだらだら下り道がとにかく長くて辛かった・・・!
↓DIY GPSのログ
平面距離 10.3km
沿面距離 12.2km
総移動時間 12:08:43
最高標高 3201m
最低標高 1493m
累計標高(+) 2531m
累計標高(-) 2585m
天候 | 14日 広河原〜白根御池小屋まで雨 15日 早朝は晴れ、7時半頃からガスが出始め、本降りに。。。 下界は晴れていたのかも? |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
甲府発9:00 山梨バス広河原行き 広河原12:05着 広河原16:40発甲府行き最終バス→甲府駅19:30頃着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所も特になく、よく整備された登りやすいルート |
その他周辺情報 | 甲府駅⇄広河原までバスという手段だと、基本的に直通バスの切符を購入するので、奈良田で日帰り温泉に立ち寄るのは難しい。奈良田行きのバスに乗って、奈良田からあらためて甲府行きに乗る場合、できなくはないけど、そのバスがすでに満席だった場合、甲府まで2時間立ちっぱなしの可能性ありとのこと。 甲府駅周辺にはいい感じの浴場見つけられず。 |
写真
感想
無謀にも、わたしの初テント泊縦走に選んだのが今回の北岳。
計画段階では、2日目は肩ノ小屋でテントを張ってから
間ノ岳までピストンし、3日目に広河原へのんびり下るのみ・・・
というゆったりした2泊3日コースの予定でした。
鳳凰三山も候補だったんですが、
せっかくAbukunが3日間お盆休みがとれるので、2泊しよう!縦走しよう!
と大盛り上がり!
場所は2人とも行ったことのない、北岳に。
天気は不安定で、なかなか見極めが難しく
(毎日天気図と天気予報がめまぐるしく変わる)運を天に任せたところ、
なんと、行程の殆どが雨の中・・・山頂付近なんて暴風雨!
そんな中、今までで一番重量もカサも大きい荷物を背負いっぱなしという、
ドM極まりない山行となったのでした。
(しかも、わたしは敢えて重い食材やおやつをチョイス、水分もたっぷり、
2人用のテントもシェアせず、そこも敢えて一人で背負って・・・
自分の体力の限界に挑戦してみました。1日目、ほんとに辛かった)
2人は車を持ってないので、中央線利用だとスタート時間はお昼過ぎ。
そのため、計画段階から、初日は白根御池小屋泊予定。
もし登ってみて行けそうだったら一気に肩ノ小屋・・・頭の隅っこにこんな願望も。
この日が雨じゃなくて、小屋泊まりの荷物だったら行けたかも?ですが
3時間ずっと雨の中を歩いて、体力消耗具合は普段の倍以上でした。
レインウェアの内側も自分の汗でビッショビショ。
小屋でビールを注文し、休憩させてもらえて服も髪もなんとか乾き、体力も回復。
ものすごく快適な小屋で、本当に有り難かったです。
夜は雨も上がり、自炊場で同じテーブルにお邪魔させてもらった
山仲間お二人と楽しく山ディナーの話題で盛り上がりました。
なかなかこういう機会がなかったので、とてもとても楽しかったです。
彼らとは次の日、肩ノ小屋、北岳への稜線、
広河原のバス停でも顔を合わせてお話しました。
いつかまたどこかで会えるといいな♪
気になったのは・・・
18時すぎ、ごはんを準備したりしてお喋りしていた最中、
大学生?3人組(だったかな)の、半袖ハーフパンツ&ライトトレッキングシューズ
(スニーカーかも)&小さなデイパック、が小屋に到着して、
これから肩ノ小屋へ向かうんですけど〜道は分かりやすい?
