第一回ひとりぼっちの北アルプス縦断縦走（途中撤退）
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- GPS
- 200:00
- 距離
- 58.3km
- 登り
- 5,423m
- 下り
- 4,572m
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標高グラフを拡大| 天候 | 初日 晴れ 二日目 晴れ 三日目 曇りのち雨 四日目 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| ファイル |
非公開
6946.xls
計画書
（更新時刻：2013/07/17 13:55） |
写真
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長い・・・暑い・・・トンネルでのトラックとのすれ違いは恐怖です。
この時点で14：30
この水場が無かったら夕飯食えませんでした。
結局、栂海山荘に到着したのは19：00でした。
初日行動時間11時間半
ホント日が長くてよかった・・・
この日小屋には私を含め5人が泊まってました
そしてここからが地獄の始まりだった。
ここから雪倉まで余裕ゼロで死ぬほど遠くてキツかった。
やっと見えた雪倉でもこれは勝手にピークだと思っただけで、更に遠い
やっと雪倉についた・・・余裕ゼロのため午前中に比べて格段に写真の枚数が減ってます。
雪渓が6カ所くらいありトラバース
は、晴れた！しかし、このあとの距離が明確になって愕然とする・・・
頂上下100m地点ブロッケン現象が！
ああ！なんかやばい！自分の影が応援してくれてる気がする！
17:30（行動開始から13時間半）やっとたどり着く山頂！感無量！！
ここで気力・体力ともにガス欠に・・・ここからへろへろと一時間あるいてやっとテン場に
やっとたどり着く山頂！感無量！！
ここで気力・体力ともにガス欠に・・・ここからへろへろと一時間あるいてやっとテン場に
この後の山行は明日の朝決めることに
感想
山岳会に入る前からやりたいと思っていた山行のひとつ
北アルプス縦断。
海抜0mにタッチして栂海新道〜後立山〜裏銀座〜上高地までを歩き通す。
そして両端にある北アルプスの父ウェストンさんに挨拶参りする。
過去の経験者の情報から9日間で達成する計画を立てました。
が、出発前日連休前の仕事が片付かず・・・
予定していた電車に乗り遅れ、親不知への前日入りに失敗。
どうしよどうしよとスマホで他の移動方法を検索。
すると直江津まで新宿から深夜バスが出ているのを発見！
これしか無い！
初日 7/20
5時くらいに直江津到着。
そこから始発を待って親不知へ
親不知への到着は8時となってしまい
出発予定時刻から4時間の遅れとなってしまう。
まあ最悪白鳥小屋に泊まるようにしようということで、出発。
まず駅から登山道まで1時間アスファルトを歩く。
日が高いせいか、あっつい！登山口到着までにぐっしょり・・・
登山道に到着後、ザックをおいて速攻海へ降りる。
海にタッチ！これでホントのスタートとなる。
そしておなじくウエストン像に挨拶！
ザックを担いで歩き始める。
重い・・・9日分の食料と水は多めに4L担いだ。
先輩のアドバイスである程度の着替えも持ったし
後はシュラフと防寒着等々
たぶん今まで担いで来た経験からするとおそらく27〜28kgくらいだと思った。
そして暑い・・・
名前は北アルプスでも実際は低山…めちゃくちゃ暑い
でかい荷物に無風の樹林帯。唯一救いなのは直射日光がないこと。
水をガンガン飲んでしまう。暑いのもあるけど重さを少しでも軽減したい一心。
白鳥小屋到着時点で14：30。行動開始から7時間半。
この後の続行を検討する。天気は良さそう。雲の感じから夕立もなさそう。
初日予定の栂海山荘まで歩くことにする。
ひたすら歩き続ける。徐々に標高はあがるがまだまだ低山の域のままで樹林帯も延々と続く。
暑い…水を飲み続ける。ハイドレーションに入れた2Lを飲み干す。
プラティパスからまた2Lを移し替えて、また歩き出す。
まだまだ続く、まだまだ歩く、どんどん水を飲む。残りが気になる。
まだ明るいが山の陰に入ってしまうと、樹林帯のせいもあって薄暗い。
行程をちぎっとくべきだったかと不安になり・・・
そうだったので、吹き飛ばすために歌いながら歩いた。一人で良かった。
