にわかには信じがたい過激なタイトル。長年苦しんだ花粉症が簡単に治るものかと一蹴して興味を示さない人と、何か世の中には自分の知らない治療法があるのではないかと藁にもすがる人。私は後者。で。読んでみました。
まず花粉症そのものについて。続いて発症のメカニズム。体内に入った花粉がどのように扱われて、なぜ症状が出るのかということ。体の免疫システムが正常であれば、花粉症は発症しない。何故、免疫システムが正常に作動していないのか。とまあ、理路整然と筋道立てて解説してありますので、何となく理解していた花粉症のことが、よく分かります。そのうえで、本題となる免疫システムを正常に稼働させるにはどうしたらよいかとなるわけです。
要諦はオーソモレキュラー療法。それは何か。医食同源という言葉がありますけど、それを推し進めた考え方。オーソ(整える)。モレキュラー(分子)から成る造語。つまり、体の調子を分子レベルから整えること。この言葉を造ったのは、ノーベル賞を2度も受賞した大先生。そう書くと難解な医学書的ですが、難しい話を分かりやすく書いてます。
具体的には、体に足りない栄養素があるから、免疫機能に障害が発生し、結果、花粉症が発症するというもの。では、その足りない栄養素を意図的に補充しようではないかという発想です。足りない栄養素は人によって様々。手っ取り早くサプリメントによる補充を本書は勧めています。
花粉症の薬を飲むか、サプリメントを飲むか。結局、何かしらはしないといけないわけです。そもそも花粉症は病巣があるわけではなく、切除したり、薬で一発ポンと治るものでもないので、発症しない体を造るというのが本書の目指すところ。栄養療法により花粉症が改善されると、副産物としてその他の面倒な疾患やアレルギーも改善されるようです。
サプリメントを飲むだけで花粉症が治るかね。物は試し。とりあえず、該当のサプリメントの値段を調べてみたら安かったので、適当なのを飲んでみたいと思います。1週間で効果が出るとも思えませんけど。結果が出ようが出まいが自分には関係ない。むしろ、長年の付き合いのある花粉症とたったの1週間でお別れするのも、なんだか寂しいですし。
少なくとも、レーザーで鼻の粘膜を焼き切ったり、高額な薬や治療を勧める内容ではありません。著者自身が長年、花粉症に苦しんでおり、オーソモレキュラーを自ら実践することで花粉症を克服したそうです。実体験に基づいた内容には好感が持てる。現在の花粉症治療として主流の対症療法に満足できず、根本から直したいと思っていた私には興味深い内容でした。
次は、「聞くだけで花粉症が消えるCDブック」の感想をお願いします
自分も試してみたいのですが、残念ながら、花粉症を発症しておりません
NYAAさん、お久しぶりでございます。
花粉症が無いのはよいですね。日本人の4人に1人が発症ですから高確率なのに。花粉症との付き合いは長いですけども、実は年々症状が軽くなってきている印象があります。何が原因かわかりませんけど、花粉症に良いということを様々実践して、それぞれが多少なりとも、成果を上げてきているということか。単に、ハイブリッド車の割合が増えたから、大気がきれいになって症状が軽くなってきているのか。国道沿いに住んでいる人と、国道から離れた処に住んでいる人で、花粉症の発症率に違いがあるのかの検査結果を、もっと国民に知らしめてほしいですね。
聞くだけで花粉症が消えるのは、また手っ取り早くて理想的ではありますけども、なーんか。いやー興味を持ったことは事実ですけども、とりあえず、この本に書いてあることで試してみます。
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パロディー的ジョークだと思って笑いながら、Amazonで『花粉症は1週間で治る!』をサーチしたら、その隣にホントに『聞くだけで花粉症が消えるCDブック』があってビックリ! また笑ってしまった
遅れましたが初めまして。最近は通勤カバンに箱ティッシュを入れて通勤しています。ズズッ チーン
kodamachanさん、はじめまして。
過激なタイトルと思います。長年苦しんでいる人にとっては、反感すら買いそうな匂いすらします。私は面白いなと思ったわけですけど。
本書の特徴としましては。人の体は毎日の食べる物で出来ているわけで。だから、食べる物によって病気に強い体にも弱い体にもなる。では、何を食べるのか。とまあ、理論的かつ合理的に書かれているので、非常に私好みでした。
CDブックのほうは、ちょいと食指が動きませんが、まあ、サプリメントで花粉症が発症しなくなり、副産物として他の疾患にも効能があれば、もうけものと思ってます。
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