西穂高岳−ジャンダルム−奥穂高岳


- GPS
- 80:00
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 1,469m
- 下り
- 2,110m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 7:27
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:45
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:35
天候 | 殆ど快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
■西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳
日本最難関の一般ルート、上級者のみ許されるルート、滑落死多発など言われているため、実は今まで躊躇していました。この魅力ある岩稜ルートを未踏のままにしている事が、どこか心のブランクに繋がっているような気がして、今回の決行に至りました。
結果、天候に恵まれたお蔭で、岩との格闘を楽しみながら、ジャンダルムを経て、奥穂高岳まで辿りつく事ができました。ただ西穂高岳から、これから挑むコースを一望した時、あまりの険しさに一瞬たじろいでしました。
でも歩き始めると、思ったよりルートがしっかりしているため、基本に忠実に進めば、身の危険を感じるような箇所はありません。同時に、このルートを切り開いた凄さを感じ、切り開いてくれた事への感謝が心から湧き上がってきました。
今回得た教訓は、不安は盲目に繋がる事です。もちろん慎重さは必要ですが、自分に適した行動が、不安によって抑制されてしまうのは、とても勿体ない事です。そして、不安が大きいほど、事前情報や遠目でルートを一望した時などに、過大評価しがちだと思います。
これで(好天なら)どんな登山道(無積雪時)でも行ける自信を持てました。心のブランクが埋まりました。天候が急変した場合は、的確な行動や、更なる集中力が必要となるのは言うまでもありませんが、自分の登山史に一つの節目を迎えられた思いです。
■奥穂高岳〜穂高岳山荘〜ザイテングラート〜涸沢
西穂高岳から奥穂高岳に着いたら、山頂は沢山の人で賑わっていました。ずっと雲一つない青空で、皆、展望を楽しんでいました。ここからジャンダルムを往復する人の姿もありました。
今日は早々と穂高岳山荘にチェックインです。実は穂高岳山荘は憧れの山小屋でした。もう20年以上も前になりますが、大学ワンゲル時代に読んだ(今はなき)「夏山JOY」と言う雑誌に、小屋の前で御来光を拝む登山客達の写真が載ってました。何故かそのシーンに憧れたんですよね。
それもあって、当時バイトする山小屋を、ここにするか「剣山荘」にするか迷ったのですが、結局、剱への憧れの方が強く、剣山荘でバイトした学生時代でした。穂高岳山荘は、今まで何度か通過した事はあるのですが、泊まる(=朝を迎える)のは初めてです。午後はずっと小屋やテラスでのんびりして日没を望み、翌朝は念願叶い素晴らしい御来光を拝むことができました。
朝望んだ雲海はずっと消えることなく、下山するのがとても勿体なかったです。ザイテングラートを下って行くと、ついに雲海が視界から消える瞬間が訪れました。同時に雪渓の存在が大きくなり、近そうに見えて遠かった涸沢小屋に到着しました。
■涸沢〜横尾〜明神〜上高地
涸沢から見上げる穂高連峰の高度感は最高です。雪渓も相まって絶妙な美しさを醸し出しています。ここには東京大学の診療所があり、捻挫の急患が出て、涸沢小屋にいる先生を呼びに走る学生の姿がありました。念のための受診のようです。何もかもが夏山の新鮮な一コマに映ります。
ここからパノラマコースに入る予定でしたが、涸沢小屋で確認した所、通行止めとの事でした。残念...。通常コースを進むと「屏風岩」を通るのですが、風の噂で、数日前ここでクライマが宙づりになる山岳事故があったようです。帰宅後、気になって確認した所、無事救助されたようで一安心です。
横尾、徳澤を通って、第?の故郷・明神に到着、今夜は上高地唯一の山小屋「嘉門次小屋」にお世話になります。今回泊まった3つの山小屋は全て相部屋なのですが、どこでも本当に良い人達に恵まれました。色んな話をして、情報交換をして、お互いの無事を祈り合ったり、ソロ同士の高質な交流ができました。
以前何度かお世話になったお隣の「山のひだや」では、夕食後にミニコンサートが開催され、部外者ながら参加させて戴きました。時間があれば、明神池や明神橋近くの梓川で黄昏れたり、効率良く動く日常生活とは真逆の時間の使い方ができました。翌日は観光客に混じって上高地を散策、梓川の清流に後ろ髪を引かれながら、帰路に就きました。
takajanさん
こんばんは。
どれを取っても絵ハガキのようなため息が出るような美しい写真。ここを実際登られたとは凄い!スゴイ!そのひと言しか出てきません。
みなさん、赤い小屋の屋根で昼寝されるんですか?私もしてみたい〜。それが目標ではダメですかね
私など多分一生かかる道かもしれませんが、これからも素晴らしい写真、周りの状況やご心情がよくわかるレコでちょっとでも追体験させていただければ幸いです。息子さんとの山行も含め、過去レコも楽しみにしていますね
micremonさん、読んでくれてありがとうございます
今の自分から成長するための少しの勇気、山登りにも必要なんですよね!でもさっきこのルートを積雪時に単独行したレコを見つけて、少しの勇気じゃ行動に移せない大きなレベルの差を感じてました
赤い屋根で昼寝ね!あれはバイトの学生です。私も昔やりました
実は過去レコの感想はFacebookに載せたものの転写なんです。あと一年分くらいやろうかな...と思ってます。読んでくれる方がいると載せた甲斐があります
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