後立山連峰と裏銀座を繋いできました(船窪小屋泊・扇沢〜蓮華〜北葛〜七倉〜船窪〜不動〜南沢〜烏帽子〜高瀬ダム)


- GPS
- 21:09
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 3,312m
- 下り
- 3,442m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:18
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アップダウンのキツい、玄人向けの山だと思います。 山小屋が少ないので、時間に余裕を持った計画を立てて下さい。 蓮華の大下りは、予想していたよりも大変でした。 その後も気が抜けない場所が何カ所もあります。(崩落地などは写真でご確認下さい) 船窪岳周辺で数日前に滑落死亡事故もあったようですので、気を付けて下さい。 |
その他周辺情報 | 七倉荘で入浴。650円です。熱めです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
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感想
BSの番組で船窪小屋を見てから、是非行きたいと思っていました。
http://www.bsfuji.tv/table/backnumber/223.html
リンク先の番組解説を、是非読んでみて下さいね。
番組での小屋の雰囲気がとても素敵だったので、“お母さん”の手料理を食べに行くだけでも山行目的は達せそうですが、せっかくの機会なので線が繋がっていない蓮華岳から南沢岳の間も歩く計画を立てました。
問題は車ですが、友人の3rotally君を誘ったらOKでしたので、七倉ダムに一台デポして扇沢へと向かいます。
4時半に歩き始め、大沢小屋へ。
張り紙によると、今日の針ノ木小屋は大混雑(1畳に2.5人)だそうで・・(^^;;
夏山シーズン真っ盛りですからね。
船窪小屋はどうなんだろう?
気持ち良い雪渓歩きが終わると、ジグザグな登山道を歩いて針ノ木峠へ。
赤沢岳方面への稜線が見事です。また歩きたいな。
針ノ木小屋で休憩を取った後、蓮華岳に向かいます。
コマクサ真っ盛りの稜線は、見事のひと言。
昨年は見晴らしのない中で登ったので、感慨も一入です。(^_^)
蓮華岳で大展望を楽しんだ後は、船窪小屋のある隣(北葛岳)の隣(七倉岳)の山に向かいます。
噂の蓮華の大下りでは、シロバナコマクサやライチョウにも出会え、若干のスリルも味わいながらの楽しい山歩き。
北葛岳への登り返しは酷暑もあってキツかったですね。
私は小屋泊なのですが、3rotally君はテン泊装備なので大変そう。(^^;;
北葛岳の山頂からの眺めは、頑張った甲斐あって素晴らしかったです。
さて、また楽しい下りだ。(笑)
七倉岳への登り返しも大変そうな3rotally君。
それでも頑張りました。
七倉岳山頂では元気の良い佐賀県からのパーティーと一緒になって、写真など撮って頂きました。ありがとうございます。(^_^)
そして、ウエルカムの鐘の音が!
にこやかなスタッフの方々に迎えられ、とりあえずビール。(笑)
いやぁ、最高のひとときです。
小屋の混み具合は、定員+αくらいでした。(布団6枚に7人くらい)
人数が多いので、食事は外のテーブルと中に別れました。
テレビで見たとおり、手の込んだ食事です。メニューを全部説明して頂くのもいいですね。この日は特別に、スイカも振る舞われました。その甘かったこと!(^_^)
安曇野産の紫米が入ったご飯とお味噌汁はお代わり自由。
両方ともお代わりしましたよ。
大満足で横になったら、朝が早かったのでウトウト。
気が付いたら日没後でした。楽しみにしていたのに・・。(^^;;
ここで何故がアラームが鳴る私のiPhone。
何だろう?と確認したら、あと5分後に国際宇宙ステーションが上空を通過!
おっと、こうしてはいられない。
急いで外に出て、南西の空を見ていると現れました!
せっかくの機会なので、食事中のところ失礼とは思いながらもスタッフの方々に声を掛けてみます。
皆さんノリが良く、宿泊者も加えて20人くらいで見たかな?
ちょうど長野県の川上村出身の油井飛行士が乗っていますので、「油井さ〜ん」って手を振ってみたり。(^_^)
10分ほどでしたが、皆さんと楽しい時間を過ごせました。☆
さて、明日は3時半起きだ。早く寝よう。(暑くて熟睡できませんでしたが)
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荷物を持って外に出ると、既に出発準備をしている方々が5・6人。
染まり始めた東の空や月明かりで浮かび上がる山々を見ながら、作って頂いたお弁当(おにぎり2つと夕食にも出た美味しいお漬け物!)を食べます。
腹持ちも良いし、これで今日の長丁場も頑張れそうです。
水は3.5L持ち、準備も万端。3rotally君の待つテン場に向かいます。
テン場からは20分ほど下ります。そして船窪岳へ。
途中で日が出てきて、槍ヶ岳・三ッ岳・これから登る不動岳がオレンジ色に染まります。今日も暑くなりそうだ。
船窪岳までは大したことないですが、船窪第2ピークが結構大変。こっちが船窪岳でもおかしくないね。
不動岳への登り返しはダラダラと長かったですが、山頂からの景色は素晴らしい!
