|
|
|
写真��金銅製透彫り冠
写真�９恥匹班嫗斡�
新宿での用事の後、久しぶりに明治大学博物館に立ち寄り三昧塚古墳展を見学する。五月に水戸の県立歴史館で見たはずだが、日本で唯一の出土例となる馬形飾りの付いた金銅製冠以外は詳細を思い出せない。このときの日記を見ても忙しかったのか冠の写真以外は記載がない。今回は四十年以上前の当時の調査を行った明大名誉教授の大塚初重先生が先日お失くなりになったばかりでその生前のご活躍を偲ぶ展示会ともなった。当時の大塚先生や後藤守一先生らの発掘当時の写真もあり、大塚先生の当時の発掘日記などが引用され、臨場感がある。
埴輪に関して鹿形埴輪では、その特徴から夏毛を表現した雌の成獣との解説があり、研究者の細かい観察のすごさを感じる。
鏡に関しては古墳築造年代が５世紀末である一方、出土した四神四獣鏡は５世紀半ばのものと推定され、長期間大事に保有されたものらしい。また鏡に紐を取り付ける鈕周辺に残存した繊維の痕跡から、織物を筒状に縫ったもので、裏面には絹の袋の痕跡があったらしい。甲冑や馬具などを含め、主要な出土品が国の重要文化財に指定されている。
実は今日は本当は展示解説がある予定だったが、コロナ急増で取りやめになってしまったのはつくづく残念だ。
