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Yamareco

記録ID: 526823
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

黒部五郎と雲ノ平。夢のような2DAYS!

2014年10月10日(金) 〜 2014年10月11日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
21:10
距離
60.7km
登り
4,502m
下り
4,482m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:57
休憩
1:13
合計
11:10
2:37
17
スタート地点
3:31
3:32
12
3:44
3:44
14
3:58
3:58
25
4:23
4:23
8
4:31
4:31
22
4:53
4:53
24
5:17
5:18
26
5:44
5:48
9
5:57
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9
6:06
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22
6:28
6:52
12
7:04
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53
7:57
8:01
7
8:08
8:14
12
8:26
8:27
32
8:59
9:03
86
10:29
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8
10:37
11:04
70
12:14
12:14
49
13:03
13:03
44
13:47
2日目
山行
8:45
休憩
1:08
合計
9:53
4:11
54
5:05
5:06
22
5:28
5:45
11
5:56
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6
6:02
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23
6:25
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10
6:38
6:41
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7:08
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7:20
7:37
12
7:49
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22
8:11
8:11
38
8:49
8:50
23
9:13
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50
10:29
10:29
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11:01
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11:24
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8
11:32
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6
11:38
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19
11:58
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19
12:17
12:18
15
12:33
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6
12:39
12:39
21
13:00
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12
13:12
13:12
12
13:24
13:24
30
13:54
13:54
10
14:04
ゴール地点
天候 2日間とも快晴!
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
深山荘無料駐車場
平日だというのに、am2:30着で7〜8割埋まってました。
コース状況/
危険箇所等
◆小池新道(わさび平〜双六小屋)
 石を敷き詰めた石段がよく整備されていて、登り降りとも快適。
 マーキングも豊富でナイトハイクでも道迷いなし。

◆双六小屋〜(中道ルート)〜三俣蓮華岳
 しばらくは平坦で快適な石ころ道ですが、後半の三俣峠から山
頂への登りはザレてて登り難いかも。

◆三俣蓮華岳〜黒部五郎小舎
 快適な稜線を歩きますが、小屋に降りる直前から、標高差500m
の急登・急下降。
 特にピストンする場合は、復路の登りでかなり体力消耗します。

◆黒部五郎小舎〜(カールルート)〜黒部五郎岳
 草原の中に岩ゴロ道を遡上するような感じでゆっくりと登り上げ
て行って、最後五郎の肩に乗り上げる直前はザレ場の急登で、
ここも歩き難いです。
 たまにマーキングがわかりずらいところがありますが、基本的
に右側の肩の方向へ行けば復帰できます。

◆黒部五郎岳〜(稜線ルート)〜黒部五郎小舎
 距離的にはカールルートよりも短いですが、3箇所の小ピーク
付近が痩せ尾根で登り降りがあるのと、下部の取り付き辺りは
かなり荒れてるところがあって、登りで使う場合はちょっと大変
かも。
 でも個人的にはだらだら行くより、ひょいひょいと登り上げる稜
線ルートの方が好きです。

◆黒部五郎小舎〜(三俣山荘巻道)〜三俣山荘
 巻道は緩やかに降って登ってのハイ松道です。山荘直前で短
い雪渓渡りがあります。

◆三俣山荘〜鷲羽岳〜ワリモ北分岐
 鷲羽岳は見た目急登ですが、ジグザグに切ってあるので見た
目ほどではないです。
ただザレてるので意外と疲れます。
 ワリモ岳は山頂直下に一部鎖場(ロープ)があります。ただし、
掴まらなくても行けます。
 
◆ワリモ北分岐〜祖父岳分岐〜雲ノ平山荘
 ザレ道を降りて、岩苔乗越からハイ松道をなだらかに登り上
げたところが祖父岳。
 そこから、雲ノ平山荘までは、最初ザレ場、ハイ松道を歩き
ますが、後半は傾斜の無いメルヘンチックな木道が続きます。

◆祖父岳分岐〜(黒部源流)〜三俣山荘
 祖父岳分岐からは溶岩が固まって出来たような岩ゴロ道を
進んで、黒部源流へ一気に高度を下げます。岩とザレで反
対側から登るのは結構きついかも。
 黒部源流を渡るところは橋がなくて、両岸の岩を結んだロ
ープを補助にして渡渉します。
 雨が降った後は渡れる?んでしょうか。。。

