八ヶ岳縦走[観音平〜北八ヶ岳ロープウェイ]
- GPS
- --:--
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,944m
- 下り
- 2,271m
天候 | 【10/5】曇り後晴れ、【10/6】曇り後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
約30台 無料 仮設トイレ有 登山ポスト有 ○北八ヶ岳ロープウェイ 9/4〜11/5 8:40〜16:40 20分間隔の運行 乗車時間約7分 1,000円/片道 ○路線バス(アルピコ交通) 北八ヶ岳ロープウェイ〜茅野駅 1日5便程度 乗車時間約1時間 1,250円/片道 ○電車(JR) 茅野駅〜小淵沢駅 JR特急あずさ(自由席) 1,160円 ○タクシー 小淵沢駅〜観音平駐車場 約3,500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【10/5(1日目)】 05:35 観音平 - 06:21 雲海展望台 - 07:00 押手川 - 08:09 編笠山 - 08:35 青年小屋 - 10:05 権現小屋 - 11:39 キレット小屋 - 13:30 赤岳 - 14:00 赤岳天望荘 - 15:16 横岳 - 15:43 硫黄岳山荘 - 16:10 硫黄岳 - 16:46 夏沢峠 - 17:10 オーレン小屋(泊) 【10/6(2日目)】 06:10 オーレン小屋 - 6:49 箕冠山 - 07:26 東天狗 - 08:35 中山 - 09:14 高見石小屋 - 09:51 白駒荘 - 10:28 麦草峠 - 11:39 茶臼山 - 12:09 縞枯山 - 12:30 北八ヶ岳山頂駅 |
その他周辺情報 | ○日帰り温泉 スパティオ小淵沢 延命の湯 820円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ(着替え)
ソフトシェル
ズ:ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
お金(2泊を想定して多めに)
|
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備考 | 観音平駐車場には4時半過ぎには到着していたので5時頃にはスタートすることもできたが、安全のために日の出後にスタートしたため、当初計画より30分遅れの5時半スタートなった。 当初予定どおり5時にスタートしていれば、多少の時間的余裕ができ、オーレン小屋にも17時前に到着することができたかもしれない。 |
感想
今年の10月の連休はかねてよりカングー君から下の廊下に行きましょうと誘われてい
たのでテント泊で行く計画を立てていた。
しかし、直前の情報で冬の大雪の影響から黒部別山谷出合の雪渓がまだ溶けていない
とのことから、今年は見合わさざる得ない状況となった。
このため、今年は小生が以前よりやってみたかった八ヶ岳縦走を提案し実施すること
となった。
縦走は足への負担を考え、北から南下する山行計画を立てたが、10/6(2日目)午後の天気予報は正午から雨が降るとの予報から、天候次第で途中離脱しやすいように南
から北上する計画に変更した。
当日、予定どおり4時半過ぎに観音平駐車場に到着。
平日のせいか車は10台程度しか停まっていなかった。
朝の5時ではまだあたりが暗いため、樹林帯のなかを歩く時にヘッデンを使わないで
歩ける状態になってからの5時半に観音平駐車場を出発した。
観音平駐車場から編笠山までは直登である。
観音平駐車場の標高は1,580mのため、編笠山山頂2,523mまでの標高差は約940m、ひたすら樹林帯の中のガレ場を上る。
昨晩は夜遅くまで残業だったため、一睡もしないで移動してきたことから、いきなり
の急登は体調的にもメンタル的にもきつかった。
編笠山から権現岳までは一旦青年小屋まで下り上り返す。
青年小屋ではカングーくんが「乙女の水」を汲みに行った。
約15分休憩し権現岳に向け出発した。
権現小屋は既に閉じていた。
途中、荷物をデポして権現岳山頂に登頂、天候は曇っているが、遠方の山々を見渡し
ても山頂は雲海の上にそびえ立ち、はっきりと各々の山容を見せていた。
そのなかでも富士山はひときは威厳をはなっていた。
キレットから赤岳山頂までの登山道は岩場の急登が断続して続く。
垂直な階段もあり、岩壁のクサリ場もあり、気を許せない。
赤岳山頂に着くころには雲がとれ、富士山も南アルプス連峰も北アルプス連峰も、そ
れ以外の峰々も見渡せ、これ以上にない絶景を望むことができた。
今日の天候は朝方は雲が残っていたが、午後には晴れ間が現れ、終始、風もほとん
どなく、絶好の登山日和となった。
赤岳天望荘で小休止をとりながら、小屋に到着する時間を計算してみると17時過ぎに
なりそうなことが分かったので、小屋に電話しその旨を連絡した。
横岳への上りは小ピークをいくつか超えて到着する。
キレット、赤岳の急登に比べれば、距離こそ長くはないが、ここまでの足の疲労の
