ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1127101
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

3泊4日de奥秩父縦走 奥多摩駅〜瑞牆山荘(巻きあり)

2017年05月02日(火) 〜 2017年05月05日(金)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
40:22
距離
71.4km
登り
6,080m
下り
4,889m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:41
休憩
0:16
合計
7:57
8:27
37
11:11
11:11
62
13:05
13:06
97
14:43
14:44
34
15:18
15:19
65
16:24
2日目
山行
11:39
休憩
1:42
合計
13:21
3:18
24
3:42
3:43
28
4:11
4:11
46
4:57
4:57
56
5:53
5:53
36
6:29
6:39
15
6:54
6:55
116
8:51
9:21
13
9:34
9:34
17
9:51
9:51
59
10:50
11:02
29
11:31
11:32
18
11:50
11:51
64
12:55
12:55
27
13:22
13:34
39
14:13
14:23
44
15:07
15:31
34
16:05
16:05
34
16:39
3日目
山行
10:20
休憩
1:55
合計
12:15
3:51
59
4:50
4:53
36
5:29
5:30
22
5:52
6:03
38
6:41
6:48
63
7:51
8:35
18
8:53
8:54
35
9:29
9:41
39
10:20
10:21
81
11:42
12:09
31
12:40
12:42
151
15:13
15:19
47
16:06
4日目
山行
5:03
休憩
0:25
合計
5:28
4:10
63
5:13
5:31
69
6:40
6:41
54
7:35
7:36
61
8:37
8:38
33
9:11
9:15
23
天候 素晴らしき晴天
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
残雪状況は5/2-5日のもの
1日目 水根巻き道気持ちトラバース注意 雲取山巻き道残雪あり
2日目 唐松尾〜水干巻き道大規模崩壊のため尾根道使用が望ましい 2日目ルートで注意すべき残雪無し
3日目 残雪箇所 東破風東側斜面 木賊の砂払より上部からは甲武信ピーク以外全ルート
4日目 残雪箇所 大弛から金峰山頂 金峰山尾根一部 砂払から大日岩
その他周辺情報 増富の湯5段階の温度のお風呂が面白いけどやはり42℃が一番
(瑞牆山荘バス停に割引券あり)
ここより始まるロングトレイル
ここより始まるロングトレイル
近道の神社
石尾根登山口
三ノ木戸山への分岐
三ノ木戸山への分岐
ヤマザクラサク
六つ石山分岐 巻きます
六つ石山分岐 巻きます
城山・将門馬場と水根巻き道分岐 巻きます
城山・将門馬場と水根巻き道分岐 巻きます
何だか見た記憶の無い花が咲いてた
何だか見た記憶の無い花が咲いてた
水根分岐より5月2日の富士山
同じ富士山でも2-3-4-5日と風景が変わっていきます
水根分岐より5月2日の富士山
同じ富士山でも2-3-4-5日と風景が変わっていきます
鷹ノ巣避難小屋
鷹ノ巣巻きました いつも登ってるし…
鷹ノ巣避難小屋
鷹ノ巣巻きました いつも登ってるし…
割とこんなトラバースがある巻き道
割とこんなトラバースがある巻き道
七つ石の社
巻くと余計に時間かかるので直登
七つ石の社
巻くと余計に時間かかるので直登
七つ石山のいわれと思われる七つの巨石
七つ石山のいわれと思われる七つの巨石
七つ石山
ダンシングツリー
1
ダンシングツリー
奥多摩小屋テン場
テント村発展中
