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朝のNHKの番組でも「深海」展を取り上げていたので、今日は混みそうだと予想したが、実際は予想をはるかに超える混雑。チケットを買うために大行列、入口まで40分待だ。行列に並ぶも、今日はあきらめて帰ろうかとも思ったが、午後の後援会は捨てがたい。次回のイベントは9月15日で、このときは東京にいない。辛抱して行列に並ぶが、結果はよかったと思う。10時20分くらいから並んで、11時前には入場できた。フラッシュをたかなければ動画以外は撮影できる。
第一ゾーンは深海の世界への導入。太陽の光がどこまで届くか?水圧はどうなるか?溶存酸素、水温など、深海の基本的な姿を教えてくれるーー
第二ゾーン:深海に挑むーー人類が、そして日本人が深海に挑む歴史、日本は世界に先駆けて有人潜水艇、無人探査機などで深海に挑んでいった。深海6500の実物大模型などが置いてある。
第三ゾーン:深海生物図鑑:深海生物はまだまだよくわかっていないものの、様々な貴重な標本、写真などでその一端に触れることができる
第4ゾーン:深海に生きる:深海生物は何を食べて生きているのか、餌はどのように運ばれるのかーー熱水鉱床、温水鉱床など深海の生き物の不思議に迫る
第五ゾーン:深海への適応ー深海生物の巨大化、発光、共生、寄生、その他生き抜くための様々な姿
深海シアター:潜水艇からの撮影に成功したダイオウイカなど
深海開発と未来ーー食料や医薬品開発の原料のほか、鉱物資源開発などの未来図
ダイオウイカは標本になるとミイラみたいで、残念だが、映像はすごい。世界で初めて深海のダイオウイカの姿をカメラに収めたものだ。深海生物は赤、黒や白(銀)など単色がおおいというが、結構きれいでかわいらしいものもあるーーややグロテスクなものもーー
一通り展示を見て、12時過ぎに出口前の販売コーナーで公式図録を飼う。日本館に向かい、二階のイベント受付に向かうとすでに長蛇の列。受け付けは13時であるが、すでに12時半前から並んでいる。13時前からようやく動き始め、特別展入場券に再入場を認めるスタンプをもらって会場に入った。
会場に荷物を置いて、地下一階のラウンジに行ってみるが、やはり混雑がひどく、食べるのはあきらめ、1時半まで資料に目を通して待つ。
1時半、講演が始まる。講師は科博の動物研究科の深海生物専門家の研究主幹の篠原現人氏と研究員の中江雅典氏。最初に中江氏から深海生物の概要に関する紹介があり、次に篠原氏から深海魚の系統と進化の中から主要な仲間ごとにいくつかの深海魚の紹介があり、なかなか楽しめる講演だった。特に篠原研究主幹はスズキ目の中のゲンゲの仲間の分類などが専門で、面白い話を伺うことができた。しかし深海はまだまだ分からないことだらけであることもよくわかった。篠原氏がゲンゲの分類をテーマにしたきっかけは科博の調査で東北の深海魚調査に同行した際、東北沖で様々なゲンゲ属の魚を捕獲したが、最初は全く魚の名前を特定できなかったという。わからないことだらけの深海魚でまずゲンゲ属の魚の分類を志したそうだ。
講演が終わり、質疑に入ったが子供や女性を含め、多くの参加者から様々な質問が出たのには驚いた。皆勉強して講演会に臨んでいることは明らかで、これがある意味最も驚いたことだったかもしれない。
講演の後、日本館の地下にあるシアター360に向かう。ここも25分待。このシアター、今日のテーマは海の食物連鎖と人類の旅。360度の立体映像はすごい迫力。空から海に入るシーンは本問いに海に飛び込むような迫力、この映像はすごい迫力で、ぜひ一度体験されることをお勧めする。科博もなかなかやるなあ――と思わずにはいられなかった。
シアター360を堪能し、地球館レストランで恐竜の足ハンバーグを注文した。残念ながら深海魚展にちなんだメニュ^は売り切れ。
その後にもう一度講演内容を頭に入れて、「深海」展に再入場し、「ホテイカジカ」などを見て展示会を後にした。
靴はやはり履き方が難しく、課題を残した。
写真1:口が大きく、歯が鋭い深海魚の特徴を示すホテイエソ科の魚
写真2:講演会の様子
写真3:ホテイカジカの標本
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