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2024年02月14日 09:43クライミング全体に公開

クライミングで最重要な能力は保持力と柔軟性 「BEAST MAKING」

自分は、クライミングを初めて、最初のころは、「三点支持」とか「足を使え」とかよく言われた。

今でも、そういう人がいるとは思うが、それは昔のアルパインの技術で、今のフリークライミングはちょっと違う。(あくまで、優先順位の話。)

今の時代、クライミング=フリークライミングとなっている。昔のアルパインは、「ハシゴや階段を登る技術」と考えれば、よく分かると思う。

【参考】クライミングで最重要な能力は保持力?
https://coconala.com/blogs/2243702/69057/

 まあ、垂壁、かぶりが中心になったら、保持力が重要であることはすぐ分かること。しかも、日頃使ってないから、トレーニングの重要性はすぐに分かる。
大事なことは、ムーブも足も保持できてないと、まったく使えないということ。バランスを考えれば、普通に分かる。

★BEASTMAKING ビーストメイキング クライマーのための保持力強化トレーニング
https://amzn.to/3P5Kqm3

 最近、こんな本が発売された。「クライミングで最重要な能力は保持力と柔軟性」ということは、認識すべきだろう。
もちろん、ボルダリング中心に書かれてはいるが、垂壁、かぶりのルートにも適用される。
※スラブしかやらない人は、話は別。

 「ビーストメイキング」を読んで気になったところは、下記の通り。

●クライミングにとって、最高のトレーニングはクライミングだ。

 >トレーニングには、インドアクライミングは最適だが、きらいなら仕方ない面はある。ロッククライミングとプラスチッククライミングは、そもそも別の趣味。
 但し、日頃のトレーニングをしなくていい理由にはならない。工夫は要る。個人的には、平日、クライミングジムに行きたいとは思っているのだが・・・。

●指の力、保持力は、常に最重要要素である。強く健康な指と高い柔軟性は、よいクライミングには必要不可欠なのだ。

 >もちろん、脚、体幹、ムーブと言った要素も重要ではあるが、日頃のトレーニングを考えたら、保持力と柔軟性が最重要課題である。

●指の強化トレーニングは長期計画で考えるべきだ。
確たる効果を得られるまでは、何か月もかかる。

 >日頃使っていない筋肉を使うから、これは当然。

●決してやりすぎないこと。少しでも痛みや違和感が出たらやめよう。指のケガなんて、ばかばかしい。

 >ケガをしないのは、上達するためには、重要。「だましだまし」では、結果が出ないことが分かっているので、休む時は休む。
 ちなみに、指はなかなか治らない。月単位、年単位で痛みが引かなかったりするので、注意が必要。

●フィンガーボードのトレーニングでは、たまに長時間行うよりも、少しずつ頻繁に行う方が、はるかに実りが多い。指の力は一年を通じて鍛えること。

 >日頃使ってない筋肉をいきなり使うことの危険性は把握すべき。登山、クライミング後にひどい筋肉痛になるのであれば、負荷のかけすぎ。

●みな上達を急ぎすぎ。忍耐が必要だということを分かってない。

 >日頃トレーニングしてないのに、安易にハングドッグを繰り返して登ろうとする方がいる。
 低グレードで丁寧に登るトレーニングをしないと、登る力は身に付かない。落ちる練習をすると、落ちる技術が上手くなるのは、当然。

●自分の苦手なことを避けているクライマーが多い。
グレードは「低い」が自分にとって難しく感じる課題はやりたがらず、自分が登れるもののなかでグレードの「高い」ものをやろうとする。
そんなことで優れたクライマーになんてなれるわけがない。

 >いわゆる「お買い得」ばかり登りたがる人がいる。グレードは人間が勝手に作りあげたもの。自然とは、「まったく」関係がない。
 人が作りあげたものに振り回されるのも、バカバカしい。

 また、苦手なことを避ける人には、メンタルはまったく期待できない。あと、高グレードが登れて、低グレードが登れないような方もいるが、本チャンではまったく信用できない。

●トレーニングの時、苦手に70%、得意に30%の時間を割くと、上達が早くなる。

 >「得意なところを伸ばす」とは、良く言われることだが、自然相手には、オールラウンドの能力が要求される。
 あと、苦手なところがあると、メンタルはそこからくずれる。苦手を避けている人間にメンタルの強さは期待できない。

 そもそも、その人が苦手かどうかなんて、自然から見れば、どうでもいい話し。必要な技術は、身に付ける。シンプルに考えればいい。

●持久力よりパワーを重視する。パワーが向上すれば、持久力も向上する。ただし、逆はない。

>歩いていれば、筋トレになると勘違いしている人がいるが、大きな負荷をかけて筋トレしないと、速筋がやせて、結局、筋力が維持できないというのは、常識。

 逆にムーンボードばかり打って、核心は強くなったけど、全体的に弱くなったなんて話も聞くので、程度問題はあると思う。


 個人的には、指力、保持力には、下記のようなトレーニングがいいと思っている。

★カチ持ちのトレーニング
https://www.youtube.com/shorts/-aRSXN7vSB4

 カチは、オープン、ハーフクリンプ、クリンプで持つが、それぞれ日頃、使わない筋肉なので、形を作ることから始めた方がいい。
これにどれだけ、負荷をかけ、ぶら下がったりするかは、人それぞれと思うが、ケガをしないことが一番大事。

★指のトレーニング(保持力)
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-229282
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