奥多摩小屋テン場
テント村発展中
雲取山荘への巻き道分岐
いつも見落としてた気がする
雲取山荘への巻き道分岐
いつも見落としてた気がする
巻き道は雪渓あり要注意
巻き道は雪渓あり要注意
山荘到着
ここでもテント村発展中
ここでもテント村発展中
2日目 雲取山
三条ダルミ
狼平で夜明けを迎える
狼平で夜明けを迎える
やや登りのダラダラした道が続く
木橋は8か所くらいあったかな?
やや登りのダラダラした道が続く
木橋は8か所くらいあったかな?
北天のタル
飛龍山への近道 気持ちトレースが少なく山頂の景色も無し
と能書きを言いつつ巻きます
飛龍山への近道 気持ちトレースが少なく山頂の景色も無し
と能書きを言いつつ巻きます
飛龍分岐
時間通りの休憩を怠ったのでバテて眺めの休憩
飛龍分岐
時間通りの休憩を怠ったのでバテて眺めの休憩
禿岩から見る5月3日の富士山
1
禿岩から見る5月3日の富士山
南アルプス
これから行く山達
待っとれよー
2
これから行く山達
待っとれよー
将監まで道中のトラバースはややガレ気味のところもある
将監まで道中のトラバースはややガレ気味のところもある
将監小屋到着
テン場広く水も豊富 良いサイト
1
将監小屋到着
テン場広く水も豊富 良いサイト
山の神土
むっ 怪しげな張り紙が
山の神土
むっ 怪しげな張り紙が
何と!?
巻き巻き作戦失敗により尾根道を選択
1
何と!?
巻き巻き作戦失敗により尾根道を選択
崩落状況 尾根への登りでこの状況
高巻きしながらやり過ごす
崩落状況 尾根への登りでこの状況
高巻きしながらやり過ごす
このような崩落が唐松尾山頂迄に5か所程度発生
巻き道は大規模にやられてると思われる
このような崩落が唐松尾山頂迄に5か所程度発生
巻き道は大規模にやられてると思われる
唐松尾山頂
尾根についてからが長く感じた
唐松尾山頂
尾根についてからが長く感じた
尾根道で見える小ピーク
岩山で滅茶苦茶曲者だった(写真撮る余裕もなし)
尾根道で見える小ピーク
岩山で滅茶苦茶曲者だった(写真撮る余裕もなし)
笠取への分岐
巻きます というか余裕なかった
笠取への分岐
巻きます というか余裕なかった
水干分岐 地図の通りになってなく道が入り組んでて分かりづらい
迷ってたハイカーにも出会った
水干分岐 地図の通りになってなく道が入り組んでて分かりづらい
迷ってたハイカーにも出会った
笠取西側より笠取を望む
笠取西側より笠取を望む
雁峠の小屋跡
持ってる地図には水場が生きてると書いてあったが見つからず
雁峠の小屋跡
持ってる地図には水場が生きてると書いてあったが見つからず
雁峠 広々として気持ち良い
雁峠 広々として気持ち良い
雁峠からの富士山
雁峠からの富士山
古礼山
広々とした山頂
古礼山
広々とした山頂
雁峠のトリプルウォール3番目 水晶を望む
雁峠のトリプルウォール3番目 水晶を望む
水晶到着
水晶山北側から残雪を見つけるようになる
アイゼンはいらない
水晶山北側から残雪を見つけるようになる
アイゼンはいらない
雁坂小屋への分岐
雁坂小屋への分岐
本日のテン場到着
やはりテン場は混雑
本日のテン場到着
やはりテン場は混雑
3日目 雁坂峠
嶺から本日登る山を眺める
嶺から本日登る山を眺める
東破風 東側斜面が急傾斜の残雪なので下る場合はアイゼン必須
登りだったので使わず
東破風 東側斜面が急傾斜の残雪なので下る場合はアイゼン必須
登りだったので使わず
東破風から見る5月4日の富士山
東破風から見る5月4日の富士山
続いて西破風
残雪が有ったりなかったり
アイゼンの着脱が煩わしい
残雪が有ったりなかったり
アイゼンの着脱が煩わしい
木賊へのbig-wallを望む
高低差300mほど
1
木賊へのbig-wallを望む
高低差300mほど
破風避難小屋
気合を入れます
破風避難小屋
気合を入れます
big-wall途中の砂払
ここまでは雪無し ここからは雪あり
big-wall途中の砂払
ここまでは雪無し ここからは雪あり
残雪はこんな感じ
登りなのでアイゼン無しで
残雪はこんな感じ
登りなのでアイゼン無しで
木賊の分岐
