鷲羽岳、雲ノ平山行



- GPS
- 30:28
- 距離
- 45.2km
- 登り
- 3,515m
- 下り
- 3,081m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:07
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 10:36
- 山行
- 8:24
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:42
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:10
天候 | 晴れ。3日目の午後のみ曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6時の出発時点では至るところに路駐が見受けられた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね良し。 |
その他周辺情報 | 帰りに中崎山荘 奥飛騨の湯にて入浴、大人800円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
ツェルト
|
感想
1日目
まずは新穂高温泉から双六小屋まで1600mほど高度を上げます。今年は初めての山の日という事で、このルートもたくさんの登山客で賑わっていました。最初は見上げていた笠ヶ岳や槍、穂高連峰も登って行くにつれ同じ高さになり、迫りくるその雄姿は圧巻です。秩父沢ではしばしの水遊びを楽しみ、その後の樹林帯歩きは体調不良のFが先頭のためかなりのゆっくりペース。おかげで鏡平まで6時間も掛かってしまいました。弓折岳を巻いてさらに北上、翌日に登る鷲羽岳が徐々に近づいて見えると双六小屋に到着です。テント場はぎっしり埋め尽くされていましたが、小屋の方には多少の余裕があり、初日で疲れた体をゆっくり休める事ができました。しかし、若干2名は一体何時まで飲んでいたのでしょうか?
2日目
いよいよ百名山鷲羽岳に登ります。双六岳の巻き道ルートから三俣山荘へ、そしてまっすぐ尾根づたいに鷲羽岳の山頂を目指しました。この日も見事な晴天で、北アルプスど真ん中、360度絶景のパノラマを楽しむ事ができました。昨年登った薬師岳も目の前にそびえます。鷲羽岳を下りたあとはワリモ北分岐で二手にわかれ、元気な3人は水晶岳を目指す事に。そこだけのために来たら二日かかる場所に往復2時間半で行けるとなれば行かないわけにはいきません。ほとんどはゆったりな稜線歩き、いよいよ山頂というところで岩場に変わり慎重に歩を進め無事登頂、そこからの眺めの素晴らしさは言うまでもありません。水晶岳を後にすると宿泊地雲ノ平目指してフルスピードで歩きます。途中の祖父岳は状況的にこの日一番ハードでした。先行していたふたりも同じく祖父岳には苦しめられたとか。雲ノ平キャンプ場でバシャバシャ流れ出る水を汲んだ後に先行組と合流、いつもの食事兼宴会と、山荘では黒部の歴史についてのスライドショーなどがありました。この日がピークのペルセウス座流星群はあいにくの月夜に照らされて見る事ができず、深夜3時には空は雲に覆われてやはり見る事ができなかったそうです。
3日目
一日の高低差が一番大きく歩行距離も一番長いこの日、雲ノ平山荘を出発してまず向かったのが黒部の源流。ものすごい急坂を下っていくが、幸い三俣山荘への上り返しは緩やかで助かりました。源流にて洗濯、水浴びをする男性陣が羨ましかった。。その後は三俣蓮華岳、双六岳と稜線コースを縦走。その辺り一帯のどこかには熊が生息しているらしく、ご本人には遭遇せずに済みましたが前日とこの日と二日とも立派な糞が目撃されました。お天気は残念ながら曇りでガスって真っ白、折角の稜線歩きも何も見えません。双六小屋を越えて鏡平を目指す途中の花見平では雷鳥親子に遭遇。親鳥は余裕の構えで私達にポーズをとってくれて、ヒナ鳥達はせわしなく走り回って何とも可愛らしかったです。何故か今日は登山客がやや減っているらしく、鏡平小屋では5人で個室、お布団はひとり一組使う事ができて3日間の疲れを十分癒してくれました。ここではかき氷を売ってるのですが、隣で食べていた方のを見るに山で宇治金時とはなんて贅沢なのでしょう。
4日目
出発前、鏡池で逆さ槍から日が昇るショットを収めたら一気に新穂高温泉まで1400mほど下ります。上りではお疲れ気味だったメンバーも下りははつらつと元気に歩きます。3日前、あれだけかかったルートをあっという間に過ぎて名残を惜しむ間もありません。何度かの休憩を挟んでも気が付けばもう秩父沢、ということはもうすぐ林道です。若干足にき始めていたところを平地歩きになって救われたかのようで、何の変哲もない林道歩きは10分も歩けば飽きてしまいます。ワサビ平小屋では名物冷やし野菜からトマトを頂きました。もう一声歩いて新穂高温泉へ、念願のお風呂は中崎山荘、奥飛騨の湯でございます。鍋平駐車場へ車を取りにひとり歩いて下さったNさん、本当にありがとうございました。この山行を企画、準備して下さったHさん、山行に参加して盛り上げてくださったAさん、Tさん、4日間お疲れ様でした!ありがとうございます!(A.F.)
