大キレットから穂高連峰縦走

2023年08月29日(火) 〜 2023年09月01日(金)

• GPS: 22:45
• 距離: 32.1km
• 登り: 2,714m
• 下り: 2,700m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:15
• 休憩: 0:14
• 合計: 2:29

12:44 上高地バスターミナル
12:50 12:50 河童橋公衆トイレ
12:56 12:56 小梨平
13:27 13:28 明神館
13:32 13:32 徳本口
14:04 14:04 徳沢公衆トイレ
14:14 14:14 徳澤園
14:24 14:25 新村橋
15:01 15:13 横尾
15:13 横尾山荘

2日目

• 山行: 6:22
• 休憩: 0:24
• 合計: 6:46

6:02 横尾山荘
6:38 6:39 槍見河原
6:48 6:48 一ノ俣
6:56 6:56 二ノ俣
7:24 7:31 槍沢ロッヂ
8:01 8:02 ババ平
8:33 8:33 槍沢大曲り
9:13 9:13 槍沢・天狗原分岐
10:07 10:21 天狗池
12:22 12:23 天狗原分岐
12:41 12:41 南岳
12:48 南岳小屋

3日目

• 山行: 5:04
• 休憩: 1:19
• 合計: 6:23

6:06 南岳小屋
7:16 7:50 長谷川ピーク
9:03 9:03 北穂高小屋
9:09 9:09 北穂高岳
9:25 9:48 北穂高小屋
9:57 9:59 北穂高岳
10:07 10:11 北穂高岳南峰
10:29 10:34 ドームの頭
12:03 12:14 涸沢岳
12:29 穂高岳山荘

4日目

• 山行: 5:16
• 休憩: 1:36
• 合計: 6:52

5:51 穂高岳山荘
6:31 6:32 穂高岳
6:40 6:51 南稜の頭
7:42 7:48 紀美子平
8:11 8:22 前穂高岳
8:49 8:57 紀美子平
9:07 9:13 雷鳥広場
9:30 9:42 岳沢パノラマ
9:53 10:06 カモシカの立場
10:35 11:02 岳沢小屋
11:52 11:52 見晴台
11:59 11:59 天然クーラー
12:26 12:26 岳沢湿原・岳沢登山口
12:34 12:34 日本山岳会上高地山岳研究所
12:38 12:39 河童橋公衆トイレ
12:43 上高地バスターミナル

天候

4日間を通じて概ね晴れ、ただし3・4日めはやや強風

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

松本まであずさ、新島々まで松本電鉄、上高地BTまでバス
帰途は逆

その他周辺情報

１泊目 横尾山荘：クレジットカード可、Wifiあり、充電無料、風呂あり、トイレきれい、水無料
２泊目 南岳小屋：Wifiなし（AU良好）、充電無料、水無料（ただし天水）、トイレまずまず
３泊目 穂高岳山荘：クレジットカード可、Wifiあり、充電２００円、水無料、トイレまずまず

写真

8/29 17:29

横尾山荘の夕食、野菜もたくさんとれて美味しかった。

8/30 7:31

槍沢ロッジの「槍が見えます」望遠鏡。

8/30 9:18

天狗原分岐から天狗原の方へ向かいます。

8/30 9:27

槍沢を渡ります。ペンキの白丸が頼りですが たまにフェイントもあります（笑）。

8/30 9:34

チングルマは綿毛になってる

8/30 9:56

ミヤマセンキュウ

8/30 10:04

天狗原、通称 氷河公園

8/30 10:11

天狗原から見た槍ヶ岳

8/30 12:04

ここら辺からけっこう厳しくなってくる

8/30 12:07

トレッキングポールはしまってクライミングになる

8/30 12:20

イワツメクサ、つらい道中、癒やされる(^^)

8/30 12:21

稜線上の氷河公園分岐、ここまで来たら南岳小屋までは楽勝。

8/30 12:37

トウヤクリンドウ

8/30 12:40

南岳頂上、3032m

8/30 12:40

南岳小屋が見えた

8/30 12:43

ミヤマアキノキリンソウ

8/30 12:49

おつかれさま。

8/30 18:11

南岳小屋の夕日、テン泊のみなさんおつかれさま。私にはムリ(^^)

