午前中は富士宮市の大鹿窪遺跡に関する講演会をzzoomで聴講しながら高麗川南公民館で開催される講座を聞きに行った。高麗川で下車するのは初めてでまず腹ごしらえに駅近くのカフェでオムライスランチ。ハーブティの付く珍しいタイプ。久しぶりに味わうカモミールとラベンダーのミックスが中々良かった。残念ながらハーブの販売はなかった。昔は庭で数種類のハーブを栽培していたが火災以降ハーブ栽培はしていなかった。
高麗川駅を出ると西武線の高麗駅にあるのと同じ渡来人のシンボルのような小さな塔のようなものがあった。
高麗川南公民館へは地理がわからず少し迷うが何とかたどり着く。講演は2時からなのでまだ受付は始まらない。午前中聴いていた大鹿窪の続きをしばらく聴いていた。
講演は武蔵大学の山本典幸氏でこの四回シリーズの講演会及び過去のシリーズでもなかったことで今回初めてという。
最近では千葉県埋蔵文化財センターが昨年開催した縄文らくがく館の展示が出色だったことは先生もその研究資料を引用していて力の入った展示と認めておられた。山本氏は縄文土器研究の歴史をモース、山内清男、佐原真の三氏の仕事を通して山本氏の考え方や最新研究を踏まえて解説された。そのなかで1.土器の観察、2.土器の比較ー世界の土器文化との比較ー縄文土器の世界的な位置付け
3.土器紋様の研究ー山内清男の縄文原体の発見と世界規模での土器比較研究
4.佐原真の土器のはなし
などのはなしの後、モースが大森貝塚で指摘した系統の異なる土器について田名塩田遺跡出土の真脇式土器を例に詳しく解説、紋様の細かい観察の重要性を力説、素人にはこの辺りが難しいところ。縄文原体も口で説明されただけでは良く理解できないし、凡や資料図面を見ても容易には理解できない。自分で原体を作ってみるしかないのか?
最後に近年著しく発達した土器の穴のレプリカ法による観察により豆類などの栽培の可能性やコクゾウムシの検出から土器製作環境の推定など、また土器付着物に関して最近では脂肪酸の新しい分析法が発達し世界的な研究プロジェクトが進行しており、縄文土器は常に分析対象になるほど世界的に重視されているようだ。縄文土器ほど大量に出土する土器は世界にはないようでまたその模様や器形の精緻さも類例がないというのは山内清男がすでに指摘しモースも認めていたようだ。
無論海外でも面白い先史土器はあると思うが?
最後に終了後、土器形式が変わる時同じ遺跡でも時間差があって別の集団が入って別の土器文化を持ち込む場合と同じ集団が新しい何らかの刺激を受けて新しい何らかの刺激を受けて新たな土器形式を産み出す場合と識別はできるかと尋ねたがまだまだ難しいところがあるようだ。
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