来て良かった!って感じです。
ここで小休止して、南沢岳に向かいます。ここの登り返しもキツイ上に、砂地の上を歩くようにズルズル・・。
事前情報で確認していたので偽ピークに騙される事も無く、広い視界の南沢岳山頂に到着です。
ここは2年ぶりです。素晴らしい場所ですので、皆さんも機会がありましたら是非!(^_^)
写真を撮ってひと休み。コマクサが群生する斜面を下ると、次は四十八池です。
ここはとても楽しみにしていたのですが、今年は花が早いようで既に見頃は終わりでした。
それでもこの場所ならではの景色と花を楽しみます。
天上の楽園ですね。(^_^)
3rotally君がバテ気味なので、烏帽子岳はパスしました。
私は以前に登っているので、悔いはありません。(^^;;
偽烏帽子を超えると、イワギキョウが咲く烏帽子小屋はすぐそこです。
冷えたCCレモンがこんなに美味しかったとは!(笑)
あとはブナ立て尾根を下るだけ。稜線から下るのは勿体ない気もするけど、明日は仕事だから仕方ないですね。
高瀬ダムで待機中のタクシーに乗って、七倉の駐車場へ。
七倉荘で温泉に入り、扇沢へ車を回します。
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振り返ると、大満喫の2日間でした。
憧れの船窪小屋のホスピタリティーは、評判通り素晴らしかったです。
宿泊者もが多かったのに、スタッフの方に名前を呼ばれたのは驚きました。
手の込んだ食事もとても美味しく、スタッフの方々が大変な思いをして汲んできた水も良心的な価格!
また泊まりに行きます。(^_^)
この山行で、栂池からの後立山連峰と裏銀座(真砂岳まで)の稜線が繋がりました。
次はその先を目指すことにしましょうか。
車が2台ないと、なかなか計画できないコースでした。
3rotally君、付き合ってくれてありがとう。(^_^)
当初は針ノ木から種池への周回コース予定でしたが、trekker_さんも針ノ木を検討しているとのこと。コースタイムだけ見て軽い気持ちで承諾をしたはいいが、想像以上のアップダウンと暑さ、前日の寝不足も加わり激しく体力消耗、元気なtrekker_さんとは違い私はバテバテでした(^^;)船窪小屋に着いたとこには日帰りにして七倉へ降りたかったが拒否され1日目終了(笑)
2日目も相変わらずのアップダウン、ただ昨日より日陰が多くバラエティーに富むコースのお蔭か若干楽な気も…いや、気のせいかな(笑)のんびりペースで何とか高瀬ダムへ無事帰還。今後の体力作りの課題、体調管理の重要性を学ばせていただきました(^^;)
なんか疲れただけの感想になってしまったが、このコースは、展望良く、花多く、バリエーションに富み、人も少ない、今までの中でも屈指の良ルートです!!途中山小屋が無いのが欠点ですが、体力に自信のある方へ是非どーぞ(^^)
最後にtrekker_さん、今回は色々ご迷惑をお掛けしましたm(_ _)mそして楽しい2日間ありがとうございました!!また一緒に何処か登りましょう(^^)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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本当に素敵なルートですね。
trekker_さんのレコを見て楽しませて頂きました。
ありがとうございます。
お花の写真も素晴らしい!
そして、
こんな素敵なルートがリアルに楽しめる現代の文明の利器に感謝ですね
噂の船窪小屋、いいですね。
いつか、いけるといいな・・・
宇宙ステーションが通過するなんて、これも素敵!
7月23日に佐久の友人が油井さんの打ち上げライブに行ってきて、
カウントダウンで泣きそうになるくらい感動したとか・・・。
お花達も一段と凄いですね。
いつか行けることを夢見て、今日は寝ます
nadesikoさん、コメントありがとうございます。
いつかは歩いてみたいな・・と思っていたルートですが、TV番組が背中を押してくれました。
写真ばかり撮っていて、ここには1/5くらいしか載せてありませんが、とにかく素敵なトレイルと高山植物に圧倒されて帰ってきました。今までの山行の中でも、指折りの楽しさかと。
船窪小屋は電気もない小さな小屋ですが、「また来たい」と思わせるような素晴らしいホスピタリティーでしたよ。
機会がありましたら、是非!
