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御巣鷹の尾根で520人もの多くの人が遭難し亡くなられたその瞬間、私は居酒屋で一人酒を吞み過ごし酔っ払っておりました。
店内のテレビのテロップ、それに続く臨時ニュースから7時の墜落のニュースで酔いも吹っ飛び、帰宅してテレビの前に釘付けになりました。
連日報道される事故の深刻さに驚き、心ならずも山奥に遭難し命を落とされた犠牲者の鎮魂のため、登山者の一人として何時かその地を訪れようと思いました。
長い歳月の後に実現したその旅は、自分自身の魂を鎮めるという意味での鎮魂の旅になりました。
仕事が最も忙しい時期にあたり、山登りの頻度も少なくなっていましたので機会を得られず、その後も御巣鷹の尾根への交通の不便さなどで、これまで実現出来ずにおりました。
気懸かりのまま時は過ぎ行き、四半世紀余も後の今年11月6日にやっと実現し、もう思い残すこともありません。
それが自らの「鎮魂の旅」と書いた理由です。
11月15日になると登山口の駐車場への道が春まで閉鎖されます。
それを聞いた時に思い切って行く決心をしました。
今回訪れることができて本当によかったと思います。
曇って時々雨の降る天気でしたが紅葉が真っ盛りでした。
御巣鷹の尾根は唐松の林が多く、その黄色の紅葉の中に紅色が点在し美しい景色でした。
その明るい美しい景色の中、今では長い歳月が520名の魂を鎮め、その場に思いが残ってはいないと感じました。
しかし現場に、ご遺族に未だに続いている亡き人への思いの痕跡を見ると大変に心が痛みます。
私が生前に再び、この地を訪れることはないでしょう。ainakaren
ainakarenさん出かけると言っていたのはこの事だったんですね偉いですね、
今でもパイロットの必死のあの声が耳に残っています、
事情があって親父の墓は成田の方で一人静かに眠っていますが、
それさえも最近は墓参りが出来なくなっているのに本当にご苦労さんです、
>その場に思いが残ってはいないと感じました そんな事はないですよ現場を見れば実感としてハッキリ解りますよ、
残された身内の人にとっては予期しない事故だから忘れようとしても消えない記憶です、
それにしても日にちの立つのは速いですね、ましてこの頃は年々あっという間ですね、
naiden46さん、こんばんは。
明るく開けた御巣鷹の尾根に立ったとき、亡くなった方の怨念が未だにこの場にあり続けていると思いたくない私の主観が、そのように感じさせたのでありましょう。
ただ残されたご遺族の亡き人への思いの跡に大変心が痛みました。
naiden46さんが現場に行って感じたことを否定するものではありません。
曇り日の紅葉がとても綺麗でした。ren
当時私の高校の同級生が自衛隊にいて、この事故の際、救助隊の隊長で参加したとのことです。惨状はひどかったとのことでした。一人助かった女性は今はどうしていらっしゃるのでしょうか。
wakaさん、こんばんは。
事故の生存者は少女と母娘、女性乗務員の4人で全員女性だったように記憶しています。
あの少女はその後医療関係に進み、活躍と聞きました。
生存者があったことが唯一の救いでした。
亡くなった人たちのご遺族、友人の悲しみが消えることはありません。
空でも山でも事故の無い様祈るばかりです。ren
こんばんは
まことに良い手向けをされました。登山者として同胞として感謝します。
小生は近くの山域を訪ねたことはありますが、お参りはしませんでした。
jinzaemonさん、こんばんは。
有難う御座います。
私も重い肩の荷を降ろしたように気が楽になりました。
写真を写して来ましたので記録にその他の分野として掲載する予定です。
山歩き記録として書くつもりです。
紅葉が綺麗でしたよ。
写真を20枚程度掲載する予定です。ren
ainakarenさん こんばんは。
私も3年前に伺いました。。当時は埼玉に単身赴任をしていて機会があれば是非お参りをさせて頂こうと思っていました。
私が伺ったときは、あの事故の慰霊祭の3日後で、鎮魂の碑には多くの花もありました。興味本位で訪れる方も多くいらしたように思います。
今でこそ、道も整備されていますが、当時は山深い場所であった事は容易に想像ができました。
焼け焦げた木、慰霊の園、慰霊小屋、多くの鎮魂碑・・・圧倒的な雰囲気で押し黙る事しかできませんでした。
多分、もう行くことは無いであろうあの地の事を思うと今でも色々な想いが心に響きます。
nightsさん、こんばんは。
そうでしたか。
私は遅ればせながらやっとお参り出来ました。
私は今回上野村の慰霊施設もお参りしました。
尾根の山道は階段が多く良く手入れされておりました。
紅葉が美しく周囲の全ての事象が心に響きました。
あの瞬間に酒を吞み酔っていたことが心残りでしたが、この旅で全て氷解し肩の荷も降りました。ren
当時、小学生でした。
ニュースで騒がれているのを見て、大変なことが起こったと感じたもののそれがどの程度のインパクトを持つ出来事であるか、私には理解できませんでした。
ただ、私とほとんど年齢の変わらない少女が生き残ったという事実を知り、衝撃を受けた記憶が残っています。
どんなに怖くて心細かったろう。