ペースのあがらないままダラダラ歩いているとでかい看板を発見！水場発見！
顔と頭に水を浴びる。生き返る〜！
ハイドレーションとプラティパスに水を充填して出発！
ぐ・・・当たり前だけど重さが復活している。しかし、小屋はもう少しなはず。タラタラと歩き続ける。
道が山の陰から日のあたる尾根上に出る。
赤い屋根が見える。栂海山荘を発見！この時点ですでに18時を超えていた。
でも、まだまだ明るい。
あまりに明るいので振り返ってみると、日本海に太陽が写ってとんでもなくキラキラしている。
めっちゃきれい！初日、頑張ってよかった！
いや、終わってない・・・
疲れは吹き飛ばなかったけれど、やる気は再充填された。えっちらおっちら歩き続ける。
歩いてると頭の中に音楽が流れ始める
「ほーおらー足下をみーてごらん〜これがあなたのあるくー道〜、ほーおらー前をみてごらん〜これがあなたのみらいぃ〜」
あぁKiroroのなんだっけ？これなんだっけ？しかもそこしか分からん！サビのとこだけ延々リピート。
24時間マラソンの最後みたいな感じでひたすら頭の中で流れている。
で、やっと小屋に。やった！ついた！
時計を見ると19：30になっていた。走行同時間11時間半。つかれた〜！
まだまだ夕日が海に写って明るかった。ありがと〜太陽！ありがとう〜Kiroro〜！！
最後まで行けたのはこの二つのおかげに違いない。
小屋（避難小屋）へ入ると先客が4人。みんな食事を済ませてもう寝ようかというところ。
寝る邪魔にならないよう小屋の外で、汗だく体を拭いて、小屋の隅でアルファ米のピラフとコーンスープでサクッと夕食をとって速攻シュラフに入る。一瞬で眠りに落ちたと思う。
二日目 7/21
3時起床。カップラーメンとココアを一杯のむ大体これで400Kcalくらい。
4時出発。まだまだ暗いヘッデン装着で歩き始める。
昨日までの延々と登る道ではなく平らな道が続く。ありがたい。
ペースがぐんぐんあがる。
平らなところでは池なんかがあり、その周りは花畑になっていた。
ニッコウキスゲに水芭蕉、アヤメも咲いていた。あとはよくわからんかったが咲いていた。
気持ちのいい朝の道を快調に歩き続ける。
快調に歩いてるがながい！ポイントとして朝日岳を考えていたが結構遠かった。
結局朝日岳到着は10:15。6時間ほど歩いてやっとだった。
ここで大休憩をとりソイジョイにかぶりつく。
まったく・・・失敗した・・・。
今回の山行で痛感した。行動食は全部スニッカーズにすれば良かった。
ソイジョイやカロリーメイトなどちょっと違った味も楽しもうなどと考えたのがいけなかった。
これらは一本100kcal程度しかない、これに対しスニッカーズは一本250kcal。
正確な計算してないけど、重量、体積あたりのカロリーが全然スニッカーズが勝っているはず。
つまり軽量化、携帯性を考えると断然スニッカーズ！だと思う。
で、朝日岳の次は雪倉岳。
この間が今回最もつらかったように思う。今思うと。
何か雪渓わたったり、雪倉山頂までが結構な急登だったり
重い荷物の影響もあったかもだけど、ホントつらかった。何か思い出せないくらいに！
よく思い出せない雪倉をこえていよいよ最後の白馬岳取り付きにたどり着く。
この時点で16:20。行動開始から12時間経過。昨日より長い。残り300m。
もうひたすら歩き続けるのみ。目標が見えるとだいぶ気が楽になる。
あ、そうだ雪倉は下から延々山頂が見えなくてそれでつらかったんだ！
まあ、ダラダラ歩きながら三国境を超え、ピーク直下の登りに立つ。
切れ落ちた北側の崖は雲海が広がっていて、南側には今日も太陽が燦々と光っている。
そうするとだんだん見えてくる自分の影とその周りの虹。ブロッケン現象！！
最後の登りで応援されている気持ちになる。
あ、また聞こえてくる
「ほーおらー足下をみーてごらん〜これがあなたのあるくー道〜、ほーおらー前をみてごらん〜これがあなたのみらいぃ〜」
この歌相当僕にとっていい歌なのか？力は出ないけどスゴい頑張れる！
そしてなんとか頂上に到着！うお〜！！声だすのもしんどいけどやった！
青空が広がっている。よかった〜2日目全行程中にあるたぶん最もキツイところやり通せた！
が、ここで力つきた。おそらく白馬山頂からテン場までは30分程度で行けたはずなのだけれど
一時間かけて芋虫のように歩いて降りた。手足が何かしびれてる。唇もしびれてる。