車デポ作戦でのこの縦走、本当に素晴らしいですね!
あの辺りは、中々アクセスが悪く、日帰りで周回するのも難しいので、
行きたくて地図とにらめっこしていますが、うまいプランが建てられません。
かと言って、名古屋から2台で行くのも、交通費を考えると中々…
でも、未踏の山域なので、是非ぽくぽく歩きに行ってみたいです^^
なので、trekkerさんのフォトで仮想山行しエンジョイさせて頂きました!
messiahさん、コメントをありがとうございます。
少しは参考になりましたでしょうか?
帰りの高瀬ダムからのタクシーの中で、七倉から扇沢まで幾らくらいなんですか?と運転手さんに伺ったら、8000円くらいと仰っていました。
高瀬ダムから信濃大町駅までも確か同じくらいだったような・・。
車一台だとプランが難しいですよね。
2回に分けようかとも考えたのですが、それはそれでキツいので、今回は後輩に感謝です。
山も花も小屋も素敵なコースでした。
messiahさんも是非歩いてみて下さい。
trekker_さん、3rotallyさん、こんにちは。
日曜日に針ノ木、蓮華岳に登っていたので、お二人の背中が見えた?ような気がします
それにしても、暑い夏は稜線歩きが長いと日陰が恋しくなりますね。
このコースとっても気になるコースになりました。
以前から烏帽子岳と四十八池を訪れたいと思っていました。
今年、行けるとしたら秋かなあと思っています。
お花のいっぱい素敵なレコを拝見させてもらいました
ありがとうございました。
mipomipoさん、コメントをありがとうございます。
見えてましたよね、きっと。
・・と言うか、私たちは針ノ木岳や蓮華岳を休むごとに振り返り、あそこから歩いてきたんだ〜と感動していたものですから、こちらのほうからmipomipoさんたちが見えていたかもしれませんね。
私もこのコースはずっと気になっておりました。
船窪小屋の評判に惹かれて歩いてきたようなものですね、今回は。
山小屋経験の少ない中での評価ですが、私にとっては指折りの素敵な小屋でした。
是非一度、船窪小屋をご利用になられ、(ついでに?)不動岳や南沢岳方面にも歩いてみて下さい。
秋の四十八池付近は、紅葉も綺麗だと伺ったことがあります。
楽しみですね。
船窪乗越でお会いし、船窪山頂でシャッターを押していただいたオッサンソロハイカーです。お二人がヤマレコユーザーであることを知り、嬉しい気持ちで山行記事を拝見しました。
それにしても、ドピーカンの2日間は山岳展望の面ではサイコーでしたが、酷暑の中、船窪〜南沢の険しく果てしないアップダウンの連続は、本当に身体にこたえましたね。小生などは、船窪乗越から不動岳までの長くキツい登りにバテバテ、亀の子状態で、コースタイム大幅オーバーの5時間近くも要しました。不動、南沢山頂直下のコマクサ大群落や烏帽子分岐手前のお花畑には本当に癒されましたが、意表を突く前烏帽子の登り返しにシャリバテも加わり、烏帽子小屋到着時はほとんど生けるシカバネ? 状態でした。お写真にもある通り、小屋で仕入れた冷えたペットボトルは、この世の物とは思えぬ美味しさでしたね。
小生はお二人より少し遅れて下山、無事に客待ちタクシーを掴まえて早めに七倉山荘へ戻ることができました。お互い、高瀬ダムの「ピンク電話の呪い」(詳細は小生レコ後半をご覧下さい)にトラップされることなく逃げ延びられて、何よりでした。
赤線繋ぎの方も完遂の由、同慶の至りです。小生も、残る北アの数少ない未踏区間、「男のロマン」朝日岳から栂海新道、親不知のルートを、足腰が萎える前に是非極めたく思っております。またいつか、北アの涼やかな稜線上でお会いしたいものですね!
satonao1jpnさん、コメントをありがとうございます。
山で知り合った方からコメントを戴くと、嬉しいですね!
想像以上にハードなコースでしたね。
私は小屋泊だったので荷物が少なかったのですが、同行の彼は気の毒なくらいでした。
でも、あのコースタイムは厳しいですよね。(笑)
後ほどレコを拝見させて頂きますね!
お疲れ様でした!
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