もし私が同じ状況に陥ったら、心を強く保ち助かることができただろうか。
助かった少女は、これからどうやって生きていくのだろうか。
そんなことを考え、子供ながらに心を痛めました。
大人になり、過去の記録を読み返し、当時よりは事故についての理解を深めるようになりました。
でも、現場へ赴く前のRENさんと同じように、今も消化しきれない気持ちが残っており、訪れたことのない彼の地に子供の頃の心を一部、置いてきているような思いがあります。
『御巣鷹の尾根』は私にとっても訪れたい場所です。
利己的と思われるかもしれませんが、慰霊のため…というよりは、まだ小さい女の子だった、当時の自分の心を慰めるために、です。
chanqさん、こんばんは。
そうですね。
それが自己の魂を鎮めるということでしょうね。
悲惨な出来事の不条理を明らかに見る、そして苦悩する自己の魂を鎮める、慰霊鎮魂の行いは自己への慰めでもあるのです。
ご遺族であれ、友人であれ、他人であってもそれはかわりません。
利己的とは思いません。
自分の魂が揺れるなら、それを鎮める「鎮魂の旅」もよいのではないか、それが亡き人達への慰霊になるのだと思います。ren
ainakarenさん、何もかも翌朝の現場で目撃した私には、忘れることのできない体験です。
今年も鎮魂の思いで8・12を迎えました。
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-3964
tanigawaさん、お早うございます。
やっと自らのための「鎮魂の旅」を無事に終へることができました。
以前の私の関連する日記にコメント頂きtanigawaさんの日記をご紹介頂いたことで一層思いは募っておりました。
http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-10564
やっと肩の荷を降ろすことができました。
有難う御座いました。ren
*追伸 11月6日「高天原山・御巣鷹の尾根」山行記録に掲載いたしました。
こんばんは、ainakaren様
私も昨年8月9日に献花と線香を持って慰霊の園と
御巣鷹の尾根へ行って参りました。
25回忌の節目となる年で式場の準備などの様子も見られました。
墜落当日、南佐久の地ではパトカーの音が絶え間なく続いていました。
同じ職場にいた仲間が転職して日航に入社し御巣鷹の尾根に出向いた時の話を聞き、何度となく出向かなければと思っていました。
当時より、登坂距離が短くなり、慰霊に向かう負担も少なくなったようです。
観光地ではありませんので、せめてお花や線香は持参するのが礼儀かと存じます。
水は、ペットボトルに入れて登ったのですが、上にありました。
白樺の成長の片隅にいまだに、焦げ跡の残る巨木の根っこを見たときには、忘れてはならない事故だと思いました。
先日、南相木ダムに行った際、御巣鷹トンネルなるものを発見しました。
上野ダムと発電の関係で水の移動があり、その確認用のトンネルのようですが、
こんなに近いのか?と驚くばかりでした。
「鎮魂の旅」大勢の方に出向いてほしい気もしますが
そこへ行くにあたり、心のあり方は十分な配慮が欲しいところです。
ちなみに、写真もデータもあるのですが、この慰霊登山は
ヤマレコにアップしてよいものかと考え、私は封印しました。
aonuma1000さん、ご配慮あるコメントを頂き有難う御座います。
山行記録に書かなかった事柄があるので大変有り難いです。
記録からこの日記にリンクをとっておりますので、皆さんにお読み頂けるものと思います。
山行記録はヤマレコの皆さんを信頼し記録のみに徹しましたが、ご心配の懸念があるかも知れません。
感想文に追記をして少しでもご懸念の解消になるように致したいと存じます。
ご自身の慰霊登山の記録の封印は高邁なご配慮と感服いたしました。
確かに御巣鷹の尾根への山行記録は今まで1件のみしかありませんでした。
私の記録が2件目ですが実際はもっと沢山のヤマレコメンバーがお参りをして下さっていると信じています。
書き方によっては種々の問題と物議を派生させかねません。
封印なさっている方がいらっしゃること、適切なご配慮と尊重いたしております。
歳月の過ぎ行くと共に遭難事故の事実が風化してしまうことの無きように、この記録がほんの少しでもお役に立てば幸いです。
ainakaren
ainakarenさん こんばんは。
さっき調べたんですが、3年前ではなく2年前でした。
当時はまだヤマレコは存在のみしか知らず、別のところで日記にアップしていました。
当時の日記にも行ったことを書こうか迷った末に、みんなに忘れて欲しくない。との想いからUPしたと記されていました。
まぁ、1年間違えていたという事で訂正とお詫びを。
nightsさん、こんばんは。
ご丁寧に有難う御座います。
そうですね。
御巣鷹の尾根の記録を封印するか公開するか、どちらに決めるのも英断ですね。
行った人が、熟慮の末に決めたのであれば、それを尊重したいと思っています。
穏やかな尾根で、紅葉も美しく本当に行ってよかったと思います。
自分自身の鎮魂の旅でもありました。ainakaren
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