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日記
5月24日(日)考古学と神話、宗教学の間
一昨日愛知県朝日遺跡ミュージアムでみたS字甕展のパンフレットを見ながら、口縁部のわずかな形や文様のわずかな違いから、分類し、時期差、形式差を見いだしていく考古学者の姿に敬意を評しつつ、昨日の落合氏の殷代甲骨文字研究から、古代中国の祖先祭祀や神話、信仰形態と政治権力との関係を論じることを考えると、文献のない日本の先史古代の人々の祖先崇拝が果たしていつどのように発生したのか、なかったのか?いつどのような集団で宗教的な観念が生まれたのか、あるいは外来の信仰ご伝播したのか?分からないことだらけだが、物質文化だけで社会を解釈できると信じた時代は終わり、しかし信仰や観念と現実政治との関係を考える手だては少ない。日本の研究者は、特に苦手な分野だ。大した大集団もない縄文時代に階層化や祖先崇拝の観念が生まれたとする説にはどうにも賛同できないが、さりとてでは、どのような意識で生きていたのか、検証することは容易でない。
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