甲武信ヶ岳でパスタを打つ(奥秩父主脈縦走 瑞牆山荘〜笠取山)


- GPS
- 36:27
- 距離
- 46.2km
- 登り
- 3,265m
- 下り
- 3,979m
コースタイム
4:00 瑞牆山荘
4:35 富士見平小屋
5:26 大日小屋
7:29 金峰山
8:23 朝日岳
9:23 大弛小屋
10:09 北奥千丈岳
10:26 国師ヶ岳
13:16 富士見
14:27 甲武信ヶ岳
14:46 甲武信小屋(テント泊)
2日目
6:31 甲武信小屋
7:23 破風山避難小屋
7:55 西破風山
8:51 雁坂嶺
9:21 雁坂峠
10:03 水晶山
10:26 古札山
11:21 雁峠
11:49 笠取山
12:32 笠取小屋
14:30 白沢峠
15:37 白沢峠登山口
16:24 川浦バス停
天候 | 24日 晴れ 25日 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白沢峠への登山道はかなり荒廃が進んでいます。 雨天時などは危険だと思われます。 |
写真
感想
パスタを打つのが好きなんです。
山でご飯炊く人がいるなら、パスタ打つヤツがいてもいいだろう。
テン泊でゆっくりまったりするのもいいけれど。
やっぱりある程度の距離は歩きたいよね。
で、テント担いで奥秩父主脈を行きます。
朝4時、ヘッドランプつけて瑞牆山荘を出発。
暗いので、迷いそうになりながら。
気がつくと、「あれ、ロープの外側歩いてるよ」ということが何度も。
しかし、登りのペースがあがりません。
しょうがない、テン泊装備ですから。
富士見平小屋を経て大日小屋に着いた頃には、すっかり明るくなっていました。
樹林帯の中を歩いていたので、ご来光は見れず。
ここでGPSを確認すると、なんかおかしい。
あれ、記録モードになってないよ。
※なので、大日岩辺りまでは手入力です。
大日岩から金峰山までの間、かなりの人数とすれ違いました。
金峰山小屋に泊まった人たちですね。
年輩の団体さんが多いかな。
「もう少し行くと、富士山がよく見えるよ」
と言われて期待して登ります。
おー、確かに。
富士山がキレイに見えます。
いい天気になりそうな予感。
金峰山、朝日岳と通過し、大弛峠に到着。
なんだか、閑散としています。
大弛小屋に寄ってみたところ、誰もいない。
「本日は休業。素泊まりの方は箱にお金を入れてください」
コーヒー飲もうと思ったのに。
階段、けっこうキツイです。
いや、階段がなかったらもっとキツイか。
分岐点にザックをデポして北奥千丈岳へ。
養成ギブスを外したような感覚。
思わず走ってしまいました。
国師を過ぎた辺りでも、何人かとすれ違います。
「大弛小屋は無人でしたよ」
と教えると、残念がっている方もいました。
国師から甲武信まで。
小ピークがいっぱいです。
何でしょう。
この疲労感。
足の進まなさ。
この間は長いわりに有名なピークがなく、達成感がないんですよ。
だから精神的に疲れる。
甲武信に着いたのが14時半。
どうしよう、雁坂小屋まで行ってしまおうか。
とも思いましたが。
パスタを打つ時間がなくなるので、1日目は甲武信小屋でテント張ります。
小屋の前で、数名のおばさまたちと談笑。
「どこから来たの?」
「瑞牆山荘からです」
「えー、すごいわねー、がんばったねー。明日はどこまで行くの?」
「可能なら雲取山まで」
と、後ろから天の声が。
「早出すれば、行けるよー」
振り返ると、小屋の主人(徳ちゃん)が立っていました。
そうか、早出すれば雲取まで行けるのか。
16時頃からパスタ打ち。
デュラムセモリナ粉に卵を落とし、オリーブオイルを数滴。
そしてひたすら生地をこねる。
ここまでは慣れた作業です。
問題は生地伸ばしとカット。
いつもはパスタマシーン頼みなんですよね。
麺棒で伸ばしていきますが、うまくいきません。
うーん、もっと広いスペースが必要ですね。
カットも小型ナイフでは全然ダメ。
定規当てて切るとか、工夫が必要かも。
極太うどんのような太いパスタになりましたが、食感はニョッキに近いかな。
見た目は悪いけど、まあまあの味でした。
パスタの茹で汁も有効活用。
コンソメとオリーブオイルで味付け。
ご飯と乾燥トマト、乾燥ベーコン、スイートコーンを入れて一煮立ちさせます。
最後に卵を割り入れて、洋風雑炊の完成。
(パスタ打ちの反省点)
・生地ダネは6つくらいに小分けして、十分に伸ばす。
・ナイフでカットするなら定規を当てる。
・山で作るならラビオリなどの型押しのほうが向くかも。
テントはTerra Nova Laser Competition1
シュラフはモンベル#3
マットは山と道U.L.Pad15s
寒さを感じることなく眠れました。
翌日、朝3時に目が覚めました。
よし、4時に出発するぞ! と意気込んだものの。
シュラフから出たとたん、寒みーよ。
で、二度寝。
