逆さ槍から穂高連峰縦走 - ロック&スカイな稜線漫歩
- GPS
- 80:00
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,552m
- 下り
- 2,533m
コースタイム
時 刻 累 計 場 所
10:30 00:00 大正池〜田代池〜上高地周遊
16:00 06:30 横尾
[8/17]
時 刻 累 計 場 所
06:30 00:00 横尾
08:00 01:30 槍沢ロッジ(休止10分)
09:15 02:45 槍沢大曲(休止10分)
11:15 04:45 天狗池(休止20分)
13:45 07:15 南岳小屋
[8/18]
時 刻 累 計 場 所
06:30 00:00 南岳小屋
09:20 02:50 北穂高小屋(休止60分)
11:40 05:10 最低コル(休止10分)
12:35 06:05 涸沢岳(休止10分)
13:00 06:30 穂高岳山荘
[8/19]
時 刻 累 計 場 所
06:45 00:00 穂高岳山荘
07:45 01:00 奥穂高岳(休止15分)
09:30 02:45 紀美子平(休止10分)
10:00 03:15 前穂高岳(休止50分)
11:10 04:25 紀美子平(休止15分)
13:20 06:35 岳沢小屋(休止40分)
15:30 08:45 上高地
歩行距離:35.6km
累積標高差(登り):2580m
累積標高差(下り):2578m
天候 | 8/16:晴れ 8/17:晴のち霧 8/18:霧のち晴れ 8/19:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
○新島々駅パーク&ライド駐車場(10台−無料) http://www.city.matsumoto.nagano.jp/shisei/matidukuri/dorokotsu/park/parkandridetyusyajo.html ◆アルピコ交通路線バス・新島々上高地線 http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆南岳から大キレットを経て北穂高岳へ 獅子鼻から崩落したガレ場を一気に下る。 鎖と2本の梯子を下り最低コルへ。 しばらく痩せた尾根道のアップダウンが続く。 ジグザグに岩峰を登ると長谷川ピーク。 鎖とステップが整備されているためホールドは安定している。 スタンスをきっちり見定めながら、 ナイフリッジの岩場を飛騨側へ越える。 桟道を渡り鎖を下ると、北穂高岳の基部にあたるA沢のコルに着く。 休止の際は北穂高側からの落石に注意。 落石を起こさぬよう脆い岩壁をジグザグに登る。 飛騨側に出ると鋭い岩峰が見えてくる、ここが飛騨泣きの悪場。 岩峰を信州側から飛騨側に巻くように登高し、 鎖を掴みながらナイフリッジの岩場をトラバースする。 足元は横尾本谷までスッパリと切れ落ちており、抜群の高度感が得られる。 最後は北穂高小屋まで一気に登る。 落石に配慮しながら岩峰を登り詰めると北穂高小屋のテラスに着く。 テラスから眺める槍ヶ岳や大キレットの眺望が素晴らしい。 北穂高岳山頂からは360度の大パノラマが楽しめる。 ◆北穂高岳から白出のコル 松涛岩のコル(北穂分岐)から奥穂高岳の道標に従う。 北穂高岳南峰を回り込むとすぐに北穂ドームが見える。 そこに向かって飛騨側の岩稜を下る。 高度感のある滝谷の絶壁を通過するが、緊張は少ない。 ドームの左から信州側に回り込むと大岩のテラスに出る。 眼下の涸沢カールが美しい。 再び飛騨側に出ると長さ15mの鎖を下る。 大岩を登り返すと、はるか右下に滝谷出合が見える。 高度差1200mの絶壁は圧巻。 ザレた道を歩くようになると最低コルに到着する。 小ピークを越えて飛騨側に移ると涸沢槍の登りとなる。 5mの梯子を登り右へトラバースする。 鎖を登り涸沢槍の穂先を巻きながら進む。 D沢のコルまで下れば涸沢岳へ向かう最後の登りとなる。 一番の核心部だが登りでの危険度は低い。 オダマキのコルから左を巻きながら岩稜を急登し、 眼前に迫る岩壁をジグザグに沿って登高する。 垂直に切り立ったチムニーを登り切れば涸沢岳の稜線に出る。 左に涸沢岳山頂を見ながらザレた道を下れば 穂高岳山荘が建つ白出のコルに到着する。 |
写真
感想
涼を求めて上高地へ
初日は上高地のんびり散策です。
大正池や田代池から名峰を眺め、遊歩道で森林浴を嗜み
梓川の清流に身を寄せながら、晩夏を感じ過ごしました。
明神を過ぎると、周囲の人々は観光客から登山者に変わります。
徳澤園は毎度の賑わいで、
名物ソフトクリームで涼をとる方々がいらっしゃいました。
今回の行程は横尾を前線基地としました。
1日1日の行程が短く、予備日を2日設定してあるため
槍穂高の標準コースタイムでのんびり歩いています。
天狗池の氷河公園は槍ヶ岳の眺望が素晴らしく、
雪渓の消え始まる8月上旬頃から逆さ槍の見頃です。
紅葉の時期が最も美しく槍ヶ岳を映します。
今年は残雪が多く、天狗池の8割ほどが雪でした。
南岳からの大キレットは一般的に、
北穂高岳へ南下する方が、難所が登りとなるため攻めやすいと言われています。
ルート上は完璧なまでに鎖と足場が整備されているので、
高度慣れしていれば問題なく通過出来ます。
登山者によって印象は様々ですが、
北穂〜涸沢岳の方が長い岩稜歩きが続き、緊張度も上でした。
こちらも南下する方が涸沢槍と涸沢岳南壁を登りに出来るため、
危険度は低くなります。
大キレットは槍穂高縦走を紹介するガイドブック等で詳細に書かれていますが、
北穂〜涸沢岳はあまり書かれていない事があるので、
初めての方が何も知らずに稜線に入ると、ビックリされるかもしれません。
大キレット、北穂〜涸沢岳の稜線、吊尾根など
穂高らしい岩稜歩きを楽しめます。
基本的な岩登り技術があれば問題ありませんが、
マーキングを外すと浮石が多いので、ルートミスには要注意です。
一般ルート最難関と言われている槍穂高縦走は達成感もひとしおです。
天候・体調・気力万全の状態で臨めば、
大展望が広がる穂高の稜線歩きを存分に楽しむ事が出来ます。
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