梅雨明けならず! 北岳〜仙塩尾根〜仙丈ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 3,028m
- 下り
- 2,514m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 6:50
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:20
天候 | 22日 曇りのち雨 23日 晴れのち曇り 一時雨 24日 快晴のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
※芦安で入浴したい場合、チケット購入時に伝えると押印してもらえ、途中下車できます。 北沢峠〜広河原1000円 甲府〜地元駅 1660円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
仙塩尾根(三峰岳から仙丈ヶ岳) 三峰岳からはしばらくガレ場、両俣右又カールを見下ろしながらのくだり。森林限界きわに鎖場あり。その先しばらくかぶったハイマツ帯で昨晩の雨のため、晴れているのに下半身ビショ濡れ。 樹林帯はシラビソで奥秩父的。もっと木が太い。下り傾向のアップダウン。川の音がとても近い。独標は木の生えていない小広い平らな岩盤、風が心地よい。野呂川越から仙丈ヶ岳側は倒木が増え、荒れてくる感じ。目印は多い。高望池は期待に反し良いところ。ただし古いものも合わせてゴミが多い。水場は近いがゴミ部分を透過した水だと考えると、水質に不安あり。池の水もフローして流れ出していました。 2700位が森林限界、仙丈方面への登りは大千丈岳直下が一番きつい。とても静かでいいところ。 |
その他周辺情報 | 山交ビルから清月がなくなり、駅ビルに移動した。でも、あんみつの扱いがなかった。イタリアンロールのコーヒーを購入! ♨ 白根会館 700円 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
7/22
始発の横浜線、自分の中では雨想定はなしだったが、家を出れば雨は上がったばかり。なんだか天気予報が違っている。今日は車がつかえないので駅まで自転車だ。八王子では霧雨、高尾で乗り換えしてその先もかなりどんよりな感じだ。ちなみに大月からの甲府行きはBOXシートではない。ずっと眠っていたけど味がなくなった。甲府駅のバス停も位置が変わっており、びっくりした。2・3年電車で来ないうちにずいぶん変わったものだ。車で来ないと時間に制約はあるものの新鮮だ。バス停のバス会社社員に聞けば、『天気は昨日までは良かった。今日は崩れるみたいだよ』とのこと。ただ日曜はすごい人の数だったそうだ。最近甲府周辺を車で走ることが多く、バス経路は最短を通らず竜王駅に行っており、知らない道を発見したことでちょっと感動した。芦安から先、硬いバスのサスペンションで何度も起こされながら広河原に着いた。
広河原は高曇り、北岳も見えていたが、10時くらいに急に天気が悪くなりそこからはいたって雨模様となる。久々に大樺沢経由と思っていたが、雪渓固く迂回が大変という情報を聞き、景色も見られないことから花がいいかなと思い、二俣から草滑りに向かって登る。が、なかなか花が咲いていない。鹿柵設定をしている方に聞けば、寒くて雪も解けたばかりだしかなり遅れているよとのこと。そういえばこのルートは初めて通る気がする。下を向きながら歩を進めると鹿の足跡がとても多い。ただ、草滑りと合流する手前からシナノキンバイ、キンポウゲ、ハクサンイチゲが満開となっていた。改めて北岳は花の山だということを実感する。
雨が止む感じもなく肩の小屋着。巻き道に多いと言われるキタダケソウがこの近くにもあるかと小屋番さんに聞けば『もう遅いよ。でもテント場に咲いてるから見ていきな』と言われる。テント場にそんな貴重な花が?すると幕場へ下り始めるところに石に囲まれて2株咲いているではないか!おー、これがあのキタダケソウか!ほかに似た葉ではないので一発で分かる。花の色も微妙なグラデーションがありきれいだ。次は必ず巻き道で見ると心に決め、ピークへ向かった。自分の周りは視界良好、ただ北岳Pからは何も見えず。休むこともせず通過、まさに『北岳にただ来ただけ…』。学生の頃、ガスだったこのPで友人がニヤニヤしながら繰り返し言っていたフレーズを思い出す。
北岳山荘天場は2張しか幕営されていない。雨も強くなってきて気持ちが滅入ってくるが、あえてテント設営。地面に広げたところでかなりの大雨になってしまう。たまたま吹き流しのままだったけれど、雨の日も結構使えるんだと認識した。カッパも防水機能とは縁遠く、濡れていないのは登山靴の中だけ。風がなかったのが唯一良かった点か。この夜、乾燥作業中にズボンのお尻に大穴を開けて、さらには帽子のフロントまで溶かすしてしまうという失態を犯してしまった。