では各メンバーの感想文をどうぞ。
Tさん
今年の夏季特別山行は双六―雲の平の往復、双六といえば数年前の台風と低気圧にやられた山行、雲の平といえば只々ガスで小雨の中を木道に滑らないように注意しながら歩いた記憶しかない山行である。
今回は晴男,晴女がいたのか皆さんの日頃の行いがよかったのか、おかげ様で私も晴天の恩恵に与って初めて北アルプスど真ん中の絶景を堪能することができた。
鏡池に映った槍ヶ岳、鷲羽岳〜水晶岳にかけての雄大な稜線、向いに見える野口五郎岳の白い山嶺、深い谷合の黒部の源流、雲の平の自然の造った庭園風景、次々と現れる青空と深緑と岩稜がつくりだした素晴らしい風景にエネルギーをもらいながら、疲れを忘れて歩くことができた。(でも最後はやはり相当疲れた)。
2日目最後はさすがに本当に疲れていて、今後テント泊縦走をするためにはもっと軽量化の工夫と体力が必要だな…と感じた。
人気の山域のためか山小屋もきれいで、(寝るとき少々窮屈ではあったが)それなりに快適に過ごすことができ、なんとも贅沢な4日間を過ごすことができた。
贅沢といえば、行き帰りの車もexcellent carで、快適な空間を楽しませていただいた。Nさん、車提供ありがとうございます。
運転して下さったAさん、Hさん、Nさん、ありがとうございます。
担当のHさん、Fさん、準備等々ありがとうございました。
皆さんのおかげで、今年も夏の良い思い出になる山行ができました。
ありがとうございました。(M.T.)
Nさん
初めて制定された「山の日」が登山開始日。長野県・上高地には皇太子殿下が入られ、岐阜県にはRockyのメンバー5名が入山した。
初日、小池新道を進むにつれて穂高のピークが少しずつ頭を出すにつれ、一気に気分が高まって来る。やがて、到着した鏡池では穂高の連山と水面に映った逆穂高に感激。まさに「山の日」万歳である。
二日目は北アルプス最深部へ。最初の鷲羽岳では鷲羽池越しに、槍ヶ岳から伸びた北鎌尾根、それに並んで赤茶けた如何にも脆そうな硫黄尾根が横たわっている。次は本山行のスペシャル追加メニュー、3名で水晶岳に足を延ばす。そこからは後立山の連山、裏銀山、遠く北には黒部湖、そして黒部川上流域の全ての山々の眺望を満喫したのち、健脚の女性群に遅れまいと必死で雲の平へと向かった。
三日目。祖父岳を回って黒部川源流に下る。ここで男の特権、シャツを脱いで体を黒部の源流水で拭き、シャツは洗濯して再び着用。ヒヤッとして気分すっきり。三俣山荘以降は快適な風と景色を求めて稜線に出たが・・ガスの中を歩くのも雨よりまし。最後の宿泊地、鏡平山荘では個室が割り当てられていた。なんとLuckyな事でしょう。初日より持ち歩いた液体燃料2リッターで当然の祝杯を挙げた。
最終日、日の出の時刻に合わせ鏡池に陣取る。やがて西鎌の稜線から頭を出した太陽と水面に映った太陽が、ふたつ同時に眩しく輝く最高のショーであった。
今回の山行は、下界から隔離された北アルプス最深部から周囲の山々を、超低空飛行のドローンで見ている様な山行であった。そして、山を始めた40数年前に通ったルートをいま歩き、また眺めている事に思いを馳せた山行であった。(H.N.)