◆三俣山荘〜(巻道ルート)〜双六小屋
 なだらかに降ったり登ったりの整備された登山道で快適そ
のもの。最後、短いですが岩ゴロの急登があります。

 全体を通して危険箇所はありません。快適です^^
屋根の形がおっしゃれ〜
ゆっくりコーヒーブレイクです。
2014年10月11日 07:22撮影 by  COOLPIX S3600, NIKON
6
10/11 7:22
屋根の形がおっしゃれ〜
ゆっくりコーヒーブレイクです。
撮影機器:

感想

 今回の山行も先々週の槍穂縦走と同様に8月に予定していた
登山1周年記念山行でしたが、天候不順で延期していたため、
ようやく実現です。
 でも、また今回も台風の影響で日曜には雨の予報でしたので、
ちょっとハードですが一泊二日で、薬師岳と高天原温泉は取り
やめて、黒部五郎と日本最後の秘境「雲ノ平」を目指します。


《DAY1》 「五郎のカールを巡る」 * * * * * * * * * * * * * * * *

◆新穂高登山センター〜双六小屋〜三俣蓮華岳
 深山荘の無料駐車場の空きが心配でしたが、平日のせいか
先々週のような混み具合じゃなくて、2番目に近いところへ駐
車。(1番近いところにテント張って寝てる不届者がいました。
(ー_ー)!!

 さて、登山センターで登山届を出して、am3時に早速なが〜
い左俣林道からスタートです。
 前後とも誰一人居なくて、なんだか後方ががさがさ音がして
熊でも出そうな雰囲気。
 否が応でもスピードウォークになっちゃいます^^

 小池新道は来るたび整備が進んでて、石段が良い感じの間
隔です。
 ガンガン飛ばして、あっという間にシシウドヶ原を越えた辺り
で初めて先行者に遭遇!

 ちょっと話をしてみたら同じ黒部五郎を目指しているとのこと
で、驚いたことに日帰りだそうです。トレランの方のレコを見た
ことはありますが、相当キツそう。。。
 でも、今日は調子が良いのでここで先に行かせてもらいま
した。

 鏡平小屋も休憩無しで通過。
 前回7月に来たときは弓折乗越へのトラバース道(雪あり)
で結構しんどかった記憶がありますが、今日は難なく乗り上
げそこから双六小屋まで休み無しで行きます。

  双六小屋でルート確認とおにぎり休憩して、一気に三俣
蓮華岳へ。

◆三俣蓮華岳〜黒部五郎小舎〜(カールルート)〜山頂
 既にスタートから5時間経過。
 三俣蓮華岳山頂手前で、ガレてることもあってちょっとペー
スダウン。
 でも山頂からの360度のパノラマを見たら元気百倍!!

 快適稜線歩きを下り基調で進んで、黒部五郎小舎手前か
らは激急降!
 一気に標高500mを降ります。

 黒部五郎小舎を見た瞬間、「おぉ〜メルヘンチック!」心癒
されました。 既に営業終了してますが、是非来年は泊まっ
てみたいです。
 
 さぁ、カールルートの始まりです。
 草原に大きな岩が絶妙に配置されている不思議な空間で
す。 特に山頂に近い雷岩の大きさには驚くばかり。
 「隕石?」か何かって思わせるくらい。

 そんな感じで楽しんでいるうちに最後の五郎の肩へ乗り上
げる急登ジグザクルートへ。
 先行者1名発見!後を追います。
 で、すれ違いで降りてくる方も2名いました。早いなぁ。。。

 登山口から7時間半。ついに黒部五郎岳山頂に到着!
 先行者の方とご苦労さんと喜びを分かち合います。
 しばらくすると、もう1名雲ノ平から来られた方が来て、山頂
に3名まったりと軽食・休憩。

 「そう言えば朝遇った方は今どのへんかなぁ。。。」

◆黒部五郎山頂〜(稜線ルート)〜小舎〜巻道〜三俣山荘
 名残惜しいですが、それぞれ別のルートから帰ります。
 自分は同じカールルートではつまらないので、稜線ルート
で。
 
 やっぱり稜線ルートで正解!こっちの方が岩場でアップダ
ウンはあるけど楽しい^^
 一気に降って、小舎が近づいてくると急降で道が段々荒
れてきます。
 そして、小舎からの登り返し。
 ここで一気に500m登り上げましたが、流石にバッテリー切
れ。

 凄い疲労感が襲ってきて、最終営業日の雲ノ平山荘は諦
めて、巻道から三俣山荘へ。
 巻道は基本アップダウンが少なくて、ハイ松道で疲れた身
体には優しいです。

 三俣山荘に着いた頃はヘロヘロで、小屋泊まりの受付を
してお疲れさんのビール!!
 「あぁ〜うまっ!」でも疲れ過ぎて、美味かったのは2口くら
いまで。
 夕食までちょっと仮眠して、夕方はここで名物のジビエシ
チュー美味しくいただきました。
 (シチュー、ご飯ともおかわり自由でありがたい^^)
 食後は持参のワインを少し飲んで7時くらいに就寝。


