4月22日(月）記録映画「先祖になる」を観るー午後は山岳気象講座

2013年05月01日 19:16映画全体に公開

4月22日(月）記録映画「先祖になる」を観るー午後は山岳気象講座

22日の午後、山岳気象大全の著者の猪熊氏の講座があるので、その前の時間、東中野のポレポレ座で陸前高田のきこり、佐藤直志氏の家の再建の記録映画を見た。

　津波の被害にあった佐藤氏の家だが、陸前高田の気仙大工の建てた家は堅牢で、二階まで上がった津波でも柱や基礎はびくともしなかったという。津波で長男を失うが、妻と娘夫婦らは、架設に移らずこの地にとどまろうとする直志氏の頑固な考えに最初は同調してとどまるが、やがて時間の経過とともに離れて架設住宅などに移っていく。直志氏は残った住民と協力して被害にあった家を解体し、森から木を切り出して、住宅再建の準備を行う。自治体の職員は直志氏ら居残り組みの住民を何とか説得して仮設住宅などに移動させようとするが、自治体や国も村や家の再建に関して明確な提案ができないでいる。そんな中で直志氏らはふるさとを守ることが大事と、自宅再建を決行。生活は政府自治体の援助とともに自給自足を行うように減反であいている田んぼを借り、お米を作付けし、荒地にそばをまく。直志氏は7年前にがんを宣告され、行政の遅い対応を待てない状況。また残った住民らはふるさとの祭りであるけんか七夕の山車の再建と祭り復活を行い、困難な状況の中、村と生活の再建を目指す人々の戦いが続くーー。そんな中で直志氏の家が再建されるーー

ーー大災害の後にどうやってふるさとを守るのかーー難しい問いに正面から立ち向かう直志氏と仲間の住民らの困難な歩みーーその後に見たチェルノブイリ後のベラルーシの農民の生き様を映し出した本橋成一氏の記録映画(ナージャの村・アレクセイの泉）や「祝島」などと通底するものを感じた。

　映画の後、在日ビルマ人に関する記録映画を観る予定だったが、3時からの山岳気象講座に間に合わないことが判明したので予定を変更。近くの韓国料理屋でランチ、新宿に出て紀伊国屋で地形図を見る。その後、講座の会場に行く。

　山岳気象講座：初回の今回は山岳気象大全の著者、猪熊氏が観天望気を解説、雲に関するさまざまな解説を聞き、難しい山岳気象に関して少しでも理解を深めようとするが、道は険しい。猪熊氏の本にサインをいただいたのは嬉しい。

2013-04-30 映画「サバイビング・プログレス

2013-05-02 4月26日ー27年目のチェルノ

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