後立山連峰テント縦走(扇沢〜蓮華温泉)思わぬ再会!?
- GPS
- 100:12
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 5,750m
- 下り
- 5,196m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:57
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:13
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:22
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:23
天候 | 9/19:曇り後晴れ 9/20:晴れ 9/21:晴れ後曇り 9/22:晴れ 9/23:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
シルバーウィークは以前より何度か計画を立てては天気に恵まれず計画倒れになっていた後立山連峰縦走(扇沢ー爺ヶ岳ー鹿島槍ヶ岳ー五竜岳ー唐松岳ー白馬岳ー蓮華温泉)を遂に達成しました。元々は蓮華温泉からバス、電車で扇沢に戻る予定でしたが、本数が少なく待ち時間が多い上に扇沢に戻るのが17時過ぎになるため、白馬大池に登り返して栂池に下りました。
1日目: 9/19
朝6時に扇沢に到着。無料駐車場は満車で、爺ヶ岳登山口の少し下った所の駐車スペースになんとか滑り込み駐車できました。思っていたより多くの人が早くから登っており、テン泊装備の方も多かったので登る前からテン場が心配に... また、登山口で登山届けを提出したときにヘルメットを持ってきたか聞かれました。ちょっと迷って置いてきたんですが、聞かれると不安に。結果的には無くても良いけどあったら安心という個人的な感想です。落石対策という意味では、剱・穂高の一般ルートよりは意味があるかも。
さて、テン場が心配だったのと展望がきかない樹林帯、そしてガスの中だったので爺ヶ岳までは急ぎ目で一気に登りました。爺ヶ岳から冷池山荘までは時折雲の切れ間から顔を出す剱岳を眺めながらの快適な道で程なく冷池山荘に到着。12時前に着いたのにテン場も平らなところは大体埋まってきていました。
テントを張り終え、改めて目の前でテントを張っていたパーティーの人が気になりました。実は爺ヶ岳山頂で見かけた際、以前あったことがある気がした人がいたのです。そして彼らのテントを見て核心しました。2年前の裏剱の池の平〜阿曽原でお会いして、テントで溢れかえる阿曽原温泉で偶然にもお隣にテントを張らせていただいた方々でした。恐る恐る2年前の阿曽原でお会いしたことを尋ねると彼らも私を覚えていて下さいました。山で出会い、また山で再会できるなんて素敵な偶然に感謝しつつ、ひとしきり会話を楽しませていただきました。
2日目: 9/20
初日の冷池のテン場の混みようからして五竜山荘のテン場も混みそうなので、私にしては早出の5時20分に出発。今日も少し早いペースで進むと鹿島槍には予想以上に早くついて少し拍子抜け。しかし、ここからの展望は360度素晴らしかった。そしてちょっと急な下りの後はキレットの分岐にザックをデポして北峰へ。北峰からキレット方向を見ると、直下にすぐキレット小屋が見えます。地図によるとここから2時間らしいのだが、どう見てももっと近い。どんどん下って高度を下げていくと1時間ほどでアッという間にキレット小屋についてしまいました。。。キレットについても梯子と鎖場がちょっとあるだけで、すれ違いがなかったのであっという間に通過。もう少し期待していたのでちょっと残念でした。
とはいえ、G5手前くらいから五竜岳までの登りはなかなかしんどい登りで、一瞬大キレットの飛騨泣きが頭をよぎりました。落石という観点ではG5直前の登りの岩が脆くて手がかりになりそうな大きな岩でさえ崩れてしまうので、かなり危険な感じでした。実際、下ってきた方と私の前の先行者の方は手がかりにした岩が崩れてしまい、落石を起こしてしまっていました。
