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Yamareco

記録ID: 230986
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳〜間ノ岳〜農鳥岳(絶景の稜線歩き)

2012年10月05日(金) 〜 2012年10月06日(土)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
GPS
32:06
距離
22.9km
登り
2,256m
下り
2,955m

コースタイム

[5日]8:50奈良田(バス)→9:40広河原→9:50スタート→12:00大樺沢二股→14:30八本歯のコル→15:30北岳山荘(小屋泊)
[6日]4:50北岳山荘→5:40北岳山頂→6:30北岳山荘(朝食)7:20→8:40間ノ岳→10:50西農鳥岳→11:30農鳥岳(昼食)→12:50大門沢下降点→14:50大門沢小屋→16:50広河内庵→17:40奈良田駐車場(第1)

※ルートのデータを手動で補正しました。
天候 5日:晴れ
6日:晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
車を奈良田駐車場に停めて、南アルプス登山バスで広河原に移動してからスタート。
奈良田から広河原:所要時間50分
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2012hirogawara.htm
コース状況/
危険箇所等
車の駐車は下山後を考えると第1駐車場よりも一番奥のバス停の駐車場に停めた方が楽です。
コース自体は特に危険と思われる箇所はありませんでした。
白根御池小屋分岐〜八本歯のコルの間と大門沢小屋〜広河内庵の間は、標識は少なめですが頻繁にペンキと赤テープがあるので注意していれば道迷いも問題ないと思います。と言っている本人が大樺沢の2本目の分岐の沢に間違って100m程入ってしまいましたが目印が無くなったので状況確認の上ルート是正しました。あとで山小屋で聞いた話では分岐点にはしっかり×印のペンキが有ったそうです。(注意不足を反省しました!)
下山後は第1駐車場の真上にある奈良田の里温泉(\500)を利用させてもらいましたが、現在は第1駐車場から直接登る道が工事中なので奥のお寺の駐車場脇から3分ほど坂を上っていきます。疲れた足で登って行くだけの価値のある大変泉質の良い温泉でした。
奈良田バス停。
無料のトイレもあります。
奈良田バス停。
無料のトイレもあります。
奈良田バス停脇の第1駐車場。
行きは平日でガラガラでした。
奈良田バス停脇の第1駐車場。
行きは平日でガラガラでした。
奈良田〜広河原間のアルプス林道を行くバスの乗車券。車掌のお姉さまが一枚毎に鋏を入れてくれます。
奈良田〜広河原間のアルプス林道を行くバスの乗車券。車掌のお姉さまが一枚毎に鋏を入れてくれます。
広河原の出発点。
小屋の左の吊橋を渡ります。
広河原の出発点。
小屋の左の吊橋を渡ります。
いきなり北岳とご対面。
いきなり北岳とご対面。
雪渓が見えてきました。
雪渓が見えてきました。
この時期でもこれだけ残っていると言うことは万年雪なんですね。
この時期でもこれだけ残っていると言うことは万年雪なんですね。
右俣と左俣の分岐点。
左俣を行きます。
右俣と左俣の分岐点。
左俣を行きます。
八本歯のコルまでもう少し。
八本歯のコルまでもう少し。
見返すとこんな感じ。
見返すとこんな感じ。
ハシゴが現れたら稜線までスグ。
ハシゴが現れたら稜線までスグ。
と思ったら山頂にガスが。
と思ったら山頂にガスが。
ガスが付いたり取れたり微妙な空模様。
ガスが付いたり取れたり微妙な空模様。
紅葉は綺麗です!
紅葉は綺麗です!
八本歯のコル到着。
八本歯のコル到着。
山頂はもう直ぐそこです。
山頂はもう直ぐそこです。
八本歯のコルから池山吊尾根方向。
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八本歯のコルから池山吊尾根方向。
遠く雲海を突いて富士山の頂が!
遠く雲海を突いて富士山の頂が!
今日はこのままトラバースして北岳山荘に向かいます。
今日はこのままトラバースして北岳山荘に向かいます。
トラバース道も中々侮れません。
トラバース道も中々侮れません。
雲の合間に北岳山荘が見えてきました。
雲の合間に北岳山荘が見えてきました。
さらにハッキリと。
さらにハッキリと。
夕食のメニュー。
美味しく頂きました。
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夕食のメニュー。
美味しく頂きました。
テント場越しの北岳。
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テント場越しの北岳。
夜明け前に北岳山頂を目指して出発。
夜明け前に北岳山頂を目指して出発。
薄っすらと夜明けに浮かぶ富士山。
薄っすらと夜明けに浮かぶ富士山。
吊尾根から中央アルプスを望む。
吊尾根から中央アルプスを望む。
山頂からのご来光。
