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2016年10月31日 22:22ツマラヌモノ全体に公開

「サイバーウォー」〜これはゲームではない、戦争だ

…マタ、ツマラヌモノを買ってしまった…。

サイバーウォー。近未来型バーチャルアクションゲーム。大迫力の立体サウンドと最先端技術の粋を結集して作り出した驚異のグラフィック…なんて大仰なキャッチフレーズ。今は懐かしきプレイステーションにて。1994年に発売されたタイトルです。最先端技術を駆使した驚異のグラフィックを見たくて買ったのです。そもそも、グラフィックって言葉自体が懐かしい。バーチャルって言葉、流行ってたなあ。とりあえず、バーチャルって単語を使えば、何か勘違いして買ってしまうヒトがいるかもしれないって、抜け目のない罠だったんだろうね。

ディスクを入れて起動。説明書には必ずディスク1から、遊んでくださいって。そうです。このゲーム、ディスク3枚組なんです。当時、何枚組って、よくあったね。なんだか、得した気分にさせてくれてさ。それはさておき。はじまると、オープニングムービーらしき薄暗い映像が流れる…なにか、聞き取れないような音声で、ボショボショ言ってる。ナレーションがあるみたいだ。ボリュームをかなりの大音量にして、やっと聞き取れる音量って、どうなのかね。何を話しているのかと思えば、説明書に書いてあった、脈絡のないストーリーをおそらくは入社2年目くらいの社員さんが、張りの無い生声で棒読みしてるだけだった。

そのまま、放っておくとエンドレスにオープニングを繰り返すだけみたいなので、適当にボタンを押す。難易度を選べるみたいだ。このゲーム、「○」ボタンが「決定」ではないらしい。適当にボタンを押すと、EASYが選択された。ステージが3つあって、好きなのを選べって。選択肢を見ただけでは、内容が分からない。大砲みたいなのを選択。取説には、角度とエネルギーを決めて大砲を撃て! みたいなことが書いてあり、さらに、敵と自分の間には、見えない壁があって、そのどこかに穴が開いているから、その穴を狙って大砲を撃たないと、敵に当たらないよって。見えない壁? 見えない壁のどこかに穴が開いてる? プレイしてみれば、どこに穴が開いてるか、何かヒントがあるのかなと思ってやってみると、ほんとに発射角度とエネルギーしか選択できなくて、見えない壁の穴に関することは一切分からず。つまり、それって、大砲の弾が見えない壁の穴を通過できるかは「運」ってこと? よくわかんねーなー適当でいいやってことで発射したら、当たったみたいだった。

全身ギンピカのおっさんが、もっさりとしたアクションで、スタ…スタ…走ってくる。それが、主人公のアンジェロ博士だったかな。よくわからないけど、1つ目のミッションはクリアしたみたいなので、お次を選ぶ。飛行機みたいなのを選択。面倒臭いので、取説は見ない。見てもよく分からないし。何かのムービーが流れて。飛行物体が壁にぶつかる。画面が赤くなって、銀ピカのオッサンが空から降ってくる。何か茫漠とした雰囲気に呑みこまれてしまい、コントローラを持ったまま体が凍り付き、身動きする気になれず、無我に近い境地に入り込んでいくのが分かる。ムービーは続くので、放心のままに暫く見てると、「永遠に終わらないかもしれない…」みたいなナレーションが流れて、最初のオープニング画面に戻った…???…いつの間にかゲームが始まり、そして気が付かないうちにゲームオーバーになっていたのか…?? 永遠に終わらないかもしれない? いや、私のサイバーウォーは永遠に終わったよ。

これの何が凄いって。ゲーム好きな学生さんが造ったかのようなミニゲーム以下のミニゲームが10個くらいと訳の分からないムービーが入ってるだけで、ディスク3枚組でお値段が驚愕の¥8800!!! 当時、定価で買った人は、プレイして5分後には、白目をむいて後頭部から無防備にひっくり返ったんじゃないかね。内容的にディスク1枚で十分に容量は足りるでしょう。それをわざわざ3枚組にして、お値段¥8800で発売してしまうところが、いかにもバブル絶頂期のゲームってことか。プレステのゲームは、とりあえず、造れば売れる時代だったってことなのかな。このゲームを¥8800で販売するのは、オレオレ詐欺より悪質だよ。まーこれを造った会社は「舛添要一 朝までファミコン」を発売したメーカーだからなあ。ある意味、これで精いっぱいだったのかな。大迫力の立体サウンドってのも、普通のステレオでしょ、これ。

敢えて言おう。これはゲームではない、クソゲーであると。
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