五竜岳への登りでへとへとになって何とか山頂にたどり着くと、鹿島槍に負けず劣らずの展望!そして目に入ったのが、五竜山荘のテン場が12時時点でほぼ埋まってしまっているという状況・・・。これはいかんということで、五竜岳からの展望を楽しむのもそこそこに、急いで五竜山荘へ向かい、なんとか空いているスペースをぎりぎり確保できました。私が着いた直後からは小屋の前のベンチスペース脇、登山道の端にもテントを張ってよいということになり、さらに1時間後の13時半にはテントを張るスペースはなくなってしまっていました。。。恐るべしシルバーウィーク。
3日目: 9/21
朝起きると風が非常に強く、本日のメインが不帰ノ嶮であることを考えると少し心配。風の中のテント撤収に少し手間取り予定より少し遅れて6時に出発。山荘から牛首まではとりたてて問題になる個所はありませんでしたが、牛首ですれ違い渋滞。。。ある意味今回の山行で一番の難所となってしまいました・・・
牛首で、もたもたしたために体が冷えてしまい唐松岳山荘で水筒にいれてきたお湯をグビッと。そして羊羹をガブリ。この後の不帰ノ嶮に備えます。不帰ノ嶮の核心部の二峰北峰からは鎖の連続と高度感のある下り。とはいえ、足場も手がかりもしっかりあったので、下ってしまえば意外とあっけなく・・・しかも短い。とはいえ、北峰の下り出しでルートを誤って踏み跡っぽいところを下りかけてしまったのは、後で思い返すとかなり怖いことをしていました。違和感を覚えてなんとか気づいて良かった。
不帰ノ嶮を過ぎると待っているのは天狗の大下りならぬ、大登り。体力的にしんどかったです。そして、これを登り切ったらすぐに天狗山荘だと勘違いしていた私には、そのあとの1時間弱の道のりが堪えました。ガスって展望も無です。
天狗山荘にも12時台に着き、テン場もまだ余裕がありました。この3日間は常にテン場確保を気にしながら少し早目のペースで登っていましたが、早朝でて昼過ぎにはテン場に着くという感じも悪くない気がしました。ただ、一人だと暇です。。。
実は本日、不帰ノ嶮で逆コースで縦走している知人とすれ違う予定だったのですが、結局すれ違うことがありませんでした。。。気づかなかっただけかもしれないので、後日確認しなければ。
4日目: 9/22
今回の山行一番の天気。朝は朝日・雲海がとてもきれいでした。今日は蓮華温泉まで白馬の尾根を気持ち良く一気に抜けます。白馬鑓ヶ岳は岩自体が白く、登っている時はハイマツの緑と岩の白で、まるで枯山水の日本庭園のようでした。杓子岳は以前登ったことがあるので、今回はパスして巻道を利用。ラッキーなことに、その巻道で雷鳥に出会うことができました。そして2か月前の縦走の逆ルートで白馬岳から白馬大池へ。2か月前にあれだけ花が咲いていたルートも、ウルップソウの残骸とチングルマの綿毛だけになっていました。。。白馬大池から蓮華温泉の下りは時間的にも人が少なく、一気に1時間半ほどでくだりました。
蓮華温泉ロッジに着くとテントの申し込みを済ませて、蓮華温泉キャンプ場へ。そうなんです。テント場ではなく、キャンプ場なのです。草地・水洗トイレ・炊事場水道あり。上高地の徳沢みたいな感じでしょうか。
遅めの昼飯を食べて一休みしたところで、お待ちかねのお風呂タイム!ついに蓮華温泉の野天風呂を楽しみます。全部で4つほど泉質の違うお風呂があるのですが、仙気ノ湯が硫黄の香りもあり一番良かった気がします。本当は飲食禁止となっているのですが、我慢できずロッジでかった缶ビールを持ち込んでお風呂でいただいちゃいました。後半は誰もいなくなり一人で仙気の湯と薬師の湯を堪能。至福のひと時でした。
5日目: 9/23
当初は蓮華温泉でお終いで、平岩駅にバスで行って電車で信濃大町に戻る予定でしたが、待ち時間が非常に多いので、白馬大池まで登り返して栂池平から帰ることにしました。登り返しは西斜面になるため朝は非常に涼しくて快適でした。また、白馬大池から栂池平は、夏とはうって変って雪がなく、それはそれで新鮮でした。そして最後は縦走してきた山々・稜線をすべて見渡すことができ、良いしめくくりができました。
よく見ると61枚目の「お疲れ様でした」は私でした。ありがとうございました。ゴンドラの中でも少し話しましたね。
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