Aさん
1年ぶりの一泊以上の縦走。天候は最高、4日間とも晴天!その分、ホント疲れた!!それでも、槍、穂高を見ながらの一歩一歩は時々(・・)しんどさを忘れさせてくれた。
初日の新穂高温泉から双六小屋、鏡平での槍・穂高の展望はオオッという感激だった。が、そこから双六小屋までがヒーヒー、ハーハー。眠たさも出てきて疲労がピークになったところでやっと双六小屋へ。
2日目の鷲羽から雲の平も晴天。鎮痛剤の力を借りながらひたすら登り、鷲羽岳頂上、360度の展望に満足。“雲の平”は天空の平原、魅力のある景観、いつまで見てても見飽きなかった。
三俣蓮華の岩山、丸〜い双六岳もそれぞれ特徴のある山だった。極めつけは4日目の朝、鏡平池に写る“逆さ槍から上がる太陽”。晴れている事、風が無い事、雲がかからないことなどあらゆる条件が整わないと見ることが出来ない景色。それが見事に実現した。
しかし、それにしても体力の低下を痛感した縦走だった。“ジム通い”の“筋トレ”より“体力ダウンのスピード”の方が速かった〜。(追;この再認識が9月の荒川岳〜赤石岳2泊3日縦走を無謀だと判断させた次第です)(M.A.)
Hさん
Fさんと二人で夏の特別山行を担当し、4年ぶりに雲の平に向かうこととなりました。
前回は個人山行で折立から雲の平に入り、高天原温泉を目指しましたが、今回は新穂高温泉から雲の平往復の3泊4日を5名(男性3名、女性2名)で計画。4日間を通して晴天に恵まれ、目が届く限りの全ての山々を展望することができました。
この幸運は昨年の夏から続き、この間の3回の特別山行共に同じ二人の女性が一緒なので、この二人は私にとってラッキーガール。二人に感謝、感謝!!
11日は午前3時に到着したのに第3駐車場は既に満杯、鍋平駐車場の区画外スペースにやっとのことで駐車できてやれやれ。さすがに最初の「山の日」祝日、先々の混雑が予想されて気が焦ります。
1日目は寝不足もあって(?)メンバーのペースが上がらず、もともと遅い私には幸運。ゆっくり登っていきます。鏡平では槍・穂高連峰が遮る物の無い姿で迎えてくれ、一気に疲れを吹き飛ばしてくれます。槍・穂高の展望に元気をもらって双六小屋まで歩き通すことができました。
2日目は皆元気。ワリモ岳まで頑張ると、後は雲の平までのんびりコース。そこで、時間的にも余裕があることから眼前に迫る水晶岳(百名山)まで足を延ばすことを提案。健脚3人が立候補して稜線を直進。もちろん私は分岐を左に折れて雲の平へ(笑)。黒部五郎岳や薬師岳の展望を楽しみながら(祖父岳の登り下りは思いのほかのしんどさにAさんと二人でぼやきながら)山荘に到着。
憧れの雲の平山荘は大混雑、一つの布団に二人で寝ることに。ところが酔っぱらって意識の無い隣人が私に抱き着いてきます(残念ながら男性)。押しのけても効果なし。たまらず、小屋の人に泣きついて寝場所を移動。お陰で布団1枚を占有して安眠(ラッキー!)。
3日目は黒部源流で髪を洗い(もちろんシャンプー無し)、体を拭いて気分最高!!
ところが「好事魔多し」、花見平手前のなんでもない緩い下りで左足首を軽く捻挫。一瞬ひやっとしましたが、あまり痛みは出ず湿布で対処。翌日の下りはテーピングをして下山。初めてのテーピングでしたが効果を実感。
最終日は鏡平の池に映った逆さ槍に別れを惜しみながら下山。全員無事に山行を終了できました。(S.H.)
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