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写真��付近から出土した丸木舟
写真�８伉譴�らは縄文時代から平安時代―中世にわたるほぼ関係の土器類などが引き上げら、この展示は弥生時代の土器類
まだまだ見るべきところを残し、少し残念だ、午後の予定もあるので一乗谷の見学を終え、安土城考古博物館に向かう。その途中で琵琶湖の北側にある葛籠尾崎湖底遺跡資料館に立ち寄る。北陸自動車道に乗り、長浜市の木ノ本ICで降りて資料館に到着、うっかり事前に連絡し忘れ、ダメかと思ったが幸い館の前と中に人がおられて館を開けていただき、見学できてラッキーだった。ここは縄文時代から平安〜中世にかけての土器がほぼ完全な姿で湖底から見つかることで知られ、なぜそのような湖底遺跡があるのか、なぞはまだ解明されていないようだ。しかし、完全な形の土器が各時代にまたがって水深の異なる場所から出るということは、おそらく何らかの祭祀行為があり、土器が湖上から、または船の上から沈められたと考えるのが自然か？
縄文時代から弥生、平安などの土器類や丸木舟を眺めながらそう考えた。あまり長い時間が書けることができず、次の安土へと移動した。
以下は長浜市の長浜城歴史博物館が昨年開催した葛籠尾崎湖底遺跡に関する企画展の文章を掲載しておく。
開催趣旨
人々は、大昔からびわこ琵琶湖の傍でその恩恵を受けながら暮らしてきました。琵琶湖北部に位置するおのえ尾上（長浜市湖北町尾上）もそのような集落のひとつです。大正13年(1924)の暮れに、尾上の漁師がイサザ漁の底引き網で、初めて土器を引き揚げてから、琵琶湖北端部の湖に突き出した岬であるつづらおざき葛籠尾崎の東沖合600〜700ｍ、水深10〜70ｍの湖底から次々と土器が引き揚げられました。200点以上におよぶ遺物が発見され、そのいずれもがほとんど破損しておらず、年代は縄文時代早期から中世にかけての長期間にわたります。
湖底から引き揚げられた遺物たちは、発見からおよそ100年もの間にわたり、尾上の各家庭や地域の資料館で守られてきました。尾上の人々は遺物の散逸を防ぐため、時には売り物と引き換えにしたり、展示できる場を提供してまで、自分たちの手で地域の宝を守ってきたのです。
しかし、なぜこんなにも深い湖底からほとんど完全な形の土器が引き揚げられるのか、という謎は未だ解明されていません。
この企画展では、葛籠尾崎湖底遺跡の謎とともに、尾上地域の人々の手元で大切に保管されてきた遺物と、それらを守ってきた人々について紹介します。皆さんの中には「葛籠尾崎」の地名は知っていても、その湖底に存在する遺跡の様子や、遺物についてはよく知らないという方もいるかもしれません。この展覧会を通して、地域の宝を脈々と受け継ぎ、守ってきた人々の想いに触れると同時に、葛籠尾崎湖底遺跡の特異性やその不思議さ、文化財を自分たちの手で守っていくことの尊さを知っていただければ幸いです。
1950年代の尾上(松岡正富氏提供) イサザ漁の様子（松岡正富氏提供）
展示構成
1.尾上に眠る深湖の宝
尾上の人々は、漁の際に自分たちで採取した土器を、地域や自分たちの手で守っていきたいという想いから、それぞれの家庭や、尾上公民館に設置した「葛籠尾崎湖底遺跡資料館」で保管してきました。今回の企画展では、昭和62年(1987)に文化財指定された土器とともに、新出となる資料を含む、秘蔵の土器を中心に紹介します。所蔵者それぞれに土器にまつわるエピソードがあるため、展示は編年ではなく所蔵者ごとにまとめ、「土器(文化財)を自分たちの手で守ること」に焦点を当てます。
2.小江慶雄氏の成果
日本における水中考古学のパイオニアである尾上出身の小江慶雄(おえよしお)氏は、土器の散逸を防ぎ、地元で一括して管理されるように尽力しました。地元の深湖の宝を守る功労者でもあった小江氏の功績について紹介します。
3.神秘に挑む者たち
葛籠尾崎湖底遺跡には、なぜほとんど破損のない形で土器が眠っているのでしょうか。幾人もの研究者たちがこの謎に挑戦し、いくつもの仮説を立ててきましたが、発見されてから100年が経とうとしている現在でも、その謎は解明されていません。
来館する皆様も、ぜひこの謎に挑んでみてください。
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