蓄積から踏ん張りが弱くなっているため、岩壁のトラバースを通るときなどは滑落に
注意して慎重に歩いた。
横岳山頂を越えて北上し硫黄岳の山頂に着くころには陽射しは夕方の太陽になってい
た。
硫黄岳からの下りでは爆裂火口のすごさに見とれつつも先を急いだ。
夏沢峠の山びこ荘とヒュッテ夏沢も既に小屋の営業を閉めていた。
冬はもう少し先かと思っていたが、自分が思うより山の季節の移り変わりは早いのだ
と感じた。
オーレン小屋には17時を少し回ったところで到着することができた。
小屋で受付を済ませると、夕飯は17時半からだというので、部屋に案内され荷物を置
くとすぐに食堂に移動した。
夕飯はオーレン小屋名物の桜鍋(馬肉のすき焼き)であった。
お腹が空いていたのでとても美味しくいただいた。
因みにビール350ml缶は500円/本であった。
食堂に集まった宿泊者は我々含めて5組、約14名であった。
やはり平日のせいか少ないと思うが、そのほうが静かに小屋で過ごせるのでこちらと
してはありがたい。
部屋に戻ると風呂に入ったがぬるかった。他の登山者は夕飯前に風呂に入ったようで
ある。追い炊きもできず、蛇口からお湯も出ないので、湯冷めしないよう早々に風呂
からあがった。
高山病のせいか軽い頭痛と倦怠感がするので、小屋の消灯は21時であるが、20時過
ぎには消灯し眠りについた。
朝は5:15に目覚ましをかけたが、5時に小屋のスタッフが朝食の準備ができましたよ
〜の掛け声で目を覚ました。
小屋を6時過ぎに出発し、まずは箕冠山から根石岳を通って東天狗岳を目指した。
今日(2日目)は午後から雨の予報となっていたので、状況しだいで今回の山行は麦
草峠を終点とし、路線バスに乗って茅野駅に戻ることを考えていた。
東天狗岳山頂には予定より約1時間近くも早く登頂した。
このペースで行けば正午過ぎには北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に着きそうなので、最
終判断は麦草峠で決めることとして先を急いだ。
東天狗岳を下り中山に上り返し、また中山から下って高見石小屋に着いた。
高見石小屋で小休止をとりながらカングーくんと相談した結果、白駒池の紅葉が見頃
かもしれないとのことから、丸山への上りを止め、白駒池に回ることとした。
白駒池にある白駒荘は観光客で賑わっていたが、登山者の姿はなかった。
紅葉のピークはやや終わりかけのような印象を受けた。
麦草峠には10時半前に到着した。
麦草ヒュッテのベンチに座り、オーレン小屋ににぎってもらったオニギリ2個をいた
だいた。
最終的にカングーくんと相談した結果、コースタイムより大分早く麦草峠に到着でき
たことから、このペースで進めば北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅には12時過ぎには到着
でき、なんとか雨が本降りになる前に到着することも可能であろうと判断し、山頂駅
を目指すこととした。
麦草峠から茶臼山までは樹林帯のなかを標高差約250mの直登を上り、茶臼山から縞
枯山には一旦約150mを下り上り返した。
高低差としてはそれほどではないが、急登の上り下りの繰り返しが続くので思いのほ
かペースもあげられなかったが、それでもコースタイムより大分早いペースで歩け
た。
北八ヶ岳のほとんどの山の山頂は山林のなかにあり、360°展望の景色は望めなかっ
たが、登山道は美しい苔の森を堪能することができ、南八ヶ岳とは全く違った景色を
楽しみながら歩くことができた。
縞枯山荘の手前から天気予報のとおり雨が降りはじめた。
雨は降ったり止んだりと本降りにはなっていなかった。
このため、縞枯山荘から山頂駅までは木道を早歩きで進み先を急いだ。
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅には12:30に到着。
係員に次の便の発車時刻を確認すると12:40のため、すぐにチケットを購入し駆け込
みで乗車した。
すると北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅にはちょうど13:00発の茅野駅行の路線バスが
入ってくるところであった。
なんとタイミングが良いことだろう。
13時にバスは出発し、約1時間後の14時前に茅野駅に到着した。
中央線の電車は1時間に1〜2本程度しかないが、14:19発のJR特急あずさ20号に乗
車し小淵沢駅には14:40に到着、小淵沢駅でタクシーに乗り込み観音平駐車場には15
時過ぎに戻ってくることができた。
全てにおいて乗り合わせがよくトントン拍子で観音平駐車場まで戻ってくることがで
きた。これも日頃の行いが良いせいだろうか。。。
念願の八ヶ岳縦走が無地完走できて大満足の週末であった。
今回は全てにおいて良いほうに転じたので充実した登山になった。
カングーくん、来年は是非下の廊下に行こう!
まる2日間の山旅、本当にお疲れさんでした。
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