/23
起きれば薄いガス。上空は雲がなく八本歯の頭付近に陽が登り、朝焼けがとてもきれいだった。出発すると空は時間とともに晴れ渡ってゆき、中白根からは『自分が登った山でかっこよく見える山景色』のベスト5に入る北岳を見ることができた。ところがガスが湧いてくるのは早く、間ノはガスの中だった。あと20分早ければ…
今日は昼過ぎから雷らしい。仙丈まで天気はもつこともないだろう。天場もないので手前すぎるが高望池で泊まることにする。いったいどんなところなのか?池だけに虫が多いのか?とても気になる。三峰岳に人がいるのを発見、この人も同じ方向へ向かっている。三峰岳上空はきれいに晴れ渡っているものの、遠めの景色は雲の中だ。振り返った間ノは晴れている。ちぐはぐだ。進むべき仙塩尾根が途中まではっきりと見えている。結構下るなぁ…
初ルートに突入するとすぐにザレルートとなる。ハイマツがかぶっているところが多く、ズボンはビショビショだ。野呂川右俣と三峰川に挟まれた割とやせた尾根を進む。樹林帯に突入する手前で、かなり急な斜度になり鎖場が出てくる。周辺の岩は結構ボロボロだ。樹林帯に突入すると至って奥秩父な感じ。ただ木が太くなかなかいい林だ。何のパンチもない道は風も適度にあり涼しい。先行者に追い付くことができ、聞けば両俣入山〜熊ベース〜塩見往復とのことだった。あの距離往復するか?という感じだ。野呂川越まで同行させていただいた。
去年の台風の影響だろうか横川岳の登りからは倒木が増え、日射が強く暑い。熱さにあえぎながら露岩の独標に到着。とても展望がよく、休むのにちょうどよい広さだ。風も気持ちよい。再び樹林に入ると、このさきは一層倒木がひどい。すると急に池が出てくる。高望池だ。草地の中にある思いのほか大きな池で、その上部だけぽっかり開けた空間となっている。とても静かだ。水は満水というかオーバーフローしている。水場への階段もしっかりしている。期待していなかっただけに高評価だ。予定通りここに幕営する。虫の量はないが、土の中に埋められた昔のごみが多く、そこががっかりポイントだ。この日は雷は聞こえるもののほとんど降られずに済んだ。
/24
出発前に水場を確認に行くとジャンジャン出ているが、これが池からフローした水なのか判別がつかず、よく考えれば、この水源である池周囲は埋められたゴミが多いことから、水質に疑問符が付いたので、予備として使用することにして汲んだ。
相変わらずの樹林帯だが、たまに北岳や甲斐駒が見える。森林限界から先は再びハイマツがかぶってきてビショビショになる。ただ初ルートなので新鮮だ。すこぶるいい天気、眺めも良い。大仙丈の登りから花もちらほら見えてくる。青空に緑、まさに夏山JOYだ。大仙丈岳は誰もいない。この山域で貸し切りなのはうれしい。少し長めに休んで仙丈岳へ向かう。こちらは当たり前のように混んでいる。ただ、小仙丈沢に来たときに比べれば大したことはなかった。ここでさらに大休憩後、馬の背経由で下る。仙丈小屋の水はバリバリ出ていた。もう池の水場の水は飲まなくて良さそうだ。馬の背ヒュッテ周辺は鹿柵だらけ、少し興ざめだ。でも仕方ないんだろうな。藪沢小屋の水場でガッツリ水補給し、北沢峠に向かった。ここも騒がしかった。
ここであえて書かせていただきたい。バスは2台が満車、隣の補助席には大陸の国の女性が座った。荷物を膝の上にのせる説明をしても聞かず、下車時は前の補助席に人が座っているにもかかわらず背もたれをたたもうとし、予想はしていたが自分の席は畳まずにダッシュで下車してしまった。捕まえてやろうかと思っていたが自分は荷物が大きく、手が届かなかった。人の国に来たらマナーくらいどうにかならんかね?
最後に嫌な気分になったが、芦安で下車し白根会館で入浴し、この嫌な気分も流して帰宅した。
駅前の山交ビルから清月が消え、駅ビルに移っていた。あんみつがなかったのがちょっとショックだった。
コメント
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こんにちは。
最後の最後に嫌な物(者?)みてしまいましたね。
日本人でも(本当に日本人かわからないが)この夏賑わせたアオリ親父とガラパゴスおばさんのコンビとか理解に苦しむ方々がいるのは確かですが遭遇したくないですね。特に山行の締めなんかに。
話は山に戻り花々や朝日の写真は見事ですね。今年は梅雨が長かったですが合間に良いものが見れて羨ましいですよ。
kr
そうですね。某ダムとかもすごい数の人じゃないですか。大声で…
平日に行ってもこんな感じだと、土日はもっと人が多くて大変なんでしょうね。人と出くわさないところを探すのも大変ですよね😅
やっぱり沢登りですか?
早く復帰してください!
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