2度目の丹沢はどMなロング周回(塔→丹→蛭→檜→鍋)
- GPS
- 14:59
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 3,514m
- 下り
- 3,507m
コースタイム
見晴茶屋 4:45
駒止茶屋 5:15
堀山の家 5:32
花立山荘 6:11
金冷し 6:23
塔ノ岳 6:37(休憩5分)
日高 7:00
丹沢山 7:28(休憩3分)
棚沢の頭 8:09
鬼が岩 8:20
蛭ヶ岳 8:43(休憩10分、朝食)
臼ヶ岳 9:40
神ノ川乗越 10:57
青ヶ岳山荘 11:04(休憩20分、昼食)
檜洞丸 11:28
ツツジコース分岐 11:39
同角山分岐 11:47
同角の頭 12:25
大石山 13:24
ユーシン 13:58(休憩20分)
雨山橋 14:24
雨山峠 14:58
棚沢の頭 15:32
鍋割峠 15:54
鍋割山 16:17(休憩8分)
後沢乗越 17:00
二俣 17:20
大倉 18:25
合計時間14:21(歩行時間13:15)
天候 | 終日曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車料金1100円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 全般的に整備された良い道。標識もしっかりしていてメインルートなら迷いようがないなという感じ。危険箇所は鎖場。普段ならそれほどでもないが濡れたり、凍結したら嫌な感じだと思う。蛭ヶ岳手前の鬼ヶ岩、蛭ヶ岳の先、大石山、雨山峠〜鍋割峠の間は要注意。ザンザ洞のキレットも下を見てしまうと恐い。雨山橋から先の雨山沢沿いの道は崩壊箇所あり慎重に通過する必要あり。 【登山ポスト】 ビジターセンター前にあり 【飲食店】 駐車場となりのそば屋さんはまだやってました。美味そうだけど家に夕食あるのでパス。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 使用せず
ガイド地図 1
コンパス 1
保険証 1
飲料
ティッシュ 1
タオル 1
携帯電話 2
計画書 1
雨具 1 上下;使用せず
防寒着 1 ダウン;使用せず
ストック 1
ビニール袋
替え衣類 1 使用せず
水筒 1
時計 1
非常食 使用せず
冬季手袋 1 使用せず
インナー手袋 1
防寒用帽子 1
バラクラバ 1 使用せず
手持懐中電灯 1
行動食
テルモス 1
ハイドレーション 1
|
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共同装備 |
ツェルト 1 使用せず
ファーストエイドキット 1 使用せず
|
感想
【出発前】
2度目の丹沢。1度目は遥か36年前高校生の時。確か2月の寒い時期に買ったばかりのドームテントが嬉しくて、どこか雪のある所へ行こうということで主脈を縦走したのだと記憶している。当時テント泊禁止だったかどうかは良く判らないが、縦走していて暗くなったら適当な場所にテント張ってみたいなおおらかな時代だった。夜は零下25度くらいまで下がり、お金が無くてペラペラの化繊の3シーズンのシュラフにくるまり、ありったけの着替えを着込んで寒さを凌いだのは覚えている。
さて36年振り2回目は、家から近いところで最近行っていないのは丹沢ということでロング周回を計画。3月に累積標高4,000mを超えるレースに申し込んだのでその準備の足慣らし。40km以内の短い距離で累積3,000mを超えると精神的にも結構つらいかなと思いチャレンジしてみることに。
出発前からトラブルの連続。まずは忘れ物。しっかり充電して今日は写真ばっちり撮るぞ、とチェックリストを作り入念に準備したにも拘らずデジ1を家に置いてきた。いくらチェックしても現物を積み込まなけらば意味がない。撮影は携帯で行うはめに。緊急連絡の際の電池切れを防ぐために携帯を2台持つ。最初からなんともしまりがない。
荷物を全て詰めてハイドレーションに水を補給して3時間程仮眠、翌朝3時起床。気温を確認したらやけに暖かい。これならフリースは不要と判断して荷物からはずす。ふと気づくとザックの中が浸水している。ハイドレから水が漏れていた。中身を全部出して浸水の度合いを確認。ほぼ全ての荷物をビニールの袋に入れていたので被害は少なかったが、ザックを逆さにして水抜き。再度パッキングし直して30分遅れで4時出発。
【大倉尾根〜蛭ヶ岳】
大倉尾根は階段多いが夜でも安全で歩き易い。さすがに歩いている人はいないし、物音も聞こえない。振り返ると秦野市の夜景が綺麗だ。闇夜なので足元を照らして歩くと長い階段もあまり気にならない。所々に茶屋があるので安心だ。塔ノ岳手前でビバークしている人がいた。山頂にはご来光目当ての人が10人余り。残念ながら曇りでご来光は見られなかった。ここでヘッドランプをしまいゼリーで補給。次の目標の丹沢山はすぐそこに見える。尊仏山荘泊りのパーティーを抜いていく。振り返って塔ノ岳の山頂を見ると小屋がマッチ箱のように見える。天気が良ければ良い写真が撮れたのに残念。