起きたら5時半。
撤収作業とか準備して、結局出発は6時半。
この時間だと雲取山はちょっと無理。
とりあえず笠取山を目指します。
破風山、雁坂嶺と順調にピークを超えていきます。
この辺りは眺望もよく、変化に富んで楽しい山歩きです。
雁坂峠から先、雁坂小屋を経由せずに縦走路を直進する道があります。
ここ、あまり歩かれていない様子。
笹が生い茂り、踏跡が薄くなっています。
腰の高さまで笹薮になっている個所も。
通れることは通れますが、朝露で思いっきり濡れます。
11時21分、雁峠到着。
この時間だと、飛龍山まで行って丹波に下りても終バス(18:20)に間に合いそうです。
でも、無理はやめておきましょう。
休憩していると、新地平から数名のグループが登ってきました。
こっち側の登山道は、沢の水量が多くて大変だったとのこと。
なるほど。では白沢峠から下りてみましょうか。
白沢峠までは、ずーっと林道。
これでもかというくらいの林道。
周囲に登山客の気配すらない林道。
いいかげん飽きてきたところで、廃トラック発見。
年代物です。
いつごろ廃棄されたのでしょうか。
白沢峠到着。
ここにも廃トラック。
荷台部分から二本の木が左右に伸び、まるで翼を広げているように見えます。
存在感がありますね。
ここから先が大変でした。
昭文社の地図にも、「道細く荒廃」などと書かれています。
まさにそのとおり。
しかも台風の影響で倒木、落石など多数。
あれ、巨大な落石で登山道がふさがれています。
通れるのか?
ここは倒木にぶらさがって、雲梯の要領でなんとかクリア。
フィールドアスレチックかよ!
踏跡どおりに進んでいくと、沢に下ります。
ん、この先の道がない。
目の前は砂防ダム。
沢の対岸にも道らしきものはありません。
赤テープを探して、必死にあたりを見回します。
あっ、ありました。
ダムの上。
ここは沢に下りるのではなく、ダムの脇を抜けるようです。
少し行くとコンクリートの林道に出ます。
これで落ち着いて歩けるな、と思ったら大間違い。
本来、沢の水は林道の下を通るように作られていたようですが。
林道を破壊して、流れています。
つまり、この先数回は沢を渡る必要があるということ。
水量が多く流れも早い。
どう考えても渡れない場所に遭遇。
しょうがないので、近くにあった大きな流木で橋をかけて渡りました。
なんとか登山口までたどり着き、時間を見ると15時37分。
自由乗降区間なので、道端で待っていれば大丈夫なはず。
ケータイでバスの時間を調べます。
西沢渓谷発の終バス15時27分。
ってことはここまで10分くらいかかるはずだから。
あれれ、けっこう微妙だな。
20分待ちました。
こない。
おそらく数分差で間に合わなかったのでしょう。
毎度、バス運が悪いことで。
確か、市営バスもあったはず。
芹沢入口バス停まで歩きます。
ありました。
30分後に山梨市駅行き。
この後、自販機を探しながらもう少し歩き、無事バスに乗りました。
奥秩父主脈縦走、次の機会には全部通して歩きたいですね。
コメント
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westmalle さん、こんにちは。
甲武信小屋が一日違いでしたね。
パスタ打つところ見てみたかった
自分は料理は得意じゃないけれど、アルプスなどのメジャー級の
山じゃなくても山で好きなこと楽しめるっていいですよね。
いつかドライアイスのボックスにアイスクリームを忍ばせて
真夏の金峰山に行くのが夢です
いつもこういうことを考えてます
westmalleさん、
いやほんんと、やることの桁が違いすぎますねぇ!!
いや〜westmalleさん、そのうち大陸横断とかしないでね。(笑)またまた脱帽です。
yasuhiroさん、こんにちは。
ほんと、甲武信小屋は一日差ですね。
惜しかった。
あと一日早ければ、ご挨拶できたのに。
パスタ打ちは、家ではよくやっているので、ご飯炊くのとたいして変わらないと思っているのですが。
一般的にはちょっと珍しいかも知れません。
奥多摩や奥秩父は、思いついてふらっと行けるところがいいんですよね。
時間的にも余裕があるから、山でいろんなことをやってみたくなる。
色々と考えるのも楽しいですよね。
そのうち、どこかの山でお会いするかもしれませんね。
ShuMaeさん、どうもです。
桁違い?
いえいえ、やることが、斜め上にいっちゃってるだけですから。
いつも日帰り長距離縦走ばかりなので、たまにはテン泊。
で、山で泊まるからには、メシはちゃんと作ろう! と思った次第で。
といっても、テン泊するのまだ2回目なんですけどね。
生パスタは、茹で時間が2、3分で済むので、けっこう山向きだと思うのですが。
打ちたては、本当に美味しいんですよ。
では。
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