《DAY2》 「雲ノ平で遊ぶ」 * * * * * * * * * * * * * * * * * *

◆三俣山荘〜鷲羽岳〜ワリモ岳〜祖父岳
 早朝3時起床。たっぷり寝たので疲労感なし。すっきりです。

 自炊室でアルファ米の牛飯にパスタ、春雨入り雑炊とエネ
ルギーたっぷり充填して、今日も4時過ぎにナイトハイクでス
タート!
 朝一なので鷲羽岳の急登をゆっくり目に行きます。
 周りを見渡すと其処彼処にヘッデンの明かりが動いて見
えます。
 皆さん、好きですねぇ。。。

 1時間弱で山頂に到着しますが、まだご来光には早いので
そのままワリモ岳へ。
 ワリモ岳も直ぐなので、まったりとコーヒーブレイク。
結局、東の空に雲がかかってしまったので、ご来光は諦め
雲ノ平へ。

◆祖父岳〜祖父岳分岐〜雲ノ平山荘
 祖父岳山頂は広場のような感じで、周りを見渡すと名峰ず
らりで360度どこを見ても素晴らしいの一言!!
 ここから、山頂を巻くように進んで、分岐からザレ、ハイ松
道を通って木道へ。

 木道から最初の分岐、スイス庭園へ遊びに行きます。
 池塘と岩と絶妙な配置で、庭園と言われる所以が判ります。

 見上げると水晶岳。見下ろすと水晶池。そのさらに先には
今回パスの高天原。
 半日くらいベンチで寝っころがっていたいところ。

 さて、メインの雲ノ平山荘へ木道を歩いて行きます。

 途中、日本語のしゃべれない外人さんとすれ違い、この寒
中半そで半ズボンでしたので、
「寒くないの?」って声掛けたら、ジェスチャーで日が出てる
から平気みたいなこと言ってました。
 よく日本語もしゃべれないのにこんな奥地へ一人で来る
なぁ。。。

 目の前に段々山荘が近付いてきます。
 その光景はおとぎ話に出てくるような、アルプスの少女ハ
イジが居そうな。。。

 山荘内に人が居るようでしたが、ベンチでまったりコーヒ
ーブレイク!!
 「ここも来年は絶対泊まりに来たいなぁ。。。」

 ゆっくりしたところで、帰路へ三俣山荘方面へ戻ります。

◆雲ノ平山荘〜祖父岳〜黒部源流〜三俣山荘キャンプ場
 祖父岳分岐からしばらく溶岩が固まったような岩ゴロの道を
進んで、黒部源流まで一気に高度を落とします。
 ザレと岩のミックス道なので、降りはちょっと慎重に進んで、
黒部源流の渡渉ポイントへ。

 ここで先ほど行き違った外人さんに追い着き、軽い挨拶を
して先へ進みます。
 一気に降ったので山荘まではまた一気に登り返します。

◆三俣山荘キャンプ場〜巻道〜双六小屋
 帰りは楽に行きたいので巻道で行きます。
 正面に槍ケ岳を見ながら、緩やかなアップダウンの快適
な登山道で、何人かとすれ違います。
 最後短い急登の岩場を乗り上げて、さらに双六山頂、三
俣蓮華岳の分岐点も通り過ぎて、双六小屋に着いて、最
後の休憩です。

 小屋のテラスで美味しいカレーライス(レトルトじゃないで
すよ!)とホットミルクの昼食タイム!
 満足・満腹になったところで、ここからはスピード登山で
一気に登山口へ。

◆双六小屋〜新穂高登山センター
 弓折乗越辺りからたくさんの登山者とすれ違い始めて、
鏡平小屋に着いたらテラスにたくさんの登山者が来てま
した。
 下山路はまったく快適で、ハイペースで降りて予定より
早く登山センターへ到着!

 今回も無事終了です。
 台風が来てなければ、3泊4日のテン泊で薬師岳まで
足を伸ばそうと思ってたんですが、まぁ、これはこれで
中味の濃い素晴らしい山行ができたかなぁと。

 これを書いている今もまだ夢心地で、あの光景は忘
れられませんねぇ。

 さぁ、次はどこへ行こうかな?
 そろそろ冬山の準備もしなくちゃ。

 p.s 長文お読みいただきありがとうございました。

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