とかそんな質問をしていまして。
あの小荷物、若くて体力もありそうな感じから察するに、
最終のバスで来て2時間足らずで小屋に着いたに違いない・・・。
小屋の方も困惑し、無理だからここに泊まれと説得しようとしましたが、
いや俺たちは富士山登ったから大丈夫ッス!的な会話が・・・ちらちら耳に。
押し問答が続いた挙げ句・・・最終的には
「北岳を富士山と一緒に考えないで下さい!」
とのお叱り(?)を受け、渋々ながらに小屋に収容されて行きました。
レインウェアも持ってなさげな彼らは、次の日、北岳に登ったんでしょうか・・・。
2日目、朝は天候も回復の予感。
北岳も鳳凰三山もどんどんガスの中から顔を出してきました。
これはイケる!と嬉々として登り出した草すべりルートは、
お花畑の中を分け入って行くような、素敵で登りやすいルート。
急登ですが、振り返れば鳳凰三山のオベリスク。景色が良いので苦になりません。
ところが・・・小太郎尾根分岐の手前から、パラパラと・・・
分岐では本降りになってきて、レインウェアを慌てて着ました。
30分歩けば肩ノ小屋、それまでに止むことを願いながら進みます。
肩ノ小屋に到着した時点で、いまここにテントを張るのは厳しいな、という本降り。
標高も高いので、立ち止まっていると寒く、ココアをオーダーして小屋の中へ。
フリースを着込み、このあとの対策を練ります。
明日のお天気は、たぶん今日と変わらないか、ヘタすると悪い(らしい)
間ノ岳をハントするなら日程的には今日ですが、
この悪天候の中を北岳山頂経由で往復4時間以上、
う〜ん、それはただの苦行ですな・・・。
今日は北岳山頂経由で北岳山荘まで行ってそこに泊まり、
明日天気が良ければ間ノ岳まわってから下山?
しかし希望は薄く、今日より悪かった場合、帰路が長くなる分つらい・・・。
色々考え、北岳山頂のみピークハントして、今日はこのまま帰ることに。
(とか言いつつ荷物全部背負って行くから、途中で奇跡的に天候が回復したら
北岳山荘まで行って間ノ岳ピストン!という希望も捨てず。諦め悪し)
最悪、甲府行き最終のバス(16:40)に間に合わなければ、
麓の広河原山荘でもう一泊。よし、決〜めた!
北岳はこういうルート変更をフレキシブルに出来る、
キツいけど初心者にも優しい山だと思いました。
肩ノ小屋から山頂は、途中からそれまでとケタ違いの暴風雨。
でもすごく楽しい、大好きなイワイワ道。
わたしは途中から何か変なスイッチが入っちゃって、
そんな状況が超楽しかったです。
辛ければ辛いほど楽しい。
体が飛ばされそう〜耐える。大丈夫だった、ヤッタ!はい次〜。
時間を確認も出来ず、ひたすら前に進む。視界は数メートル。
荷物の重さも忘れ、ただ自分との戦いです。
山頂は何故か嘘みたいに無風で、ほっと一息つけました。
景色ゼロなので、ピークハントの証拠写真のみパチリ。
結局素直に下山することに決めて、そこからの下り・・・。
せっかくなので行きと違う道を、と、八本歯のコル経由→雪渓沿いを
まっすぐ下るルートにしましたが、この下りの辛かったこと。
雨の中、ハシゴの連続とそのあとの急登の下り、何度か滑って転び、
もうイヤだ〜と思ってからのダラダラしたガレガレの下り・・・ほんとに長かった。
体感的にはマップタイムの1.5倍くらいかかってるんじゃ?
くらいのゆっくりペースで、足の痛みを我慢しながら下りました。
いつもにも増して、登り良いけど下りはツライ、でした。
荷物の重さも関係してると思われますが・・・。
下りでは、多くの今日からの登山者の方と行き交いました。
「もしかして明日はピーカンなの!?」って思うくらい、
たくさんの人たちが続々と。
あのあと結局どうだったんだろう・・・レコを楽しみにしています。
残念ながら間ノ岳は向かうことなく撤退!となってしまいましたが、
北岳自体は道の感じとか雰囲気とか、とても良いなと思いました。
また今度、リベンジに来ます。
今回はテン泊縦走に必要な体力、悪天候時のルート変更、
テン泊での食料計画、持ち物など、色々勉強になりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する