記録映画「標的の村」を見る

2013年08月25日 07:57映画全体に公開

トレッキングシューズを見に行くついでに、東中野のポレポレ座で追加上映が決まった「標的の村」を見た。ショッキングな内容。こんなに大きな問題になり、１６０人の高江の村人がほとんど総出で座り込みをして抵抗しているのに、本土ではほとんど報道すらされていないーー。しかも国が住民の座り込みに対して「通行妨害」で訴訟を起こすといういわゆる「SLAPP」訴訟まで行われていた。運動の中心人物の一人、高江の森でカフェを営む安次嶺（あしみね）現達さん（通称ゲンさん）とその家族も政府に訴えられた。座り込みの現場に行ったことのない、当時まだ７歳の海月さんまでそのリストに入っていた。

SLAPP訴訟とは行政府や企業などの強者が抵抗する弱者を恫喝する法と裁判所を悪用する戦術だ。私が２０年以上まえに米国の市民運動とかかわっていたころ流行り、市民側から多くの州で差し止められたものだ。しかも民主党政権の下、法律家であった千葉景子法務大臣の名前で訴訟が起こされていることに、二重のショックを受ける。基地問題でアメリカにたてついて辞めさせられた鳩山首相問題の後だったからなのかーー民主党はいつから弱者をいじめる政党になったのかーー恥を知れ！！――

　欧州でも、韓国やフィリピンでさえ多くの米軍基地を追い出したのに。日本では、ある面で一層酷くなるばかり――。行政府⁼とくに首相官邸ーーも外務省、防衛庁も、マスコミもアメリカの言いなりーー戦後日本はCIAの傑作という評価はここに定まれり――ああー日本よ、どこへゆくーー？？

　映画の後、この問題にかかわるミュージシャンの大熊わたるさんと東京で活動するゆんたく高江の女性によるトークショー。現地の座り込みへの支援が呼びかけられたがーー、私には東京でできることはもっと他にありそうと思えたーー。現地の抵抗だけでは困難な戦いだーー東京に意思決定者がいるはずだからーー。
　火曜日の夜には近くの三軒茶屋のカフェOHANAでも支援のイベントがるので、のぞいてみようかな――

　

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