大弛の小屋番さん曰く「山頂経由の方が踏み跡が多く歩きやすい」とのこと
木賊の分岐
大弛の小屋番さん曰く「山頂経由の方が踏み跡が多く歩きやすい」とのこと
甲武信小屋到着
今回の核心部に備えて準備
甲武信小屋到着
今回の核心部に備えて準備
甲武信山頂直下までは雪多し
甲武信山頂直下までは雪多し
山頂
雪もなく気持ち良い
1
山頂
雪もなく気持ち良い
国師が岳、金峰山を望む
今日明日のコース
国師が岳、金峰山を望む
今日明日のコース
しつこいようですが富士山
しつこいようですが富士山
&八ヶ岳 硫黄はもう雪が無い模様
&八ヶ岳 硫黄はもう雪が無い模様
千曲川源流分岐
本山行2か所目の源流を示す看板
千曲川源流分岐
本山行2か所目の源流を示す看板
国師までのルートは基本こんな感じ
国師までのルートは基本こんな感じ
水師
トラップトレースに迷ったハイカーに出会う
水師
トラップトレースに迷ったハイカーに出会う
残雪のおかげでシャクナゲがいい感じの高さ
しょっちゅう体をかわいがってくれて煩わしい
残雪のおかげでシャクナゲがいい感じの高さ
しょっちゅう体をかわいがってくれて煩わしい
富士見(見えません)
富士見(見えません)
両門の岩 展望良し
1
両門の岩 展望良し
こんな感じのトレースを追いかける
深い穴の側は地雷 側じゃなくても地雷
こんな感じのトレースを追いかける
深い穴の側は地雷 側じゃなくても地雷
雪ばかりで飽きたので空
雪ばかりで飽きたので空
5つの小ピークに騙され6回目の正直で東梓
今回は富士見から1ピッチで行ってやったぞコノヤロー
5つの小ピークに騙され6回目の正直で東梓
今回は富士見から1ピッチで行ってやったぞコノヤロー
国師のタル
ここからが本当の地獄
国師のタル
ここからが本当の地獄
こんな感じの斜面を延々と登り疲れ切る
こんな感じの斜面を延々と登り疲れ切る
疲れ切った先がこの急坂である
疲れ切った先がこの急坂である
ピークだと思った?
残念! 偽ピークでした!!
ピークだと思った?
残念! 偽ピークでした!!
死闘の末にようやく尾根道へ
死闘の末にようやく尾根道へ
あれだけ登ってまだあるのかよというのが正直な気持ち
あれだけ登ってまだあるのかよというのが正直な気持ち
なんだかんだで国師が岳到着
1
なんだかんだで国師が岳到着
北奥千条の分岐
oh! 本日一番の地雷爆発
ももまでもぐりました
oh! 本日一番の地雷爆発
ももまでもぐりました
なんだかんだで前国師
なんだかんだで前国師
ここまでくると金峰の五丈岩もはっきり見える
ここまでくると金峰の五丈岩もはっきり見える
ここから先は階段もありますがアイゼンなので歩きづらい
ここから先は階段もありますがアイゼンなので歩きづらい
大垂水山荘到着
3日目 朝日峠
道中で朝焼けの富士
道中で朝焼けの富士
朝焼けの南アルプス
1
朝焼けの南アルプス
朝日を浴びる朝日岳
朝日を浴びる朝日岳
南アルプス、五丈岩、朝日岳の影の取り合わせが良かった
1
南アルプス、五丈岩、朝日岳の影の取り合わせが良かった
道中の森の中はぶっ飛ばして金峰尾根のハイ松地帯
金峰ブルー
1
道中の森の中はぶっ飛ばして金峰尾根のハイ松地帯
金峰ブルー
瑞牆山を眺める
山頂直下の岩場
oh! ゴジョーサン!
2
oh! ゴジョーサン!
周辺の山からでも一発で分かる五丈岩 いいね!
2
周辺の山からでも一発で分かる五丈岩 いいね!
ゴジョーサンwith金峰ブルー
ゴジョーサンwith金峰ブルー
金峰直下の岩場はスポットで残雪
アイゼン着脱を繰り返す
金峰直下の岩場はスポットで残雪
アイゼン着脱を繰り返す
両門の富士
大日岩への下り ここはアイゼンで
大日岩への下り ここはアイゼンで
大日小屋到着
続いて富士見平に到着
なぜか菩薩の福ちゃん荘の坂道を思い出す
続いて富士見平に到着
なぜか菩薩の福ちゃん荘の坂道を思い出す
下山途中で瑞牆山
登る体力と時間が無いのでパス
下山途中で瑞牆山
登る体力と時間が無いのでパス
ついに長い旅の終着点 yeah!!
ついに長い旅の終着点 yeah!!
〆はやはり瑞牆ソフト
〆はやはり瑞牆ソフト