8/31 5:28

南岳小屋の朝食、夕食は撮り忘れましたがとても美味しかった。

8/31 6:02

いよいよ、大キレットへ。
正直、緊張気味。去年はここまで来て少しの雨にビビって南岳新道を下ったのでした。

8/31 6:07

大キレットの展望台があるのね、ちょっと行ってみよう。

8/31 6:16

獅子鼻から見た大キレット、あんなとこ登れるんかい？

8/31 6:28

トラバースの鎖場が出てきた。この程度は序の口。

8/31 6:34

二段の長いハシゴ

8/31 6:58

8/31 7:10

北穂はこっちで大丈夫。

8/31 7:10

8/31 7:12

8/31 7:25

ペンキ白丸をたどります。これ見るとキビしそうだけどいざ現場に立てば怖さは消えてガンガン行ける（かも）。

8/31 7:31

いわゆる有名な長谷川ピーク

8/31 7:32

正直、それほどのものかなぁ、と言う感じ(^^)

8/31 7:33

8/31 7:37

8/31 7:38

要所要所にきちんとしたホールド・鎖・ステップが整備されています。落ち着いてひとつひとつ確認して行けば大丈夫です。

8/31 7:54

後から写真を見ると怖いよね（笑）。

8/31 7:56

A沢のコル、大キレット核心部 唯一の休憩場所

8/31 8:22

名所「飛騨泣き」、正直 特に怖くありません。

8/31 8:26

白丸をたどります。落石だけは決して起こさないよう。

8/31 8:40

滝谷展望台

8/31 8:40

8/31 8:48

北穂まで200m、このペンキを待っていた。

8/31 9:05

ミヤマダイコンソウ、盛りは過ぎてるけど。

8/31 9:09

やっと北穂高小屋に到着、富士山を除けば日本一標高の高い山小屋だそうだ。

8/31 9:10

北穂高小屋からの絶景1、まずは槍の大迫力。

8/31 9:10

北穂高小屋からの絶景2、左から常念、蝶槍、蝶ヶ岳

8/31 9:20

北穂高小屋のお姉さんが入れてくれたドリップコーヒー500円、世界一美味しいとその時は信じてる(^^)

8/31 10:07

涸沢と奥穂方面分岐を奥穂の方へ進みます。

8/31 10:17

8/31 10:26

前穂が見える。

8/31 10:44

「奥壁バンド 滑落事故多発地帯、慎重に通過してください」

8/31 11:18

いいところにステップを設置していただいてる、感謝。

8/31 11:20

8/31 11:34

ミヤマアキノキリンソウ、こちらの方がまだきれい。標高が高いからね。

8/31 11:46

なんだ、これはと調べると受粉後のイワベンケイの雌株で 雄株の花は黄色いのだそうです、へ〜。

8/31 12:06

涸沢岳は巻くこともできますが3103mの高峰にそれは失礼でしょ。

8/31 12:09

ここまでの登りはずっと on all fours です。

8/31 12:11

今夜の宿、穂高岳山荘が見えます。涸沢岳から山荘までは緩やかな道です。

8/31 15:07

穂高岳山荘から奥穂高岳を望む。明日はあの道を通るの？ 結構キツそう！

8/31 17:00

穂高岳山荘の夕食。ハンバークは迫力があってうれしい。

9/1 4:57

穂高岳山荘の夜明け。やった、無理だと思ったけど明けの明星が写ってます。

9/1 6:23

あれがジャンダルムですか、私は行く気がしまませんが(^^)

