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熊鈴は熊除けに効果がある時もあれば無い時もあるというのが結論。
熊も人間と同じで個性とその時の状況があるようなので。
山岳遭難の統計によると熊による被害は蜂の被害より少ないです(統計が低いから熊に遭遇しないというものではないけど)。
熊鈴は狩猟シーズン(通常は11月15日〜2月15日。地域によって違うので要確認)のハンター除けに効果があります(誤射防止)。
効果がある理由
熊が熊鈴の音(人間の臭い)に気が付いて人に遭遇しないようにする(でも近くに潜んでいる場合があるとか)
効果が無い理由
食料採集や子熊に気を取られて熊鈴の音(人間の臭い)に気が付かない
沢沿いの川の音で熊が熊鈴の音に気が付かない
人を食べた事がある個体は躊躇なく人を襲うようになる(秩父在住の方によると人を襲った事のある熊には「ご飯はここですよ〜♪」と教えているようなものだそうです)
町に近い車の通行量が多い舗装道路近くの林にも熊がいるので車の音と人に慣れており熊鈴に効果は無いという方もいます(写真家の宮崎学さんの本にそういう内容があったと思います)
遭遇しやすい場所
登山道と林道と舗装路(熊も歩きやすい)
山の鞍部(熊が山越えをするのに楽な場所)
沢沿い(歩きやすさと飲み水)
先の見えない曲がり角を曲がった先
南斜面の穴(木の抜けた穴とか)
遭遇距離は1m〜60m(平均16.7m)
熊を誘引する物
ペンキ(シンナーや油の揮発性物質)
スギやヒノキ等の木の揮発性の匂い(爪痕・皮剥ぎ。かじったり体をこすりつける)
食べ物や香りのする化粧品など
遭遇した時は背を見せないのが鉄則のようです(動物の本能で逃げる物を追う。逃げた相手は脅威では無い)。
熊をにらまずに熊の動きを見てゆっくり横移動して熊が去るのを待つと良いとか。
熊に襲われて助かった方のほとんどは抵抗して戦っています。
餌(場)の執着心が強い(簡単に追い払えない)ので熊の食料があるような場所には近づかない(タケノコ・木の実・動物の死骸等)。
熊は食料を求めて山越えして広範囲を歩きます。各ビジターセンターと自治体の熊出没情報が参考になります(自治体の有害鳥獣駆除お知らせも)。
猫や鹿を強力LEDライトと強力LEDライトのストロボ点灯機能で照らしても距離があれば逃げません(秩父の山で鹿をライトで照らした時に逃げないんだ!と軽くショックを受けました。
そういえば山道の車道で鹿を車のヘッドランプで照らしても逃げません)。
熊にも強力LEDライトによる追い払い効果は無いと考えられます。
焚き火も動物の追い払い効果は無いとか。
自分は人とめったに会わない場所は熊鈴を鳴らして、先の見えないカーブではホイッスルを吹くようにしています。
何もしないよりはマシかと(他に対策を思いつかないので)。
夜明け前後に山を歩くとドドドと動物が山の斜面を下る音を聞きます。熊では無いと勝手に決めつけています(そうでないと平静をたもてません)。
※よく考えたら熊鈴を鳴らしている自分は熊に遭遇した事がないので自分にとって熊鈴は熊除けの効果が100%あるといえてしまうのでは?
このまま100%の効果でありますように・・・。
saitama-nの日記:「ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物」を読む
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saitama-nの日記:熊スプレーは実際どうなのか?
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saitama-nの日記:アメリカ国立公園での熊対策はどうなのか?
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saitama-nの日記:ハンターと狩猟方法を知って誤射されないようにする
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-133220
saitama-nの日記:ハンターと狩猟方法を知って誤射されないようにする その2
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-133606
私もファッション?で鈴付けてますが、実際は笛とか遠くまで音が届くもののほうが効果があるという話ですけど。
はじめまして。
大変興味深く読ませていただきました。
私は、ほぼ単独行ですので、熊鈴は必須です。
鈴をつけるのを忘れて登った日、
たまたま薄暗い天気で、たまたま鳥のさえずりも無く、
たまたま風もなく、無音の中を進みましたが、
何とも薄気味悪く、獣の気配でビビリまくって、
さっさと下山したことがありました。
ですので、1人で登るときはいい「相棒」です。
団体だとおばちゃん達がぺちゃくちゃおしゃべりしてるので、
鈴は必要なさそうですね。
・・・新潟の三条製の鈴(ベル)はいい音出します。
熊鈴の効果がないのは、人の気配がしても、
人間はエサを持っている。とか、怖くないなど
人間に対する恐怖心がないとか、好奇心がある
個体ですから、襲われた時は、服を脱いで捨てる。
ザックを捨てながら逃げるなど、興味を人間から
逸らすのが一番のように思います。
実際、人間はザックに餌を入れていることを
知っている熊には効果があるようです。
「教えているようなもの」という点がネックですね。結論が出せないまま付け続けていますが。
あと、小さいのは教える効果に転ぶ場合がある気がします。
ちゃんと知識はあったのですが、20m下方ということもあったのか、正しい対応が取れず、知らん振りして通り過ぎようとしてしまいました(見逃してくれませんでした)。
鈴音で気付かれた可能性があるなと、すぐに大きい物に変えました。昨年はこれでOKと思ったのですが、今年に入ってこれでもやっぱり小さいかなと思い始めて...。どうしようかなあ、と。
saitama-nさん、こんにちは。
なるほど、勉強になります。
最近は高い音と低い音2つ以上の周波数のクマ鈴を装備することをすすめられますよね。
私が知り合った猟友会の方の話です。
ある日わけ入った山で根っこの段差を飛び降りたところ、そこにいた子熊を踏みつけてしまい、母熊が近くにいないかとヒヤヒヤしたそうです。
その方曰く、
『熊ね、遭うときは遭っちまうんだよ。アイツらもみんな敏感なわけじゃないんだよ』
…だそうです。
すいません、教訓がわからなくなりましたね(笑)
埼玉県民で秩父や奥多摩の山を歩いています。
まだ熊を目撃はしたことはないが、
何度も鳴き声を聞いたことあって、
至近距離からの威嚇は2回ほど、しかも単独。
1回目は早朝の三頭山メジャールートで熊鈴二個も付けていたのに威嚇されて、
2回目は下久保ダムの支流遡上(超マイナールート)でやっぱり熊鈴二個も付けていたのに、威嚇された。
クラッカーでもホイッスルでも逃げてくれず、
自分が迂回したのです。
後に聞いた話、母熊は逃げない、威嚇はそれ以上近付くなよという警告だということです。
先日行った三国山と帳付山は熊糞だらけでしたが、
人に慣れていないのか、ホイッスルで逃げてしまったようで声さえも聞かなかったです。
本来、熊は臆病なんでしょうね。
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