山頂のお地蔵様と富士山入りです!
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山頂からのご来光。
山頂のお地蔵様と富士山入りです!
山頂独り占め。
仙丈ケ岳
先月縦走した中央アルプスの面々。
先月縦走した中央アルプスの面々。
三角点越しの鳳凰三山。
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三角点越しの鳳凰三山。
八ヶ岳も。
今日これから向かう先と北岳山荘。
今日これから向かう先と北岳山荘。
朝日が当たってきました。
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朝日が当たってきました。
中央アルプスにも朝日が当たりだした。
手前には北岳の影が!
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中央アルプスにも朝日が当たりだした。
手前には北岳の影が!
こちらにも北岳の影が!
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こちらにも北岳の影が!
天気も上場。
でも風は冷たい!
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天気も上場。
でも風は冷たい!
北岳山荘のお弁当。
(すいません。少し食べてから写真撮るのを思い出しました。)
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北岳山荘のお弁当。
(すいません。少し食べてから写真撮るのを思い出しました。)
北岳山荘の内部。
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北岳山荘の内部。
窓からは富士山がこんなに近くに見えます!
窓からは富士山がこんなに近くに見えます!
名残惜しく、北岳と山荘を振り返る。
名残惜しく、北岳と山荘を振り返る。
中白根山
三峰岳分岐
遠く北アルプスも!
遠く北アルプスも!
北岳と仙丈ケ岳
農鳥小屋が見えてきた。
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農鳥小屋が見えてきた。
三国平分岐
農鳥小屋
間ノ岳を見返す。
間ノ岳を見返す。
西農鳥岳。
こちらから見ると結構厳しそう!
西農鳥岳。
こちらから見ると結構厳しそう!
でも、登山道は西側を巻いて意外と穏やか。
でも、登山道は西側を巻いて意外と穏やか。
農鳥小屋と間ノ岳を見返す。
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農鳥小屋と間ノ岳を見返す。
左のピークが西農鳥岳でその先の長い尾根が農鳥岳。
左のピークが西農鳥岳でその先の長い尾根が農鳥岳。
西農鳥岳
行く手の稜線と右に塩見岳。
行く手の稜線と右に塩見岳。
写真では見た目ほど綺麗に紅葉を写せませんでした。
写真では見た目ほど綺麗に紅葉を写せませんでした。
農鳥岳山頂。
ここでランチタイム。
農鳥岳山頂。
ここでランチタイム。
と思ったら、あっという間にガスが出てきた!
と思ったら、あっという間にガスが出てきた!
左の黄色い鉄塔が大門沢下降点。
左の黄色い鉄塔が大門沢下降点。
行く手の稜線にもガスが掛かりだしました。
行く手の稜線にもガスが掛かりだしました。
最初はこんな下り。
その先の足にこたえた箇所は写真取り忘れました!
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最初はこんな下り。
その先の足にこたえた箇所は写真取り忘れました!
沢に掛かる橋も色々味がありました。
沢に掛かる橋も色々味がありました。
大門沢小屋
こんな橋でもあるだけマシ。
時にはペンキだけの飛び石渡りもありました。
こんな橋でもあるだけマシ。
時にはペンキだけの飛び石渡りもありました。
黄色いペンキの通り、沢の中が登山道。
この辺りは意外にジャブジャブとペースを上げられました。
黄色いペンキの通り、沢の中が登山道。
この辺りは意外にジャブジャブとペースを上げられました。
最後は下草の全く無い林間コースで、ペンキと赤テープが頼りです。
最後は下草の全く無い林間コースで、ペンキと赤テープが頼りです。
1つ目の吊橋。
2つ目の吊橋。
3つ目の吊橋。
これで登山道はほぼ終わり。
3つ目の吊橋。
これで登山道はほぼ終わり。
対岸の登山道を出た所に休憩所の「広河内庵」があります。(山と高原地図では「広河原庵」と表記されています。)
トイレも併設。
対岸の登山道を出た所に休憩所の「広河内庵」があります。(山と高原地図では「広河原庵」と表記されています。)
トイレも併設。
一般車両規制のアルプス林道の始点に出ます。
一般車両規制のアルプス林道の始点に出ます。
トンネルの手前が林道終点。
トンネルの手前が林道終点。
何とかヘッドランプ無しで第1駐車場まで辿り着きました。(林道終点からここまで30分弱)
何とかヘッドランプ無しで第1駐車場まで辿り着きました。(林道終点からここまで30分弱)