水も固形もそこそこ摂取してたから、たぶん体的に疲れが限界だったのだと思う。
ホント緊張の糸が切れてへろへろだった。
テン場について、ツェルトをたてる。
フラッフラの状態でまた歩き出す。向かった先は自販機。そう白馬岳には自販機があるのだ。
ビールとコーラを一本ずつ購入。自販機の前でコーラを飲み干す。死んだかと思うくらいうまかった。
夕食はアルファ米のちらし寿司と豚汁で同じくサクッとすませて眠る。
夜から天候が悪くなり風と雨が降り始める。ツェルトではガサガサうるさくてあまり眠れんかった。
三日目
起きると真っ白霧の中。その上風が強い・・・
テンションだだ下がりの中、ラーメンをすする。
今日の行程は白馬〜五竜山荘。時間にして8時間の予定。
前日までの行動時間に比べると格段に楽。
こういう中休み的な行程を組むことが長期縦走では重要だそうです。
ただ、今日は一つ目の難路と考えていた不帰の嶮を越えなければならないため、
天候が悪いのがとても心配。
最悪天狗の小屋で停滞することも念頭に入れて歩き出す。
時短＋景色も何も無い＋去年行ったので、
杓子、白馬鑓山頂はパス。そのまま天狗小屋へ
小屋の手前は雪渓で覆われていた。
小屋に入ると同じく不帰を越えたいが、天候でどうしようと悩んでいる
パーティーでいっぱいだった。
小屋の方の話を聞くと午後からは確実に雨が降るらしく、時間が経つにつれ風も強くなるとのこと。
みんなして、進むべきか停滞か悩む。
悩んでいると、逆に唐松小屋から不帰を越えて来た方が小屋へ
情報では道は濡れてはいないが、風が強く、結構しんどかったとのこと・・・
更にみんな悩む・・・
とりあえず行けることは行ける。
このまま悩んでいても回復することは無く、むしろ悪化するということで突破を決心！
こうなるとスピード勝負。天狗の大下りを駆け下りて、不帰キレットへ突入する。
風と霧に覆われてかなり禍々しい。
ちょっとビビりながら突入・・・
が、あれ？あっという間に不帰�喫�の取り付きに
気合い入れてたがよくわからなかった。
その後嶮の方も�喫�、�曲�とこえたがそこまで道も悪くなく。
鎖場、ハシゴ場とあったがしっかりとしたものがついていて拍子抜けだった。
そのまま歩いていると、看板が見えてくる。�景�か？っと思って近づいたら
唐松岳の山頂だった。あれ？�景�はどこにあったのだろう。
小屋まで降りて休憩と昼食をとる。
小屋の玄関に先の天気予報が表示されていた。
今週中ずっと雨・・・予定していた日曜日までずっと・・・
テンションだだ下がり・・・
ここからめちゃくちゃ悩み始める
このまま行っても、いい景色は無いしテント泊は相当しんどい
でも、やりきると決めて始めた山行。最後までやり遂げたい！
しかししかし、一日、二日ならば雨でも頑張れるが
先5日間ずっと雨って精神的に、体力的に危険なのでは？
あ〜でもでも
とりあえず今日の行程だけは完結させようということで
五竜山荘まで歩くことに
この間ひたすら悩み続ける。
雨が降り始める・・・風が強まる・・・寒い・・・くそ〜
14:30 五竜山荘コースタイム30分巻きで到着。
テン場をのぞく。べしゃべしゃ・・・
ポキっ。一つ目の心が折れて小屋どまりに変更する。
乾燥室でぬれものを干して、小屋でビール購入。う〜んまい！
ビールを飲みながら明日以降の行程を地図を広げて確認。
明日、明後日とホントの核心。12時間以上の行動を2連続する予定。
ああ〜窓の外は嵐のようになっている
ああ〜
明日朝起きてから考えよう・・・
四日目
窓の外は真っ白でスゴい雨音と風の音。
撤退を決める。
遠見尾根に向かって歩き始める。
めちゃくちゃ後ろ髪引かれる。
ホントにかえっていいのか？
また来年やればいいじゃん。
2年も続けてこんなんやりたくないわ！
しかし、帰ったらジム行けるよ？11Aチャレンジにケリ付けられるぞ！
せっかくここまで来たのに！
でも、小川山にも行けるよ？
ひったすら自問自答。
遠見尾根半分くらい下るまでず〜っと悩み続けた。
雨の勢いが一気に強くなる。
ボキッ！二本目の心がやっと折れる。
うん。来年またやりましょう・・・
白馬の駅まで降りて来ると雨はやみ晴れ間がみえる。
なぜこうも下界の天気と違うのか・・・
で、松本経由で家まで帰りました。
あ〜〜〜〜〜悔し！
来年また0mからチャレンジします！！
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