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これは、自分が宝剣山荘での経験で、思いついたのだが、世に言う「百名山バカ現象」はどうして起こるのか、自分なりに考えてみた。
【百名山】木曽駒ヶ岳〜空木岳〜南駒ヶ岳〜越百山〜シオジ平
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2011年7月に宝剣山荘に泊まった時のこと。あるオヤジとおばちゃんが話していた。
「宝剣岳は、怖そうだわ。」
「宝剣岳は、百名山じゃないから、登らなくていい!」
このバカオヤジが強く言ったので、自分は衝撃を受けた。「なに、言ってんだ。このバカオヤジ!」そう言ってやりたかったが、性格温厚なにゃー隊長は、黙って聞いていた(;・∀・)
深田久弥氏ならずとも、まともな登山者の感覚ではない。どうして、こんなことになってしまうのか、考えてみた。
百名山バカ現象が起こる根本的な理由は、「深田久弥、そんなの関係ねえ。」という態度にある。
日本百名山リストを見て、ただ登ればいいという短絡的な登山が百名山バカ現象を引き起こしている。
深田久弥氏を神聖化することはしなくていいとは思うが、少なくとも、大人数の団体やツアーで登るとか、わざわざ混雑するところを狙って登るとか、氏のいやがることを平気でやるのは、氏に対する嫌がらせ以外のなにものでもない。(今となっては、混雑はある程度、避けられない状況ではあるが、わざと時期を外すという手がある。)
見栄えのする山をスルーしても、平気なのは、登山の根本を覆すもので、これもまた、論外である。
こういった「深田久弥、そんなの関係ねえ。」という態度が、百名山バカ現象を引き起こしていると思う。
深田久弥氏は、神聖化されているという割には、「日本百名山」に表れている氏の登山に対する姿勢は、まったく反映されていない。
まずは、書籍「日本百名山」を読んで、深田久弥氏の山に対する想いは理解する必要があるだろう。
もちろん、深田氏の通りに登る必要性はまったくないが、深田氏の考えを知ることは、登山者にとっても、参考になると思う。
ただし、パッと見では、「日本百名山」という本は面白いとは思えないと思う人も多いだろう。自分もそうだった(;・∀・)
これから登ろうとする時、登った後で読むと、それなりに味わいが出てくると思う。