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▼前々回の日記 怪談☆奥多摩の闇女
https://www.yamareco.com/modules/diary/18949-detail-366340
真夜中に国道411号線を車で走っている時に、突然、ヘッドライトが暗闇から照らし出した全身が白ずくめの老婆。その老婆を通り過ぎた後。ずっと、あの老婆は、なんだったんだろうか。徘徊してるのか。見てはいけないモノだったのか。でも、見えたからには、居たことは居たんだろう等と様々考えながら車を走らせていると、1kmも走らないうちに、今度は、左側、つまり崖側のガードレール横を自分と同じ山梨方向に向かって歩く人影がありました。午前零時過ぎに。
注意して見ていると。背格好からして男性であることは分かった。不思議に思ったのは、雪山長期縦走でもやるのかと思われるような大型のザックを背負っていたこと。見ようによっては、人間よりザックのほうが大きく見える。この場所で山梨方向に歩いているのであれば、さっきの老婆とすれ違っているはず。私は、頭から離れない老婆の実在を確かめるべく、男性の前方に車を停車させ、その男性に声を掛けた。
男性は年齢30歳代くらいだっただろうか。ヘッドランプを点けていたものの灯りは妙に暗くて、顔が良く見えなかったが、黒ぶち眼鏡に柔和な表情の青年だったのは覚えている。異様だったのは、厳冬期の雪山でも登るのかと思われるようなウェアを着込んでいたことだった。山間部とはいえ、真夏。いくらなんでも、その恰好はおかしいのだが、この時は、老婆のほうが気がかりで、男性の恰好はさして気にならなかった。
私はその男性に、
「さっき、この先でお婆さんとすれ違いませんでしたか?」
と質問すると、その男性は、
「いや、見てません」
と。老婆とは、この場所から1kmも離れていないところですれ違っている。途中に脇道や人家などは無かった。おかしいと思い、念押しで訊いてみる。
「このすぐ先ですけど、奥多摩方向に向けて歩いている全身が白ずくめのお婆さんですが」
すると、男性は、判で押したように、
「いや、見てません」
先ほどと、同じ答えだ。私は質問を変えて、
「この道をずっと歩いてこられたのですか」
と訊くと、男性は、そうですと答えた。それなら、見ているはずだが。見ていないのなら仕方ないが。どこから歩いてきて、どこへ向かおうとしているのかよく分からなかったが、恰好からして登山者であることは間違いない。ただ、どこの登山口から降りてきたのか、または、これから登ろうとしているのか、付近には登山口がない。下山が遅くなったのか。これから登るにしても、まだ午前零時過ぎだ。そもそも恰好が真夏の登山者の恰好ではない。言うなれば、厳冬期雪山長期縦走のような風体だ。
見ていないのであれば、それ以上、その男性と話すことも無いので、車に乗ろうとしたところで、1台の車が脇を通り過ぎて行った。徘徊してる老人であれば、まあ、自分が通報しなくても、誰かが通報するだろうと思い、その場を後にしたが、あれだけ近くにいて、見ていないというのもおかしな話だと思った。
ヘッドランプの灯りだけだったから、道路の反対側をライトも持たずに歩いている老婆に気が付かなかったのか。そんなことがあるのだろうかと、今でも不思議に思っている。ただ、男性がつけていたヘッドランプは、最近のLEDの明るさと色ではなかった。言うなれば、豆電球のような色と暗さだった。
写真は、適当なのが無かったので、付近の山。
いつもレコや日記をを楽しませてもらってます。ありがとうございます。
白ずくめの老婆と異様に着込んだ若者ですか…
若者は本当は老婆を見ていた…とか… そして、ビビって寒気を感じ、着込んでしまった…とか…
そのくらいの拙い妄想しか出来ない私です。
あるいは、この場所は建物の無いお化け屋敷?👻💦
うーん、無理がありますね〜
ホントはこの手の話は読みたくないのですが、ついつい読んでしまうんですよね😅?? 夜中におしっこに行けなくなったら、責任を取っていただきます(笑)
是非是非、続編をお願いしますね〜🙏
(オイオイ 作リ話ジャナインダカラ…)
普通に会話をしているので、怖いとかいう感情はまったくなかったですね。
そもそも、オバケだとかは思っていないし。
ただ、後刻、考えてみると、不自然な格好だったことは確かです。老婆も男性も。
私は、静かで死んだようにぐっすり眠れるからという理由で、墓地の隣でも車中泊するくらいに、この手の話を信じておりませんが、まあ、国道411号線には、ナニかあるような気はしています。今回のこと以外にも、近くの山で不思議なことがありましたし。
車に乗り込んで、バックミラーを見たら、男性の姿は無かった、、、といった終わり方にすればより怪談ぽくなりますけど、それだと、事実と違うし、なにより、嘘くさくなってしまいます。あくまで、実体験をそのまま書いてますので、闇女から続く物語は、これで一区切りとなりますが、近くのK取山で、山頂で動き回る黒い影を見ておりますので、それについては、また後日。
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