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▼前回の日記 怪談☆奥多摩の闇女
https://www.yamareco.com/modules/diary/18949-detail-366340
私が全身白ずくめの老婆を見た場所は、正確にはどこだったか覚えていないのですが、山梨県に入っていたことだけは確かです。後で調べてみれば、丹波山村を過ぎた辺りであれば、関東最恐と呼び声の高い有名な花魁淵(おいらんぶち)がありますが、あの辺りだったのだろうか。だとすると、かなり怖い。
花魁淵は、伝承では戦国時代に武田家の隠し金山であった黒川金山の秘密を守るために、55人の遊女を柳沢川の上に藤蔓で吊った舞台に集め、舞い踊っている間に蔓を切って落とし、舞台ごと淵に沈めてしまった場所。なので、花魁淵は、五十人淵とも五十五人淵とも呼ばれる。近郷では、遊女の遺骸が多く流れ着いた辺りに、おいらん堂を建てて遊女の霊を弔っています。しかしながら。当時から夜になると女性の悲鳴や歌声が聞こえてくるという伝承が当地にはあったようで、現代でも国道411号線を夜中に走っていると、道路脇に佇む白い着物を着た女性を見ることがあるとか。国道脇の崖下を見下ろすと、崖を這い上がってくる女性が見えるとか見えないとか。
ただ。私が見たのは、全身が白ずくめではあったものの、着物ではなかったし、老婆の姿だった。しかも歩いてる。花魁淵とは関係なかったのだろうか。いや、ひょっとしたら、着物と見間違えたか。さらに言えば、場所が花魁淵だったとするなら「奥多摩の闇女」ではないですね。そもそもタイトルが違う。
その後、何度も国道411号線を日中も夜間も通ってますけど、老婆を見たのは、この時だけです。笠取山に登った時だったのか。それだと、3月だし、季節が合わない。その笠取山に登った時のレコを見返してたら、感想に不吉なことが書いてあった。山頂方向に「黒い影」を見たと。やっぱり、この辺りは何かありそうだ。老婆を見たのは、どの山に登った時だったのだろう。
花魁淵に興味のある方は、行ってみてください。午前0時過ぎがおすすめです。淵まで行かなくても、近くの国道沿いを歩くだけでも、存分に雰囲気を味わえると思います。とはいえ。国道411号線では、突然、現れた人影に驚いてハンドル操作を誤り、事故を起こしてしまうこともあるそうなのでご注意ください。写真は適当なのが無かったので、近くの山です。
写真・左 和名倉山
中 唐松尾山のほう
右 竜喰山
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