感想

 三連休を前に1日休みが取れたので、混雑避けて北岳山荘に平日宿泊の1泊2日で白峰三山を縦走してきました。
 下山時間を心配する必要が無いようにと、奈良田に車を停めて公共バスでアルプス林道を移動して広河原から登り始めました。土日は奈良田発5:30の始発があるのですが平日は8:50が始発となり、初日はあまり距離を稼げません。先月の中央アルプスの縦走と同じく2日目がロングランで日没ギリギリの計画です。計画では初日に北岳山頂を廻ってから北岳山荘に泊まる予定でしたが、大樺沢での道間違いで時間をロスしてしまったので、北岳山頂は翌日に空荷でピストンすることにして八本歯のコルから直接北岳山荘に向かいました。
 予想通り宿泊者は少なく20名程度でゆったりと泊めさせて頂けました。部屋も綺麗で食事も美味しく気持ち良く利用させていただきました。その上なんと部屋から直接富士山が間近に眺められます!
 翌日は日の出前の4時に起床し簡単に身支度した上で北岳山頂でのご来光を目指してヘッドランプを頼りに山頂を目指します。空荷なので快調に登れて丁度日の出に山頂に到着出来ました。出発時点から風が強くかなり寒かったのでダウンを着込んで登りましたが汗をかく事も無いほどの気温でした。温度計の確認を忘れましたが多分1〜2℃程度ではなかったかと思います(日の出後のその後の稜線歩きでも日陰には霜柱がしっかり残っていました!)。頂上では360°の絶景を堪能し写真を撮りまくり寒風の中30分ほど山頂に居ましたが、さすがに登山者は一人もみえず北岳山頂をしばし独占させていただきました。
 その後山荘に戻りお願いしていたお弁当を食堂で半分頂いてから再度身支度をしていたら再出発まで結局1時間近く経ってしまいました。
 その後の再出発後は、中白根山、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳と、軒並みの3000m峰の尾根を、西に中央アルプス、その先に北アルプスを、東に鳳凰三山、八ヶ岳、そして富士山と、豪華な眺望を満喫しながら順調に歩を進めていきました。聞けば今年は紅葉の当たり年とかで、赤に黄に緑ととても綺麗な紅葉の山並みに囲まれての最高の縦走となりました。昨夜の山荘で夕食時に発表された翌日の予報では、晴れのち曇りで稜線では一時雪もチラつくとのことでしたが、午前中一杯は風こそ冷たいものの、十分な眺望と日差しに恵まれ気持ちの良い稜線歩きを満喫できました。
 ところが農鳥岳で昼食を摂っている間にどんどんガスが出てきて、行く手の稜線さえ見えなくなってきたので大門沢下降点を見失わないように注意しなければと思いつつ出発すると、上空こそ完全な曇りになってきましたが稜線にあったガスは引いていき見通しも利くようになり、迷うことも無く大門沢下降点から下山ルートに突入出来ましました。
 その後しばらくして樹林帯に入ってから大門沢小屋までは、岩と木の根で微妙に歩きにくく足にも応える道が続きます。結局、大門沢小屋までは昼食直後でかつ眺望も得られない中で少しペースダウンしてしまいました。
 大門沢小屋以降は、河原沿いを除いては岩の少ない通常の巻き道の登山道になってきたので、スイッチを入れ直して暫くはかなりのハイペースで下っていきました。おかげで5時前には登山道を抜け林道に入り、第一駐車場までヘッドランプ無しで辿り着くことが出来ました。最後の林道では、まさかの後続者がいて私を追い越しざまに一言二言声を掛け合ったところ、驚いたことに当日の日帰りで私と同じルートを縦走してきたとのこと。さすがに絶句して道を譲りました!
 前日は第1駐車場もガラガラでしたが翌日下山してみると三連休の初日もあってはみ出すほどの満車でした。その後、奈良田の里温泉で一汗流してから帰路に着きましたが、「伝説の女帝の湯」と言われる程の由緒正しい源泉掛け流しで温泉マニアには有名なところらしいです。着いた時間が閉める1時間前で、ここでも貸しきり状態の優雅なひと時を過ごすことが出来ました。
 日取りの設定と天候が上手く合ってくれたお陰で最高の山行となりました。難易度的には先月の木曽駒から空木岳の縦走の方が上の様な気がしましたが、稜線からの眺望に関しては、格段に今回の南アルプスの方が上で、常に立ち止まっては今度はあそこに行きたい、その次はあそこと、どんどん夢が膨らんでいく贅沢な山行でした。

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技術レベル
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体力レベル
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