感想

夏のハイシーズンの訓練を兼ねて2年ほど前からいつかヤルゾーと考えてた3泊4日奥秩父(東アルプス)全山縦走にようやく体力技術が追いついたので決行しました。
ただし全部ピークハントする体力までは無いので、できるだけ巻き道を利用。
危険箇所と残雪状況はコース状況/危険箇所説明の通り。

計画ルート
1日目 奥多摩駅から歩き七ツ石山以外全巻き 雲取山荘テント
2日目 飛龍〜唐松尾巻き・笠取以降ピークハント(実際は道崩壊で唐松尾の尾根道を歩き笠取は巻く) 雁坂小屋テント
3日目 木賊巻き 大弛テント
4日目 瑞牆山巻き 瑞牆山荘着

装備で考慮した点
水込み20kg以内に抑える(幕営時の防寒、銀マットを省略)
ワカンを携行(甲武信〜国師対策)
食料の軽量化し調理具込み4kg
(朝晩はFD、アルファ米、パスタ、パン少々が主体、行動食は普段の山行からギリギリの分量を計算)
長期縦走に耐えられるよう靴を買い替え(2代目モンベルツォロミーお披露目)

1日目
前日に右足首に違和感を覚え急遽テーピングを巻いて対処。結果的に非常に具合が良く、今後も長期縦走で役立つと思いました。

奥多摩駅で準備し全山縦走のスタート。まずは例のコンビニ脇の近道から神社を抜けて石尾根登山口へ。石尾根は本当に単調な登りが続きます。六つ石山分岐に到着しますが巻きます(往復5分を節約したい)。

分岐から城山・将門馬場をパスし水根巻き道に入ります。この巻き道は初めて使いましたが石尾根にしては荒れ気味でトラバースに注意しないと滑るかもしれません。
水根分岐から更に鷹巣巻き道へ。石尾根の山は全部登ってるから、と自分に言い聞かせて先を急ぎます。

七ツ石あたりでかなりバテ気味になりました。幕営地を奥多摩小屋にしようかと悪魔が囁きましたが、水を飲んで何とかHP回復し予定通り雲取山荘へ。2年前に永沢背陵を歩いたときに比べHPが格段にレベルアップしてます。

小雲から巻き道へ。ここも初めて使いましたが素直に山頂ルートにした方が良かったかも。途中雪渓を渡る場面があります。
雲取山荘でテントを張り1日目終了。

2日目
雲取山荘から雲取山を経由し飛龍へ。石尾根に引き続きダラダラ道が続くので先を急ごうと休憩回数を減らしたらバテました。長めの休憩を取りつつハゲ岩から今後の行程を眺めます。