丹沢山では女性の2人組に追いつき写真を撮ってあげた。トイレ休憩。ここで初めて地図で方向を確認。標識もはっきりしており迷いようがない。次の蛭まではいくつかのピークを超える。鬼ヶ岩の下りの鎖場では大人数のパーティがいてプチ渋滞。1つの鎖に2人取り付いて危ない。そんなにあわてなくても良いのに。カメラは無いがのんびり携帯で写真を撮りながら、蛭ヶ岳に到着。ここで朝食にした。オニギリ1個とテルモスから白湯。団体が多い。
【蛭ヶ岳〜ユーシン】
蛭ヶ岳から先が今日の核心部。アップダウンもあるし鎖も出てくるしコースタイムも長めだし、歩きがいがある。天気は曇ったまま、あまり良い写真も撮れず黙々と進む。この主稜の鎖場、雪で埋まったらソロの場合どう確保するのだろう?登りはなんとかなりそうだが、下りは恐いな。鎖をつなぐ支柱にロープかけてデン助で上り下りするのだろうか?そんなことを考えながら青ヶ岳山荘に到着。コーヒーがあるようなので、昼食にした。中へ入るとカップルが一組休憩中。西丹沢へ降りるのですか?と聞かれたので、山荘の女将サンも混じって今日のコースのことを説明したら、女性の方からは「そんなのあり得ない」と言われ、男性の方からは「家でムチ打っているのじゃないですか」といじられた。攣りそうになった脚をストレッチ。トイレを済ませ先を急ぐ。予定にないまったりした時間を過ごしてしまった。女将さん良い感じでした。また今度ゆっくり来よう。
檜の先、西丹沢と分けると途端に人が少なくなる。ここで滑落したら見つけてもらえないだろうなと歩きが慎重に。「ザンザ洞のキレット」はそれほど恐くないが凍結しているといやな感じだろうなと思った。鎖場は難しいことはなく、たんたんとこなす。脚がピクピク痙攣しそうになったので、2服目の漢方(芍薬甘草湯)を飲む。予定より45分遅れ(出発が30分遅れなので実質15分遅れ)でユーシン着。ハイドレの水が無くなったので補給。ユーシンロッジは休業中だが、裏が解放され避難小屋のようになっている。ここでエスケープするか判断した。もともと日が短いので最後の林道はヘッドランプでと思ってたし、まだ脚も残っているので予定通り進むことに。登り返しの標高差500mはきついが天気ももっているのでGO。
【ユーシン〜鍋割山〜大倉】
ユーシンからしばらく林道を歩き、鍋割への登山口に。沢沿いの暗いコース。崩落箇所があり嫌な感じのトラバースが続く。雨山峠を過ぎると鎖場が数カ所出てくる。手を離さなければ良いのだが、下がザレた花崗岩でスリップに気を遣う。鍋割峠を超えると本日5座目の鍋はすぐそこ。登りの脚はもう残っていない。山頂で最後の休憩。バーの残りを食べゼリーを流し込む。自分より先にソロの女性が降りて行った。この時間にそんな人いるんだとちょっと不思議に思いながら下山開始。日没には時間あるがいつでも点灯できるようにヘッ電は頭にセット。
鍋からの下山路は良く整備されていて快調に下れる。ほどなく先程の女性に追いつく。こんな暗い時間に大丈夫かなと声をかけ、下山して車大丈夫ですか?と聞いたらどうも話が噛み合わない。なんとその女性鍋割山荘の女将さんでした。そりゃこの時間に一人で降りても大丈夫だよな、普通の登山者じゃこの時間にソロで降りる女性いないでしょう。ということで一人さくさく下りました。さすがに途中で暗くなりヘッ電点灯。渡渉点で少し方向が判らなくなったが、人工物を探すとそこがコースなので迷わず下山。最後の西山林道はクールダウンにはあまりに退屈な林道歩き。iPodでアップテンポの曲でも聞きながらのほうが良かったか。
【まとめ】
帰ってきて記録を整理してみるとmurrenさんのEK(エラいキツい)指数というのをみつけた。距離のキロ数+累積標高/100+累積下降/200がこの数値となる。計算するとこのコースの指数は87.3と出た。80以上は神業(スーパーマン)レベルとある。また八ヶ岳の全山縦走が指数89らしいので自分もやればできるかな。さすがに水平37kmで累積標高3,300m以上は脚にきた。
この周回コース、日帰りなら日の長い時期、特に花の時期が良いだろう。日帰りよりどこかの山荘に泊まって星空とご来光を拝むのが良いかも。ソロの場合、逆周りの方が安全かも知れない。週間天気予報が結構寒そうだったので大きなザックに要らないもの一杯詰めすぎた。靴は冬用のミッドカット履いたけど軽量のトレランシューズで充分だった。中央線沿いの住まいだとなんとなく奥多摩や奥秩父へ足が向きがちだけど。良く整備されたメインのコースは歩きやすいし、なにより小屋が沢山あって安心。車で行くと周回コースがとりにくいのが難点だけど、バスと電車乗り継いで、車まで戻るというのもありかも。丹沢良い山でした。今度は主稜を東から西までつなげてみよう。
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