9/1 6:27

9/1 6:28

標高3190mの山頂、穂高神社の祠

9/1 6:30

奥穂頂上の山名盤

9/1 6:38

9/1 7:29

9/1 7:41

紀美子平、ここに荷物はデポして前穂にアタック。

9/1 8:12

前穂は1時間ほど寄り道になるので 紀美子平に着くまで 寄ろうかどうか迷っていた（笑）。槍をバックに一枚。

9/1 8:18

前穂からの富士山

9/1 9:07

雷鳥広場、そういえば雷鳥さんには去年も今年も会えていない。

9/1 9:38

ミヤマウイキョウ

9/1 9:38

登ってくる人が見える。けっこうな高度感。

9/1 9:51

オヤマリンドウ

9/1 9:53

カモシカの立場

9/1 9:53

カモシカの立場から西穂方面

9/1 10:26

サラシナショウマ

9/1 10:51

岳沢小屋、ビーフカレー1200円。美味しかった。

9/1 10:51

岳沢小屋のテラス

9/1 11:09

上高地へいい感じの下り。

9/1 11:25

カメバヒキオコシ（たぶん）

9/1 11:28

登山道から見た岳沢の表情

9/1 12:16

緩やかな下りが続く

9/1 12:26

岳沢登山道入り口に到着

装備

個人装備

Tシャツ ズボン グローブ 雨具 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 笛 ヘッドランプ ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 日焼け止め 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ 耳栓 着替え＆汗拭きシート

感想

ポン太

昨年、槍ヶ岳からの縦走を目指し南岳小屋まで来たが 小雨のため南岳新道から下山したことがあるが あの程度なら行けたのではという悔いが残った。今回はそのリベンジというわけだが 3・4日めの稜線上8〜9mの風にめげることなく無事に帰ることができ、記念すべき楽しい山行になった。

（1日目） 2:29（うち休憩0:14）10.1km↑154m ↓ 51m
横尾山荘までのハイキング

（2日目） 6:46（うち休憩0:24）10.1km↑1460m ↓ 98m
大キレットへの起点として南岳小屋に宿泊。天狗原を通るルートは後半、トレッキングポールをしまって四つん這いの登攀となりけっこうキツイ。結果として翌日へのいい準備になった。

（3日目）6:23（うち休憩1:19）3.5km↑651m ↓ 642m
長らく憧れと不安の両方をいだいていた大キレットを通り 北穂高小屋まで、さらに涸沢岳を通り穂高岳山荘までの行程。わずか3.5kmに5時間あまりかかっている。
・やはり歩いてみないと分からないが 一般登山道最恐とされる大キレットは現在ではハシゴ・鎖・足場が十分に整備されており 落ち着いてひとつひとつホールドとステップを確認していけば 心配することはない。実際「長谷川ピーク」「飛騨泣き」など「え、これが？」という印象だった。
・ただし、大キレットの怖さは個々の地点の難度より その長さ（注意を要する区間が連続的に長いこと）である。疲れと一瞬の油断が事故に直結する。特に感じたのは水分補給におけるハイドレーションパックシステムのありがたさだった。休憩場所の極端に少ない環境で片手でいつでも水分補給ができることは体力・気力維持に大いに有利だ。また、クライミング（ボルダリング）の基礎だけでも習得してから臨みたい。
・全般的に浮石が多く、当然ながら落石を起こさないよう注意が必要。
・しかし大キレットの苦労は 北穂高小屋テラスの大展望によって十分すぎるほど報われる。大袈裟かもしれないが死ぬまでに一回でも見られてよかったと何回も回想するだろう＼(^o^)／ 北穂高小屋のお姉さんが淹れてくれるドリップコーヒーは500円では安すぎる！
・大キレットを過ぎて北穂高小屋から涸沢岳までの道も 大キレットとそう大差のない危険度である。むしろこの方が驚きだった。

（4日目）6:52（うち休憩1:36）8.4km↑449m ↓ 1908m
穂高岳山荘から前穂・岳沢小屋を通り、上高地までの行程。前日ほどではないが 特に注意が必要な箇所は次の2つ。ただし、この他にも 岳沢小屋までは危険な場所が断続的に出現する。自分は普段トレッキングポール2丁使いだが、危ない箇所では面倒がらずにしまうことを心がけた。
・穂高岳山荘から奥穂高岳への登り
・紀美子平〜前穂高岳の往復