気を取り直して将監小屋へ。テン場も広く水も豊富で一度幕営してみたい小屋でした。将監峠から山の神土へ行くと看板に不穏な張り紙発見。
どれくらいの規模で崩壊してるかは分かりませんが、引き返したと言うメモがあるくらいなのでやばいのでしょう。巻き道を諦めて尾根道を行きます。
唐松尾への登りで崩壊箇所が5箇所くらいありました。下を覗くとかなりの幅で崩壊してるのが見えたので張り紙どおり、巻き道の通行は無理だと思います。

唐松尾から水干までには1箇所岩場が有りえらく難儀します(無名峰?)。ここで全HPを持って行かれ、水干手前で雁坂まで行けるか、かなり悩みました。
昼食のエネルギーバーを食べ、だらだら休み、何とか調子が良くなったので笠取を巻いて雁峠から縦走を続行。バテたときはモノを腹に詰め込んで20-30分休めば何とかなりそうです。

雁峠からのトリプルウォール、燕・古礼・水晶では己を手足を交互に動かすマシーンと言い聞かせてやっつけていきます。古礼山頂で思わず昼寝しそうになりました。
ようやく雁坂小屋につくとテント場一杯で場所をさがすのに一苦労。
何とかテントを張って食事。テント場で会話するのが楽しみで登りに来てると言う人と会話しつつ2日目終了。登山の楽しみ方は人それぞれだなぁと思いました。

3日目
今回の山行の核心部分に入ります。まずは雁坂小屋から雁坂嶺、破風山をバシバシやっつけます。このあたりから斜面に残雪が増えるので下り時にアイゼン(6爪)を使ったり外したりを繰り返します。

破風の小屋から木賊へのBigwall登場。HPが十分な状態ならば、この手の登りは得意。手足を交互に動かすマシーンと化してがんがん登ります。砂払から残雪が増えますが登りならアイゼン使わなくても何とかなります。
甲武信小屋に到着し、核心部に向けて念入りな準備をします。何せ残雪期のこのルート、甲武信岳から大弛まで9時間とも10時間とも言われてます(山小屋主人、談)。

準備を終えていざ核心部へ。甲武信岳山頂を過ぎ千曲川源流分岐を越えます。思えばこの山行、多摩川源流(2日目の水干)に千曲川源流とエリアの異なる2つの大河の源流を巡る旅でもあります。
富士見(見えません)まではコースタイム通りで「どこが10時間かかるんだよ」と鼻歌混じりでした。
連休中、大弛→甲武信ルートを歩く登山者が多いようで、トレースばっちり。雪の踏み抜きも回避しやすかったのです。ここまでは。

富士見から東梓のルートから山の悪意が見え隠れします。細かなアップダウンが多く偽ピークも多い。気温の上昇に伴い、ここ踏み抜くの!?みたいな場所でも地雷が爆発・私は埋没。
残雪のおかげでトンネルになるはずのシャクナゲがちょうど体に当たる高さに枝を張り出し、体をザックを、かわいがってくれます。
ヒザまでの踏み抜きを繰り返し東梓に到着か、と言う期待を5回ほど裏切ってようやく東梓に到着。シャクナゲには数え切れないほどかわいがられました。

このルートがかなりタフなのは、以前10月の無積雪時に歩いた時いやと言うほど味わってましたが、今回はタフを越えて悪意が見える気がします。
とはいえ、富士見〜東梓を1ピッチで歩けたあたり、前回よりもHPが上がってることを実感(前回は2-3ピッチかかってました)。

東梓から国師のタルまでは踏み抜きしつつもこれくらいは仕方ないよねという感じで進みます。しかしタルの先からが地獄。
タルから国師が岳まで400m以上ある高低差を延々と登ります。繰り返す小ピークと体重をかけるたびに腐って崩れる足下の雪に大変難儀します(崩れるたびにマリオのちくわブロックを思い出す)。
そして体力をさんざん奪われた後に急登が出迎えてくれました。
もうどうしようもないので休憩を繰り返しながらダラダラと登ります。悪態をつきながら。

