３月2日(土)縄文時代九十九里の貝塚と生業

2024年03月02日 17:55講演会・研究会全体に公開

今週は、韓国語を習い始めたが、それ以外は、自宅で古式土師器の資料調査のための準備に追われて自宅に引きこもって運動不足に陥り、寝床で足首がつる等散々だった。昨夜福岡市埋蔵文化財センターに資料調査リストを送り、今日は午前中は、千葉市で加曽利E式土器展関連講座として九十九里の貝塚の話。東京湾岸の貝塚ははよく知られるが九十九里の貝塚は余り知られていない。加曽利貝塚などのような環状や馬蹄形などのような巨大な貝塚遺跡は九十九里にはなく、住居の廃屋の中の小さな貝捨て場や、斜面貝塚などがあるようだ。縄文時代早期から前期にかけて海進が進み、外海につながる河川沿岸の微高地(扇状地や河岸段丘)などに集落が現れ、ハイガイやハマグリ、などの外洋砂底性などの貝類や魚介類を捕って暮らしていたが中期中葉以降海退が始まり、ヤマトシジミなどの汽水性の貝類が主体となり、水域環境が変わったことを示す。さらに中期後葉以降はチョウセンハマグリやイボキサゴ、フジノハナガイなどの内湾性の貝類が増え、生業パターンや環境の変化を思わせる。

　また、同じ九十九里でも、栗山川と南白亀川、一宮川などの水系により、集落立地や生業パターンが異なるらしい。川が真っ直ぐ海に向かっていて海へのアクセスの良い場所では河岸段丘や川に近い丘陵上に集落を構えて丸木舟で海に出かけて漁をしたが、川が大きく蛇行してアクセスの悪い河川流域では、時々下流の砂堤上にキャンプを張って漁をしたのではないかという研究史がある。千葉県では、こうした過去の研究の当否を
残された貝類などの計量的な解析を行い、解明しようとしているようだ。分析が進むとこの地域の集落や暮らしの様子の解明が進むことを期待したい。11時半に会場を出て早足で千葉駅１１時40分発の快速にのり、一旦御茶ノ水駅に出て、明大のグローバルホールで開催されている土偶の研究発表会の会場に向かい、資料集を入手。すぐ東京駅に向かい、あさま号にのって本庄早稲田に向かった

2024-02-25 2月25日(日)南魚沼市発掘調

2024-03-02 神川町の弥生時代ー本庄早稲田の

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