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写真�⊃携�田市野中土手付遺跡の北陸南西部（加賀）系装飾器台
写真�Ｂ湿綮埔襪了蓋妬�出土、銅鏃、鉄斧など
ランチでゆっくりし過ぎて弥生の丘に戻る余裕がなくなり、すぐに県埋蔵文化財センターに向かう。到着して関連企画展を見始めるとすぐに講演会受付が始まった。慌てて並び何とか前の方の席を確保。資料にざっと目を通して展示を再び見学。弥生時代後期から古墳時代早期、前期ーから飛鳥時代までの越後平野の置かれた環境、東北、北海道の北の地域間交流と北陸を中心とする西の世界との交流の諸相を様々な角度から検証する意欲的な展示で、新潟市文化財センターも大きく関わる企画展だ。
九州、出雲、丹後、北陸、近畿、東海、東北、北海道などの多系統の遺物が一ヶ所に集まるのは新潟しか無さそうだ。日本海沿岸交易活動を通したダイナミックな動きが感じられる稀有な地域だろう。弥生後期の村上市の山元遺跡(比較的小規模な高地性環濠集落)からは新潟県内最多の貴重なガラス玉が出たり、弥生後期の筒型銅器など貴重なものが少なくない。県内の古墳の墳丘規模は全国的規模で見れば比較的小振りだが城の山古墳の副葬品の中身を見ると畿内王権の関連する大型古墳の副葬品セットと同じセットが出ている。
新潟は弥生末頃の日本海側の農耕社会や古墳文化の北限であり、新潟の港にいけば、その当時の西の世界、北の世界の情報や物質を入手することが可能だったのだろう。
北海道の人々はおそらく本州からの鉄を知るより前にオホーツクの人々から北東ユーラシア産の鉄器、金属器に触れたであろう。但し入手しやすさは日本海を南下する方がアクセスが良かったのだろうし言葉も理解しやすかったと思われる。文化の接触の長い歴史があるからだ。
但し錫製品など本州では得られにくいものはサハリンからきているらしい。新潟は北と西を結ぶ実に興味深い場所であり毎月のように通う生活は終わりそうもない。
講師の県埋蔵文化財センターの先生に長々と展示に関する質問をしたのですっかり遅くなり、急いでアップダウンのある道を必死に漕いで新津に戻り電車に飛び乗り、そのみ新潟駅で新幹線に飛び乗った。帰りも丁度ジャニーズイベントが終わったらしく満員に近かったが何とか自由席を確保。新潟の恒例の日帰り旅を無事終えた。
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