急登を登り切りようやく国師が目の前に!と思いきやこれまた偽ピーク(2465m地点)。これほど登山者に悪意を見せつける山は他にあろうか(いや無い)。
甲武信岳→国師のルートは1回登ると二度とやるか!と思えるルートとして是非おすすめです。でも何故かまた登りたくなります。
這々の体で国師が岳に到着し大弛まで下山。10時間まではいきませんでしたが休憩込み8時間弱。

大弛山荘のテント場は繁忙期のせいか番号制出なかったのが幸いです。問題は雪上幕営だったこと。重量削減のために寒さ対策をばっさり切り落としたので底冷えする夜になりました。
ちなみにこのルート、大弛から甲武信岳であれば国師のタルまでの斜面をずっと下りるだけになるので難易度が大きく変わるそうです(大弛山荘小屋番さん談)。そりゃ大弛→甲武信ですれ違う人が多いわけだ。

4日目
流石に疲れが出てきてダラダラ準備し予定時間を超過してのスタート。朝日岳で朝日を眺めようと思ってましたが間に合わず。でも景色が良いので結果オーライ。

朝日岳から金峰の尾根・ハイ松地帯までは特にみるべきものもなく歩き続けます。時間が早いせいか雪が固まってて3日目よりとても歩きやすい。
ハイ松地帯は天気も良く風も少なかったのでとても穏やかで気持ち良い歩きが出来ました。岩場を抜けると五丈岩がお目見え。金峰山頂です。

五丈岩は周辺の山々からでもパッと見て分かるのでとても頼もしいランドマークです。見えるたびに「oh! ゴジョーサン!」と呼びかけるくらいには愛着を持ってる、そんな憎めないアイツ。
今回も五丈岩を堪能し、瑞牆山荘に向けて下山開始。金峰の尾根は岩場なのでアイゼンは使いたくないのですがスポット的に雪の斜面があり着脱を繰り返します。

大日岩への下りは全面的にアイゼンを使用。大日岩から先はアイゼンいらず。
行き交う人が非常に多い以外は特にみるべきものもなく大日小屋から富士見平へ。
富士見平への下り坂で、何故か大菩薩嶺から福ちゃん荘に下る坂道を思い出してました。坂道とトイレの位置のアングルが似てたからかな?

瑞牆山は道中にないのでパスし、バスの時間と早く温泉に入りたい一心で瑞牆山荘へ急ぎ、ついに到着。構想から2年越しの奥秩父全山縦走をこなせて感無量。
お約束の瑞牆ソフトで祝杯をあげつつバスに乗車、増富の湯で旅の汚れを落としました。

以前はこんな計画絶対無理だろと思ってましたが、鍛えたかいもあり自分の山レベルも上がったものだと実感できた山行でした。これで夏山は岩稜以外はどんなルートでも問題なく歩けるでしょう。

今回も無事下山できてお疲れちゃんでした。
それにしてもワカン、毎度携行すれど使わないまま最後の残雪シーズンまで終わってしまうとは…

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コメント

こみこみですみませんでした
Holiday-Aさま
先日は雁坂へおいでいただきましてありがとうございました。
この連休の中でもテント場が一番混む時で、水の事も含めてご迷惑をおかけしました。少し時期を外すと本当に静かな静かな小屋です。またぜひお越しください。テン場も一戸建てふうの場所で張ってもらえば快適かと思いますので。
2017/5/9 20:44
Re: こみこみですみませんでした
わざわざのコメントありがとうございます。連休は混むのがあたりまえなので気にされないでください。
また奥秩父を歩く際にはご厄介になると思いますが、その時はよろしくお願いします。
獅子鍋を作ってる山小屋は初めてで、びっくり楽しいひと時でした!
2017/5/9 21:31
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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